2010-05-09


くるくるレインボー

くるくるレインボーは、東京都千代田区の児童館職員の梅本春枝さんがデザインされた、不思議な動きの美しいおもちゃです。材料取りで無駄が出ないように少し小型化し、ジグを利用して作ってみました。当ブログではこれまでに2回取り上げています>こちらこちら

材料(1個分):
オーロラテープ(幅は4等分に、25cm×8色×各2本)、
丸シール(φ30mm、中央にφ3mmの穴をあけたもの2枚とφ5mmの穴をあけたもの2枚、色違いにしておくと間違えなくてよい)、
ラミン丸棒(φ3mm×300mm)、ビーズ(φ8mm×3個)、瞬間接着剤

オーロラテープは滑りやすく、幅を4等分にするカットが大変難しいです。子どもの工作においては、この過程は大人が予め済ませておくのがいいと思います。

五島式ジグ

くるくるレインボーを簡単に組み立てるためのジグを、岐阜農林高校の五島英明先生が工夫されました。これはジグとしてだけでなく、完成した後のケースとしても使える優れものです。

材料(1個分):
ラミン丸棒(φ3mm×150mm)、20mm厚程度の板材、プラコップ(275mL)

ジグの組み立て

板材の中央にφ3mmの穴を貫通しないようにあけます。ここに150mmの丸棒を刺します。プラコップは底の中央にφ5mmの穴をあけておきます。

くるくるレインボーを作ってみよう

φ5mmの穴あき丸シールを、粘着面を上にしてジグの丸棒に通します。まずは時計の文字盤の12時と6時の位置に青の、3時と9時に赤のオーロラテープを貼ります。オーロラテープは光沢面が下側になるように、同じ色が向かい合わせになるようにします。続いて45度の角度に、緑と紫のオーロラテープを貼ります。さらにその間を埋めるように、白、ピンク、黄、オレンジのオーロラテープを貼ります。16本全てをバランスよく貼り終わったら、φ5mmの穴あき丸シールでオーロラテープをサンドウィッチするように貼ります。


続いてプラコップを伏せた状態で底の穴に心棒を通します。φ3mmの穴あき丸シールを、粘着面を上にして心棒を通し、プラコップの上に置きます。先程貼ったオーロラテープの残りの端を丸シールに貼ります。先程と同様に青を12時と6時、赤を3時と9時の位置に貼ります。その中間に緑と紫のオーロラテープを、さらにその間を埋めるように白、ピンク、黄、オレンジのオーロラテープを貼ります。16本全てをバランスよく貼り終わったら、φ3mmの穴あき丸シールでオーロラテープをサンドウィッチするように貼ります。


プラコップごと持ち上げ、心棒を抜きます。オーロラテープの間からプラコップを取り出します。シールが剥がれないようにしっかり丸シールを圧着してください。φ3mm丸棒の上から8mmと70mmの位置に、瞬間接着剤でビーズを固定します。φ5mmの穴あき丸シールが下側になるように丸棒を丸シールの穴に通します。上部は2個のビーズでφ3mmの穴あき丸シールをサンドウィッチするように瞬間接着剤で固定したら完成です。


上下のシールを色違いにすることや、上部を2個のビーズで挟むこと、上部のシールにも予めφ3mmの穴をあけておくことは五島先生のアイデアです。
上、下、横、いろんな方向にむけてくるくる回してみましょう。不思議な形と輝きを楽しんでください。

心配なこと

先日、東急ハンズでくるくるレインボーとまったく同じおもちゃを発見しました。しかもパッケージには「特許出願中」との表記が。


全国の子どもたちに自由に作ってもらいたいとの願いから、企業が持ち込む特許化の誘いを梅本さんはこれまで全て断ってきたと聞いています。くるくるレインボーは梅本さんの作品なのですが、これは許諾を受けているのでしょうか?




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最終更新:2010年05月10日 22:52