2007-08-05
動く多面体
テンセグリティを作ったときの参考図書、
『ジオメトリック・アート』には、これ以外にもさまざまな面白い構造物が紹介されています。その中のひとつ、動く多面体を作ってみました。動く多面体とは、「2つの面のなす角を連続的に変化させることのできる多面体」を意味します。動く多面体は、変形する間もその体積は変化しないのだそうです。ふーん。
ブリッカーの正八面体
ブリッカーの正八面体は、正確に言うと「動く多面体」には含まれません。しかし構造が簡単なので、練習代わりにこれから作ってみることにしました。正三角形が4個と、底辺が√2倍に長くなった二等辺三角形2個からできています。この正八面体は2通りの方向につぶして、平面にすることができます。
コンパスで作図し、これをスキャナで取り込んで印刷用のデータとしました。今回は硬めのカラーの紙(タント)に印刷しました。鉄筆で折れ線を入れ、カッターナイフで切り出しました。点線は山折りに、破線は谷折りにしました。接着は木工用ボンド速乾を使用しています。
クワドリコーン
クワドリコーンは『ジオメトリック・アート』の著者、カスパー・シュワーベの作品です。この立体を構成する1つの面は1:1:1.8の長さの辺を持つ二等辺三角形からなります。クワドリコーンは平面につぶすことができますが、そのつぶす方向によって、右向きの矢(右上の写真で上下方向につぶす)になったり左向きの矢(右上の写真で前後方向につぶす)になったりします。
シャムの双生児
2つの五角形がくい込むようにつながった立体です。片方を押しつぶすと広がって正六角形になり、もうひとつのほうはふくらんで正五角形になります。
2007-08-12追記
テトラデカヘドロン
製作が難航していた、テトラデカヘドロンを何とか完成させました。『ジオメトリック・アート』には写真が1枚載っているだけで、それを見ても形のイメージがつかめなかったのでした。下の写真を見てもやっぱりよくわからない形をしていますね。
2007-08-24追記
型紙のダウンロード
PDFファイルで型紙をダウンロードできるようにしました。PDFファイルの表示・印刷には
Adobe readerが必要です。
ここから無料でダウンロードできます。いずれも普通のコピー用紙ではなくて
厚手マット紙などに印刷すると、しっかりしたものができます。
ブリッカーの正八面体のダウンロードは
こちらから。A4サイズの紙に、1ページ目を表面に、2ページ目を裏面に、向きをそろえて印刷してください。
参考文献
- 大阪のさかもとです。
この[動く多面体]たいへん興味があります。9月の例会に発表されるのでしょうか?そう
だとうれしいのですが。今回参加予定です。ブリッカーは印刷できたのですが、他のものがうまくいきません。
プリンターの何かがおかしいようで…。ご出席でしたら、あつかましいお願いですが実物見せてください&型紙ください。
-- さかもとみゆき (2007-09-20 22:39:20)
- さかもとさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
印刷できなかったとのこと、迷惑をおかけしましたね。
私のパソコンでは普通に印刷できるのですが、どうしたんですかね。
9月の例会は残念ながら仕事で参加できません。
何らかの方法でさかもとさんに渡るように準備しようと思います。
お待ちください。
-- yu-kubo (2007-09-21 20:49:29)
- お忙しいのにお手数おかけします。
よろしくおねがいします。 -- さかもとみゆき (2007-09-22 22:04:10)
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最終更新:2007年09月22日 22:04