地下妄の手記

哩の方から来ました

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哩の方から来ました(曲尺買うて下さい)

  戦前、陸・海軍に支配される前の大日本帝国の鉄道はヤード・ポンド法で設計されていた。

  戦後、「地下処理」によって、戦前に建設された秘密の地下線を一部だか全部だかを引き継いで、

  地下鉄各線を建設したから、戦前のヤード・ポンド法を、メートル法に換算しなおした区間がある。

  その換算の結果、本来ヤード・ポンド法ではキリの良い単位になる曲線の半径に、ミリ単位まで端数が出る。

と言う、

  「このトンネルをもって、本書の仮説の第一歩のデータということにしたい。」

と言う位に入れ込んでおられるのが、「地下網の秘密」シリーズが、戦前、既に地下鉄、もしくは地下道が2000キロは有った

とする根拠の柱の一つの様なのですが、その説を検証すると、キリの良いヤード、フィートに殆ど一致しないんだ。これが。

線名等 メートル曲線半径 フィート換算 ヤード換算
丸ノ内線
赤坂見附  182.881  600.003  200.001
四谷他  162.716  533.845  177.948
新宿  164.340  539.173  179.724
日比谷線
14ヵ所  163.0  534.777  178.259
1ヵ所  499.0 1637.139  545.713
 606.0 1988.189  662.730
1207.0 3959.974 1319.991
東西線
九段下1  203.0  666.010  222.003
九段下2  203.2  666.667  222.222
竹橋  203.3  666.995  222.332
千代田線
1002.2 3288.058 1096.019
 163.0  534.777  178.259
 203.0  666.010  222.003
有楽町線
1260.7 4136.155 1378.718
 404.254 1326.293  442.98
飯田橋 1993.975 6541.913 2180.638
上記のマイル換算 (1mile19chain8ft)

表について説明すると、「線名等」の丸ノ内線赤坂見附は例の200ヤード。

秋庭氏は、丸ノ内線に他にも端数の出るカーブが有ることについて、ナゼか言及されておられませんが、

前記200ヤード=182メートル88センチ1ミリの他に、

四谷と、東京駅付近などに162メートル71センチ6ミリが5ヵ所

新宿駅を西新宿に向かって出た直後に164メートル34センチが1ヵ所

あります。

他に、「地下網の秘密」の中で何箇所かの、端数のあるカーブについて言及されておられます。

これらはナゼかヤード換算の記述が無いのですが。

東西線には、「地下網の秘密文庫版」260頁で言う、

   東西線の九段下―竹橋―大手町では、「203・30」という半径が続いている。

とお書きになっている部分、正確には、

|203m|九段下|203m|203.20m|203.30m|竹橋|203.30m|203.20m

と、半径の向きを交互に南北にとっている箇所の換算については、「東西線 九段下1 九段下2 竹橋」で算出しました。

また、有楽町線の飯田橋―市ヶ谷の超緩曲線、つまり「地下網の秘密文庫版」253頁

   この二キロ近いカーブの半径はおそらく昔の鉄道関係者にとっては、99チェーンと

   100チェーンの間になり、地下鉄銀座線はいまだに線路図が公開されていないものの、

   虎ノ門―赤坂見附もこの半径が理想的なカーブとなるはずだった。

とか、意味不明なことを言っておられるところについては、うんとオマケして、

  1993.975m≒6542ft=1mile 19chain 8ft

となることを「飯田橋」で、示しておきました。

なお、8・9号連絡側線は「地下網の秘密文庫版」277頁では、

   このカーブの半径は「167メートル59センチ5ミリ」であり、「〇・一マイル」の外側に

   線路を敷いたようなところとなる。

そうですが、167.595メートルのフィートでの最近似値。

  550ft=167メートル64センチ

牽強付会なキリの良さから言えば、別に無理に〇.一マイルの外側と言う必要も無いんじゃないかと。 

なお、8・9号連絡側線の位置を地下40メートルとお書きになって、「大深度地下使用法」を

何となく匂わせる様な書きっぷりですが、土被りは30メートルを超えておりません。念の為。

まぁ、綾瀬回送は、和光検車区とそこまでの線路が出来てなかったからだってのが、未だに理解出来ん様で(w



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