(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2005-151784(P2005-151784A)
(43)【公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
(54)【発明の名称】入れ子様式構造の文学演算子
(51)【国際特許分類第7版】0000 0/00
【FI】0000 0/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2003-420118(P2003-420118)
(22)【出願日】平成15年11月14日(2003.11.14)
(71)【出願人】
【識別番号】599169944
【氏名又は名称】皆本 宏
【住所又は居所】大阪府大阪市都島区友淵町1―5―1―611
(72)【発明者】
【氏名】皆本 宏
【住所又は居所】大阪市都島区友淵町1-5-1-611

(57)【要約】
【課題】 体内のあらゆる部分を演算子として創造し、そのドラマを創作して人間本来のドラマである本稿、即ち従来型小説と対比させ、より深甚な人間追求を行うのが演算子文学である。それ故、或る演算子の中には各次元の多数の演算子が含まれる。彼等を混乱無くコントロールするための技術が必要である。
【解決手段】 入れ子人形の様式を用いる。即ち、図1に示されるように大きな演算子の中に、次々により小さな演算子を含めていく直列方式と、図2のように大きな演算子の中により小さな演算子達を、互いに独立させて含める並列方式と、図3に見られる如くこの二方式を共に用いて綜合方式としたものとを、適宜に使用する。そして、各演算子は図4の如く互いに連絡することが出来て、更に、図5のように自己表現も可能ならしめる。
【選択図】 図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文学演算子は、体内の微小部分を含めた各部分を、擬人化し映像化したモノであるから、一つの文学演算子の中に更に何次元かの、より小さい演算子が生じる。即ち、人形の体内に、より小さな人形を内蔵させ、更にその小人形の中に、もっと小さな人形を収納するという入れ子人形の玩具と、同じ方式を採ることもある。図1に見られるように、大演算子1の中に、より小さい演算子D1を包含させ、その中に更に小さい演算子D2を内包させ、次に演算子D3を納め、その全体像は演算子4に見られるような、直列型の入れ子様式構造の文学演算子。
【請求項2】
文学演算子1の中に、より小さい複数個の演算子P1.P2.P3を、同次元のモノとして図2の如く入れた並列型の入れ子様式構造の文学演算子。(a)は水平に並べたモノ。(b)は一部を垂直に並べたモノ。
【請求項3】
図3に見られるように、文学演算子1の中に、順次により小さい演算子D1.D2.D3を収納した直列型と、演算子P1.P2.P3のように同次元のものとして収納した並列型とを併せて収めた、直列・並列共存する入れ子様式構造の文学演算子。
【請求項4】
入れ子様式のそれぞれの大きさの文学演算子に於いて、相互関係を表すために、図4に示すような連絡方式を用いて、(a)自然連絡5(b)特異連絡6(c)レセプタ連絡7等を具備した入れ子様式構造の文学演算子。
【請求項5】
図5に示すように、各次元の演算子の情況や感情・意志などを、視覚的には漫画の吹きだし(a)、聴覚的には音声(b)、技術的には電波(c)などを用いて表現させるようになした入れ子様式構造の文学演算子。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来の小説に欠けている自然科学的視野を、文学演算子を使って小説に導入しようとする演算子文学の領域に属する。
【背景技術】
【0002】
体内の部分を擬人化し映像化して、ストリーのスターにしたものを文学演算子と称するが、現実には一つの演算子の中に、より小さな演算子が幾つも存在するのである。が、従来のモノにはそれを映像化する技術は無かった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
玩具に入れ子人形と言うのがあるが、これは大きな人形の体内にやや小さい人形を内蔵し、その中に更により小さなものを納めるという方式で、大から小へと一方向への展開であるから直列収納である。
文学演算子では勿論この直列収納も行うが、その他に、その体内に同次元の複数の小演算子を内包することも多い。これは並列収納である。即ち直列と並列との同時収納が必要である。
この様にして収納された多数の演算子相互の連絡や、感情表現なども不可欠となってくる。
これらを課題として解決する。
【0004】
本発明は電子画面上に於いて、演算子を動画的に動かせるだけでなく、紙上展開に於いても、分かり易く使用可能な映像の開発も目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、文学演算子の入れ子人形様式の構成を開発した。
【0006】
入れ子人形の外側となる大演算子と、中の人形となる中演算子、更にその中に入る小演算子とを、直列に収納する様式を直列収納とする。
図1に示すように、大型の演算子1の中に中型のものD1、更に小型のものD2、より小さな演算子D3などが描かれる。その綜合的な姿は演算子4となる。
【0007】
入れ子人形の外側の大演算子1の中に、複数個の演算子を入れ子として保有するものを、並列収納とする。図2に示すように大演算子1の中に入っている演算子P1、P2、P3は、同次元のモノであって、互いに独立して存在する。
【0008】
入れ子人形の大演算子1の中に、図1に示される直列収納と図2に示される並列収納とが、併せて保有される場合は図3に認められる如く、綜合収納となる。
【0009】
大演算子1の中に、入れ子として収納される中型以下の演算子は、相互に連絡を持つことも有り得る。その三種の様式が図4に示されている。
(a)演算子が自然の手足などを使って連絡するのを、自然連絡という。
(b)作者が演算子独自の連絡手段を開発して、非自然的な連絡をするものを特 異連絡という。創作者のアイディアによって考案されな演算子形態が、利 用されるのである。
(c)入れ子に為っている演算子が、レセプターを使って連絡するものをレセプ ター連絡という。
【0010】
各次元の演算子が自己表現をする手段を許容するために、三通りの様式が図5に示される。
(a)視覚的な紙上表現用の吹きだし(漫画に使われている)。
(b)聴覚的に音声。
(c)技術的に電波。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明は、パソコン等の電子画面の上に展開される事によって実施される。
また、簡易方式として紙上展開としても実施されるのである。
文学演算子の作製法に基づいて創作された映像達が、大演算子の内部に入れ子方式によって中から.小.細小.微小という具合に展開し、その展開の有様は直列・並列・綜合などの様式をとって、この発明の構造に従うのである。
【発明の効果】
【0012】
文学演算子は、生命体の内部の器官や構成部分を擬人化し映像としたもので、その生理的また病的な現象をドラマとして文芸を作り、本来の人間ドラマ即ち本稿と対比して、人間の本質に迫ろうとする演算子文学の、その重要なスターなのである。
擬人化される体内部分は、大・中・小・微小・極微という具合に、幾層もの次元に分かれており、映像化するには三次元的存在の在りようを明確にする必要がある。
本発明を実施すれば、演算子の位置的相互関係が明瞭になり、且つ機能的相互関係も図4R>4・図5の如くして明示され、演算子文学を理想的に展開することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 直列的に収納する際の各演算子の例示で、演算子4はその収納図である。
【図2】 (イ)(ロ)ともに並列的収納図である。
【図3】 直列的および並列的な収納を併せた綜合収納図である。
【図4】 収納された演算子の相互連絡を示す図である。(a)自然連絡。(b)特異連絡。(c)レセプター連絡。
【図5】 演算子自己表現の様式を示す図である。(a)吹きだし。(b)音声。(c)電波。
【符号の説明】
1 大演算子 即ち最外側の演算子。
4 直列に収納された演算子。
D1,D2,D3は直列になる演算子。
P1,P2,P3は並列になる演算子。
5 手などによる自然連絡。
6 臍の伸延などによる特異連絡。
7 レセプターによる連絡。
8 吹きだし。
9 音声。
10 電波。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】
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【図5】
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【図6】

【手続補正書】
【提出日】平成16年2月12日(2004.2.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来の小説に欠けている自然科学的視野を、文学演算子を使って小説に導入しようとする演算子文学の領域に属する。
【0002】
体内の部分を擬人化し映像化して、ストリーのスターにしたものを文学演算子と称するが、現実には一つの演算子の中に、より小さな演算子が幾つも存在するのである。が、従来のモノにはそれを映像化する技術は無かった。
【0003】
玩具に入れ子人形と言うのがあるが、これは大きな人形の体内にやや小さい人形を内蔵し、その中に更により小さなものを納めるという方式で、大から小へと一方向への展開であるから直列収納である。
文学演算子では勿論この直列収納も行うが、その他に、その体内に同次元の複数の小演算子を内包することも多い。これは並列収納である。即ち直列と並列との同時収納が必要である。
この様にして収納された多数の演算子相互の連絡や、感情表現なども不可欠となってくる。
これらを課題として解決する。
【0004】
本発明は電子画面上に於いて、演算子を動画的に動かせるだけでなく、紙上展開に於いても、分かり易く使用可能な映像の開発も目的としている。
【0005】
上記目的を達成するために、文学演算子の入れ子人形様式の構成を開発した。
入れ子人形の外側となる大演算子と、中の人形となる中演算子、更にその中に入る小演算子とを、直列に収納する様式を直列収納とする。
図1に示すように、大型の演算子1の中に中型のものD1、更に小型のものD2、より小さな演算子D3などが描かれる。その綜合的な姿は演算子4となる。
【0006】
入れ子人形の外側の大演算子1の中に、複数個の演算子を入れ子として保有するものを、並列収納とする。図2に示すように大演算子1の中に入っている演算子P1、P2、P3は、同次元のモノであって、互いに独立して存在する。
【0007】
入れ子人形の大演算子1の中に、図1に示される直列収納と図2に示される並列収納とが、併せて保有される場合は図3に認められる如く、綜合収納となる。
【0008】
大演算子1の中に、入れ子として収納される中型以下の演算子は、相互に連絡を持つことも有り得る。その三種の様式が図4に示されている。
(a)演算子が自然の手足などを使って連絡するのを、自然連絡という。
(b)作者が演算子独自の連絡手段を開発して、非自然的な連絡をするものを特異連絡という。創作者のアイディアによって考案された演算子形態が、利用されるのである。
(c)入れ子に為っている演算子が、レセプターを使って連絡するものをレセプター連絡という。
【0009】
各次元の演算子が自己表現をする手段を許容するために、三通りの様式が
図5に示される。
(a)視覚的な紙上表現用の吹きだし(漫画に使われている)。
(b)聴覚的に音声。
(c)技術的に電波。
【0010】
この発明は、パソコン等の電子画面の上に展開される事によって実施される。
また、簡易方式として紙上展開としても実施されるのである。
文学演算子の作製法に基づいて創作された映像達が、大演算子の内部に入れ子方式によって、中から小.細小.微小という具合に展開し、その展開の有様は直列・並列・綜合などの様式をとって、この発明の構造に従うのである。
【0011】
文学演算子は、生命体の内部の器官や構成部分を擬人化し映像としたもので、その生理的また病的な現象をドラマとして文芸を作り、本来の人間ドラマ即ち本稿と対比して、人間の本質に迫ろうとする演算子文学の、その重要なスターなのである。
擬人化される体内部分は、大・中・小・微小・極微という具合に、幾層もの次元に分かれており、映像化するには三次元的存在の在りようを明確にする必要がある。
本発明を実施すれば、演算子の位置的相互関係が明瞭になり、且つ機能的相互関係も図4・図5の如くして明示され、演算子文学を理想的に展開することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】直列的に収納する際の各演算子の例示で、演算子4はその収納図である。
【図2】(イ)(ロ)ともに並列的収納図である。
【図3】直列的および並列的な収納を併せた綜合収納図である。
【図4】収納された演算子の相互連絡を示す図である。 (a)自然連絡。 (b)特異連絡。 (c)レセプター連絡。
【図5】演算子自己表現の様式を示す図である。 (a)吹きだし。 (b)音声。 (c)電波。
【図6】図1から図5までの技術を、一つの大演算子1に纏めて表現したものが図6である。符号も前述の通りに付けてメカニズムを明示してあり、解剖的に複雑な部分のブンネコに使用される。
【符号の説明】
【0013】
1 大演算子、即ち最外側の演算子。
4 直列に収納された演算子。
D1,D2,D3は直列になる演算子。
P1,P2,P3は並列になる演算子。
5 手などによる自然連絡。
6 臍の伸延などによる特異連絡。
7 レセプターによる連絡。
8 吹きだし。
9 音声。
10 電波。
最終更新:2006年05月28日 00:17