2008-07-27



Nikon Small World とは


Nikon Small Worldとは、アメリカのニコンインスツルメンツ社が1974年から開催している顕微鏡写真コンテストです。顕微鏡を用いて撮影された写真なら、プロでもアマチュアでも、フィルムでもデジタルでも、どんなテクニックを用いても、無条件でコンテストにエントリーすることができます。優勝者には$3000のニコン製品が与えられますが、それ以上に名誉なのは、コンテストの優秀作品による博物館での巡回展示でしょう。また、アメリカ国内では$12で、カレンダーの販売も行われているようです。

この巡回展示はアメリカおよびカナダで行われているようですが、日本でもやってくれないかなあ。
ぜひこの眼で見たいです。ニコンさん、お願いします!

では、Nikon Small World にアクセスし、右上のGALLERIESをクリックして、作品を早速見てみましょう。全て英語ではありますが、写真を見ているだけでも十分に満足できるはずです。


トランスジェニックマウス

2007年度の1位は、Gloria Kwonが撮影した、トランスジェニックマウスの写真です。マウス胎児が赤色の蛍光に、胎盤が緑色の蛍光に染まって見えます。写真の右側にある「1of97」とは、このページにある97枚の写真の1枚目という意味で、その右側の三角形をクリックすると次の写真に進むことができます。もちろん、たくさん並んでいるサムネイルを直接クリックしてもいいです。Read more をクリックすれば、写真に関するより詳しいデータを、Learn more をクリックすれば、用いられたテクニックに関する説明を知ることができます。


動物プランクトン

この写真は、縫い針と海水の水滴と、その中を泳ぐ様々な動物プランクトンです。
作者のPeter Parks は、イギリス人の野生生物写真家で、特に海や淡水の微小なプランクトンを専門にしています。この写真のプランクトンはオーストラリアのグレートバリアリーフで採集されたものだそうです。


ウイルス

この写真は、細胞(赤色)に感染するウイルス(緑色)です。
なんだか宇宙の写真のように、SF映画で爆発する太陽のようにも見えます。
スゴイ!


ハンミョウ

この写真は、双眼実体顕微鏡で撮影したハンミョウ(Tiger beatle)です。
瑠璃色の光沢が美しいですね。
大きな、がっちりした大顎は、Tiger beatle という英語名そのままですね。
触角の根元がボールジョイントになっていたり、顎の先端が焼入れしたように黒く光っていたり、とってもカッコいい!


顕微鏡いろいろ


Wikipediaの光学顕微鏡には、さまざまな顕微鏡が紹介されています。

明視野顕微鏡:透過光を観察する、学校でも使われる普通の顕微鏡
暗視野顕微鏡:試料に斜めに当てた光の反射光を観察する
双眼実体顕微鏡:低倍率だが両眼で立体的に見ることができる
位相差顕微鏡:色の違いではなく、屈折率の違いを観察する

その他、偏光顕微鏡、微分干渉顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡、蛍光顕微鏡など、様々な光学顕微鏡があります。
さらには、可視光以外を利用する、電子顕微鏡、走査型プローブ顕微鏡、X線顕微鏡なんてのもあります。

以前から、Nikonのアウトドアでも使える双眼実体顕微鏡ファーブルミニが欲しかったのですが、ますます欲しくなりました。
そうするうちに東急ハンズでアイクロップスというテレビにつないで見る顕微鏡を見つけました。こっちも欲しい!



参考サイト


Nikon Small World>GALLERIES
Wikipedia>光学顕微鏡


名前:
コメント:

Copyleft2005-2007, yu-kubo.cloud9 all rights reversed
最終更新:2008年08月03日 20:48