「はじめまして、隊長。
竹内優斗(たけうち ゆうと)であります。
若輩ですがよろしくご指導ください。
…ええと、まだ、陸軍言葉にはなれてないんですけど、僕、頑張ります」


「空、飛びたいな。
教官のいない練習機で、アクロしたい。
低空を背面で飛んでみたい。
宙返りして僚機と編隊を組みたい。
……それがなんで陸軍に…… 困ったね」


「八戸離れるGIに教わったんですけど、了解は向こうでLOGって言うらしいですよ。
 格好いいんで使いましょうよ」


「隊長は、陸軍になぜ入られたんですか?」
(徴兵…/志願だよ)
「僕は、学費補助があるというんで、飛行学校だったんです。
 将来は航空軍パイロットになると決めてかかってました。
 でも、陸軍にまわされちゃって…。
 隊長もそうだと思いますけど、お互い、思い通りいきませんよね…」


「中東からの石油が途絶えて30年、
南洋から石油を輸送する船団にも、
ついに幻獣が目を付け始めました。
残るは北海道、滝川の人工石油工場だけですけど、それではとても軍隊を動かすには足りないですね。
まして…燃料をバカ食いする航空機なんか…。
僕は、そういう理由で卒業間近に陸軍に回されてきたんです。
もっと石油があれば…僕も航空軍にまわされたと思うんですけどね」


「隊長ほどの腕があるんなら、そのうち陸軍大学校への入学も認められるんじゃないですか。
なんでも正規士官が足りないんで、
学兵から、優秀な学生を取ってるみたいですよ。
僕、そうなったら応援しますよ。みんなも応援すると思います」


「今、みんなの遺書を集めているんです。郵便班の手伝いをやってるんです」
(感心だな)
「…え、あ、いや。
…その実は、郵便班の女の子達に、その…
すみません! まじめにやります!」
(そうか、自分も頼もうかな)
「…誰に出されるんですか?
やっぱり両親か、それとも恋人かなんかですか?
僕はもう、毎週書き直して送ってるんですけど前のは捨ててくれと頼んでも、母はどうも、全部保管してるみたいなんですよ」


「隊長、装備車両のナンバープレートとウインカーの取りはずし、いつまでにしておけばいいですか」
(今すぐだ)
「LOG。隊長」
(あれ、そんなこと頼んだっけ)
「はい、いいえ。大隊本部から命令きてましたよ。
まあ、ウインカーつけてたら敵に見つかりやすくなりますしね。
このご時世にいまさら道路交通法もないでしょうし」


「野外炊具だけは大事にしてくださいよ。
あれが壊れたら暖かい食べ物が食えなくなりますから。
え、持っていかないんですか!?
温かい食べ物がないとすぐ士気は低下しますよ。
それにあれ、地域住民にも好かれてますし。
え、大隊の決定なんですか…。
はあ、まあ、たしかに貴重品ですからね。
凍った携帯食料食ってると、すぐ腹の調子が悪くなるんで…」


「…空は、僕を嫌っているのかな…。
いや、自分の不幸を嘆いてはダメですよね。
頑張って戦争に勝って、また空を飛べるようになろう」


「最近陸軍のまずい飯が、うまいと感じられるようになりました。
…怖いなあ。昔は航空弁当があんなに恋しかったのに。
今は野外炊具1号の飯でないと、ダメな気がするんです…」


(PC石田の場合)
「隊長、あなたは東北で強い会津に対抗してここへ送られてきたんですよね。
それにしても何かにつけて陸軍は政治的ですね。やはり、幕藩体制の名残なんでしょうか。
…それとも海や空と違って、技術色が薄いせいですかね」
(PC石田以外)
「隊長、石田さんは東北で強い会津に対抗して芝村が肝いりで送ってきた人みたいですよ。
それにしても何かにつけて陸軍は政治的ですね。
やはり、幕藩体制の名残なんでしょうか。
…それとも海や空と違って、技術色が薄いせいですかね」


「炊事場勤務者をKPというんですが、KPの応援でこの間呼ばれたんです。
いやー、罰ゲームかなと思ったんですけど、思ったよりも楽出来るし、ご飯、たらふく食べれるんで…いいですよね、あれ。
また呼んでくれないかなぁ」


「最近、戦争反対のビラくばってるおばちゃん見ないですよね。
…幻獣共生派扱いされて処刑されてたら嫌だな…。
まぁ、いくらなんでも怪獣じゃない幻獣が出てきたら反対のしようもないですね。
きっとあのおばちゃん、寒いから外に出てこないんですよ」


「どうしたんですか?隊長、浮かない顔してますね。」
(部隊に裏切り者がいるかも…)
(上層部の不正を調べててね)
「わかりました。
隊長!僕、今までずっと隊長に嫌われてるんじゃないかと思ってましたけど、実は頼りにされてるんですね。
LOGです。命かけても調べてみますよ」


「…いや、実は僕、なんか目が悪くなってきて、どうも、ハハハ…。
この視力じゃ、きっと戦争終わっても航空学校なんかには戻れないだろうなあ…。
困ったな…ははは…」


「……。
 すいません…僕…」


「翼を広げ  闇を抜けよう
 ガンパレードガンパレード…。
 へへ、僕、この歌好きなんですよ。みんなと一度、歌ってみたいですね。
あ、でも隊長歌嫌いなんですよね、確か。あはは…」


「この戦争が終わったら、隊長はどうされるんですか。」
(学生に戻る)
「…そうですか。
いや、隊長だったら
きっとうまくやれますよ。」
(復興に関係する仕事したいな)
「本当ですか!?実は僕も、それやりたいと思ってるんですよ。
はっ!隊長殿、戦後運良く僕も生きていたら、部下として使ってください。
きっといい仕事してみせますよ。へへへ…こりゃ、簡単には死ねませんね。」


「……途中で進路変えたりしないでくださいよ。絶対ですからね。隊長」
(※イベントクリア:一枚絵)



(秘密任務後イベント:任務失敗)
「調べてきましたよ。
…なんですけど、へへ。すみません。実はなんにもわかりませんでした。
いや、すみません。
でもまあ、見つからなかったってことはおっしゃるような不正はなかったのかも知れませんよ」
(秘密任務後イベント:任務報告)
「ここだけの話、
今、結構いい線までいってますよ。
なんとかして見せますよ。」


(竹内死亡時・朝のHR)
「竹内くんが、今朝死体で発見されました。
どうやら、幻獣共生派の卑劣な攻撃に
巻き込まれたようです。
司法解剖などがあるので、葬儀の日時は不明です。
以上。」


(竹内のイベント死後の戦闘時イベント:PC戦闘不能時)
声が、聞こえた。
懐かしい、それは部下の声だった。
「…隊長。
 まだ…あなたは…
 こっちきちゃいけない…。
 みんな、あなたが来るのを待ってますけど、それは、今じゃない。
 あなたは地に平和を呼んで死ぬべきだ」
あなたは死んだ部下に背を押されるように戦いだした。




(竹内優斗ED)
ああ、あの日ですか。新しい門出でしたよ。
(108警護師団に配属されていた学兵の手記より)


「あ、来た。待ってましたよ。隊長。お勤めご苦労様でした。
へへ。え?僕ですか。もちろん辞めてきましたよ。決まってるじゃないですか。
隊長じゃない元隊長の部下として当然のことですよね。
ま、とりあえずこれまでの危険手当って事で一杯缶詰貰いましたから、それでも食いながら、今後の事でも相談しましょう。
いやー。最後まで隊長、あの事忘れてそのまま軍隊にいるんじゃないかと、僕びびってましたよ。
え、なんの事って?た、隊長ー!」

あなたが走ると、竹内は追いかけ始めた。
遠くなっていく。



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最終更新:2006年10月12日 19:53