自己紹介

「私、金城 美姫(きんじょう みき)。
 よろしく。」

(PC源)
「ゲン!
あなたが隊長になるなんて、世も末ね。
ま、私がついていてあげるから、
安心しなさい。」


金城 美姫はキックしている。
ああ、美脚だ。
(なにしてるの?)(戦闘訓練?)
「悪い虫が来た時用に、
鍛えてるの。」
うわっ。
この人、本当に蝿を撃墜した!!
「人間相手で確かめたいよね。
はやく来ないかなー。」


「…戦争って、厳しいよね。
ねえ。
私たち、ほんとに最後まで
生き残ると思う?」
(もちろん)
「………。
そっか、わかった。
アンタがそういうなら信じる!
ごめん、疑っちゃったね…。」
(分からない)
「………。
そっか。
まあ…でも、仕方ないよね。
英吏が言った事は、間違ってないし。
こうなったら、頑張るしか。
頑張って生き残ろう。
うん。
でも、不思議なのよね、
なんでまた腹黒英吏があんな事
言い出したんだろう。」


「だめだだめだ。
だめだよね。
暗くなったら駄目だ。
お母さんは、頭は悪くてもいいから
元気でいなさいと言ってたもんね。
という事で、あなたもつきあいなさい。
がはははは。」
(は、はははは)(がははは)
二人で肩を揺らして笑いました。


「一時はどうなるかと思ったけど、
思ったより被害ないよね。
実際、私達…頑張っているのかな。」
(敵からも見放されていると思う
  金城 美姫は、にっこり笑い、
  手を伸ばすと指先だけを動かして、
  こっちに来いと手招きしました。
  (呼ばれる)
  ハイキックを食らって、ぶっ倒れました。
  「悲観的な事は言わないの!」
  (逃げ出す)
  後ろから、飛び蹴りを食らいました。
  「悲観的な事は言わないの!」
(もちろん)
「そうだよね。
うん、きっとそうだ。
もっと頑張れば、生きてどうにかなる
可能性もあるかも知れないね。
よしよし、頑張ろう。」


「自分がどれだけ生きられるか、
実感持って考えられるようになったら…。
何だか、世界が奇麗に見えるね。
何でだろう。
うちのおじいちゃんとかも、
そう見えていたのかな。
そうだとしたら、いい話だよね。
だって、死ぬ前に世界が奇麗な事に
気づけたんだよ。
それって、絶対いい事だと思う。
自分が死ぬ前に、そんな事に気づくんだもん。
おじいちゃんは一昨年死んじゃったけど、
だったらきっと幸せだったって思う。
………。
あ、でもその理屈だと
私ももうすぐ死んじゃうのかな…。
うーん、いい話のつもりだったんだけど。」


金城 美姫は、いつになく神妙な表情で
本を読んでいます。
それはどこからか拾った、絵本でした。
(横顔は美人だね)(黙ってりゃかわいいんだが)
「………。
考えている事が、口に出てるわよ。
バカ。」
華麗なハイキックを食らって、ぶっ倒れました。
「立てぇ!
もう一回立って、あと一撃食らえぇ!」
あなたは、そんな無茶なと思いながら
気を失います。
一日が終わってしまいました。


「……な……。」
(なに?)(なんですか?)
「何でこんなところまで来て、
勉強しなきゃいけないのよ!
やっと、勉強から逃れられると思ったのに!
あー、もう。
私の妹は勉強よく出来るんだけど、
私は全然なのよ。
あ、でも私のほうが料理はうまいのよ。
薬草だって見分けられるんだから。
それなのに…。
まあ、妹が学兵になってなかったし、
私は勉強嫌いだったから、
よかったって思ってたんだけど…。
何でこうなるのよ! サギだ!
文部大臣に文句つけてやる。」


「そう言えば、英吏は猫と話せるみたいよ。
動物兵器をブラッシングしてる間、
ずっと猫としゃべってた。
ふふ。
ああいう奴でも、可愛げがあるんだね。」


あなたが風景を見ていると、
美姫が珍しそうにあなたに寄ってきました。
並んだりして、何が見えるのか
確かめようとしています。
(神々が騒いでいる)(何も見えないよ)
「何それ、変な奴。」
美姫は、笑ってあなたの顔を見ました。
………。
「……。
(いやだ。
 何、私…こんな時にドキドキするんだろ。)」
蹴られました。
(いきなり何てことするんだ!)(なぜー!!)
「いや、悪い夢かと思って。
ま、まあ、ほら!
そんなに怒らないの。」


「好きになるって、
きっと知っていく過程だと思うな。
詳しく知っているものを、嫌うのは難しい。
そう思わない?」
(なんでいきなり)
「ま、まぁ、色々あったのよ。
私も!!
あはは!!」
(そうかぁ?)
「………。」
金城 美姫は、あなたの顔をじっと見た後、
口を開きました。
「そうよ、絶対。」


「うちのひいおじいちゃん、
勇敢な士官で勲章一杯もらってたんだけど。
そのうち幻獣がきて、この国が割れたのよね。
ひいおじいちゃんは新しい方に
誘われてたんだけど、士官学校の頃の友達は
裏切れないって、そのまま広島に残ったの。
私の家はそんなだから、
誇り高い血を引いているから…。
だから私も、ずっとアンタについて行くよ。
友達は絶対に裏切らない。」


「…私が死んだ時には、ちゃんと弔ってよね。
この国が私たちを弔ってくれるなんて、
信じていないんだから。
ひいおじいちゃんが戦死した時は、
お国は何にもしなくて
花だけ送ってきたけれど。
戦友はみんな来てたわ。
それこそ、将軍までね。
え? あはは。
自分の心配はしなくてもいいわよ。
アンタが死ぬ前に、アンタ守って私が死ぬわ。
だから、そんな心配ノーサンキュー。
私の家は、約束だけは守るんだ。」


「…私って、こんなに美人なのに。
なーぜか、もてないのよね。
原因知らない?」
(ハイ、脚癖が悪いと思います)
「うーん。
でも、やっぱり蹴らないと
待ってるファンに悪い気がするしなあ。
あ、そうか。
私のキックを受け止めてくれる
包容力のある人と付き合えばいいか。
そうかー。」
美姫は、目をキラキラ輝かせてます。
どうかするとギラギラにも見えます。
(美人、美人なのか)
「何よ、その反応。
どう見たって、私は美人でしょ。
脚長いし、それにこのプロポーション!
ほら見ろ!
ほらー、よーくその目で見ろー。」
よく見ようとしたら、蹴られました。


「隙ありぃ!」
(真剣白刃取り!)
脚をつかみました。
「…見事。
………。
ちょ、ちょっと!
いつまで持ってんのよ、バカ!
3秒以上はセクハラなんだから!」
(黙ってよける)
「うわ、可愛げない!
あー、もー。
仕掛けられた技は全部受けた上で
返しなさいよ。」
美姫は、めちゃくちゃ言っています。


美姫は、テカテカと怪しげに光る
海苔をもっています。
「これ、作ってみたの。
…食べる?」
(いやー劇物はちょっと)(いや、お腹すいてないし)
ブチッ。
「あら、あなたの都合なんて、
私、聞いてないの。
…喰え。
いーかーら、食べろー!」
無理矢理食わされました。
思ったより、不味くはありませんでした。


…? 何か様子がおかしいぞ。
(どうしたの?)(今日は蹴られないぞ)
「………。
今日、手紙が届いてね。
おばあちゃんなんだけど。
妹が、死んだって。
せっかく可愛い制服、
着れるトコに入ったのに…。
…やだなあ、何でこうなるのよ。
バカー。
普通、先に死ぬのは私でしょ?
何で、前線で戦っている私の方が
生き残って、後方の妹が殺されるのよ。」
(なんといったらいいか)
あなたは、何も言う事が出来ずに、
立ちすくみました。
呆然としている間に一日が終わります。
(抱きしめる)
あなたに抱きしめられて、
美姫は子供のように泣き出しました。
呆然としている間に一日が終わります。


「…この間は、ごめんね。
…えへ、久しぶりに泣いちゃった。
似合わないよね、私に涙なんてさ。
全く、ガサツな女の子がそんな事やっても、
似合わないったらありゃしない。
そんな顔しないで…、大丈夫。
足手まといなんかにはならない。
一匹でも多く、幻獣をやっつけて
復讐するんだ。」


「私みたいな美人に、
ずっとそばにいて欲しい?」
(はい)
「…ま、真顔で答えないでよ!
照れるじゃない!
ナシ今のナーシ!
やっぱり、もっとロマンチックなのがいい。」
(いえ、全然)
「…ムッ。」
蹴り殺されるかと思うほど蹴られました。
「バカ。
大ッ嫌い。」
(一枚絵)

(PC女性)
「私が友達でいて、嬉しい?」
(はい)
「いい返事。
よし!
友達でいようね。」
(いえ、全然)
「…ムッ。」
蹴り殺されるかと思うほど蹴られました。
「バカ。
大ッ嫌い。」
(一枚絵)


「妹、友達かばって死んだって。
…うん。
さすが、私の妹だ。
よし、満足した!
満足してないけど、満足した!
妹が…、私の妹でよかった。
私は……。」
(なぐさめる)(黙って近くに居る)
「…………。」
(なぐさめる)(黙って近くに居る)
「…………………。」
(なぐさめる)(黙って近くに居る)
「…………………。
ありがとう。
大丈夫、大丈夫だよ。
姉ちゃんがクヨクヨしてたら、妹も…さ。
きっと悲しむから、だから大丈夫。
だから…ちょっと背中かして。
5分でいいから。」
金城 美姫は、大泣きしました。
そのまま、時間だけが過ぎていきました。
「……ありがと。
そ、それで、今度家に帰るとき、一緒に
帰ってくれない?
一人じゃなんだから、ね!
お願い!」
(わかったわかった)(はいはい)
「うん。
ありがとう。」
そんなこんなで、一日が終了しました。


エンディング
実家に帰ったらそりゃ驚かれましたよ。
でもすぐ、皆喜んでくれました。
-山岳騎兵の言葉

その日、撤退を支援するヘリの群れが来た日、
貴方は金城美姫とともに同じヘリに乗った。
隣りあって身を寄せ合った。
「ねえ。
一緒に実家に帰ってくれる話だけど。」
(うん)(それが?)
「どんな紹介されたい?
私としては、妹が一人減ったんで、
代わりを連れてきたって言いたいんだけど。」
(いいよ)
「うん。
きっとみんな、すごく驚くと思う。
戦死して骨箱だけ帰ってくるはずの私が、
一人連れて帰ってくるんだから。」
そう言って、金城 美姫はちょっと泣いて、
口いっぱいに笑った。
(えー?)
「文句言わないの。
妹は大家族主義だったから。
私も、いっぱい家族つくるんだ。
だからいいでしょ?
何十年か付き合いなさい。」
そう言って、金城 美姫はちょっと泣いて、
口いっぱいに笑った。



金城美姫 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ

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最終更新:2009年11月16日 21:34