2006-02-28

LEDキーホルダーの改造



光合成色素の蛍光の観察では、ぜひ光の3原色による蛍光の違いを観察したいものです。はじめは、セロハンフィルターを使って白色光を変換していたのですが、フィルターと光源を、両手で同時に扱うのは大変です。



近所の100円ショップで赤色と青色のLEDキーホルダーを見つけました。試しに分解してみると、LEDの足でボタン電池を挟むだけの、非常に簡単なつくりです。そこで、パーツショップで買ってきた緑色のLED(高輝度、3.2V、直径5mm)に交換してみることにしました。




蛍光観察用暗箱


私の勤務先には暗幕がありません。そのままでは、昼間の授業で蛍光の観察をすることは難しいので、蛍光観察用の暗箱を作ってみました。
板目表紙で120×45×30mmの箱を作り、内側をつや消しの黒で塗装しました。光合成色素の希釈液を入れる穴と、観察用の穴、光源で照らす穴の、全部で3つの穴を開けてあります。下写真の箱の、手前の穴は観察用、上面は色素希釈液のビンを入れる穴で、光源用の穴は下面に開けています。2つあるビンの1つに光合成色素希釈液を、1つにアセトン(対照実験)を入れてあります。




観察してみると

こんな感じです。どうです?



上写真の左は青色LEDで光合成色素希釈液を、右は緑色LEDで光合成色素希釈液を照らしたところです。青色LEDでは赤い蛍光を観察できますが、緑色LEDでは観察できません(実は肉眼だとほんのかすかに赤い蛍光が見えます)。



上写真の左は赤色LEDで光合成色素希釈液を、右は赤色LEDでアセトンを照らしたところです。このように赤色LEDの光で照らしても、LEDの光とは別に光合成色素から赤い蛍光が出ていることを確認できます。


参考文献



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最終更新:2006年03月10日 09:19