「はじめまして。私、工藤百華(くどう ももか)と申します。
ふつつかものですが、よろしくお願いいたします」


「はい? あの、なにか? …あ、ごめんなさい。
私、良く天然だとか言われるんです。
ただ、相手が話しかけるまでじっと待ってるだけなんですけどね…。
上手く、いきませんよね…人生も、戦争も」


「高いビルから人を見ていると、この愚民どもめ!
…とか言いたくなりますよね」
(思う思う)
「私達、気が、あいますね。クスッ」
(いや、思わない)
「…普通なんですね」


「あなたは普通。
…でも世界は、普通ばかりでもない…。
あなたは普通でないものを見た時。どう反応するんでしょうね。
拒絶かしら。…それとも…」
(普通が一番だよ)
「私もそう思います。
…でも、それまで普通だったものが崩れる時なんか、良くある話だと思いませんか?
……」
(許すためにここにきた)
「まるで世界の王のような事を言うんですね。
話に聞く芝村一族ですらもそこまでごうまんではないと思いますよ?」


工藤百華は頬をひくひくさせている。
「え、ああ。
その、オケツが、じゃない、色々あるんです…。気にしないでください…」


工藤は、スカートをぱたぱたさせている。
(凍る/あわわわわ)
「あちゃー。…ん、あー。
なんだ。まあ、見ての通り。俺、男なんだよ。
正確には今も男、かな。昔ラボで体いじられてさあ。
変な風に調整されなおされたワケ。
ま、ニコニコしてるだけで人気は集まるし、プレゼントはもらえるし、生活は安定するしでそんなに悪い事ばっかりじゃないけどな。
時々尻がかゆくなった時くらいのもんだよ。困るのは。
ま、気にするなって。今までどおり仲良くしようぜ。
…っておい、何もぶっ倒れなくても。泡までふかんでも。
おい、おいってば…わー!」
衝撃で一日が終わりました。


「俺には夢がある。
たった一人の親戚、俺の伯父貴を、俺を見捨てなかった、たった一人の親戚を楽にしてやりたい。
ま、遊び人でどうしようもない奴だがな。俺にとっては大事な人なんだよ。
…そのためには何でも利用する。この身体も。
…そう、玉の輿だ。はははは」


「お前は強いな…。いや、腕っぷしじゃない。そういうのとは違うところが」


「この国には泣く子も黙るお役所がある。人口管理所、疾病研究課。
ラボって言った方が、通りはいい。俺は、そこ出身だ。(※)
幻獣との戦争に勝つために、人間を改良してるのさ…この国は。
人間以上の人間を作ろうとしてるんだ。滅びるのが怖いから。
…もっとも、俺のこの姿が改良された人類の姿だとは、到底思えないが。
…俺はわかるんだ。強いってのはそういうのじゃない」
※石田が部隊にいると追加変更
「ラボって言った方が、通りはいい。俺も、石田も、そこ出身だ。
まあ、石田は俺達のデータを元に改良されてる最新型だけどな」
※PCラボ出身者
「ラボって言った方が、通りはいい。
俺も、お前も、そこ出身だろ。」



「俺はもう二度と、男らしくはなれん。ヒゲも生えないし、この胸もな。
だがそんな俺だからこそ言える事もある。
俺は思うがな、結局のところ、人間は人間でいいのさ。
人間以上になろうとする必要はない。
人間以上というのはただの幻覚でまやかしだ。そんなものは存在しない。
強い力に調整されてもブルドーザーには勝てないし、超能力で空中に浮かべても戦闘機に勝てない。
まったく、特殊能力を付与されてわかった。人間は強い。
俺は多少力があるが、ただの人間がその気を出してそいつが本気でかかってくれば…。
手段を選ばなければ、どうだろうな。俺は勝てるかな。
そんなもんだ。人間というものは。あるいは人間を改良した俺達は」


「人間って生き物は、集団行動してはじめて意味がある。
もとから男と女がいなければ増える事だって出来ないんだ。
人間の強さは集団戦だ。一人よりも二人、二人よりも三人で行動した方が強い。
…たぶん。圧倒的に。
…思うのさ、俺は。最強の人間ってやつは、人間を本来の機能でタイガライズする奴…。
つまりはただの人間のリーダーって奴じゃないかと」


「人間って生き物は、集団行動してはじめて意味がある。
もとから男と女がいなければ増える事だって出来ないんだ。
前に聞いたって? いや、これは別の話。
そして…その前提を外れて考えるバカがいて、その結果、俺が居るわけだ。
集団行動しないでも強い人間を作る。
科学者だか何だか知らんが、頭がいいと勉強が出来るは別問題だな。
勉強が出来るが頭の悪い奴はいる。
頭はいいが勉強の出来ない奴もいる。
どっちがいいってわけじゃない。どっちもどっちだ。
いいのはもちろん、勉強が出来て頭のいい奴だな。
その上、優しければ言う事ない」


「なあ、強いリーダーって奴は…、最強のただの人間って奴は、どんなところから生まれるんだろうな。
歴史上、優れたリーダーって奴はどこからでも出てくる。家系でもなく、種族でもなく。
だが、偶然ってわけでもない。
俺は、最強になるよう調整されたから呼吸するように考える。
最強はどんなものなのか。どうすれば生まれるのか。
俺は思うよ。優れたリーダーの第一歩は覚悟だ。
俺がやらなければ誰かが苦しむと思う覚悟だ。
誰かがやってくれる、その誰かは自分だと思う覚悟だ。
得や損を考えてやらなければならないと思う覚悟だ。
覚悟、してみなよ。後は努力の問題だって」


「…俺はな。どうやってもお前には勝てねえ。そんな気がする、なんでだろうな。
(※)
俺は楽しい。お前は何もかも壊して作り直すよ。
その力で世界を変えて欲しいと思っている」
PCラボ出身者以外で追加
「…お前は人間の枠を超えるよ。ただの人間だが、もう、かなりそこから外れかけている。
結果だけ見ればな。」


「お前の作る世界は、きっといい世界だ。
俺はそう信じている。なんといっても、俺の存在を許すくらいだ。
お前ならなんでも許して、そしてどこか、俺の知らない、誰も知らない地平を見せてくれるよ。
…死ぬなよ。俺よりは長生きしてくれ。
お前こそは、あらゆるものと適当に折り合いをつける最強のただの「人間」だ」


「うん。こんな姿でも、いい事はあるな。
好きになる時、性別を選ばないでいいのはいいところだ。
…こんな感じの方が、お好みかしら?
好きな感じで、私は変われますわよ?」


「へっ。
ほんとに新しい世界って奴を築きそうだな。残念ね、まったく。
あなたが失敗したところを優しく抱きとめるのが、私の役得だと思っていたのに」
(ごめんごめん)
「あははは。
お前、やっぱお前だよ。化け物でもなんでもない、ただのお前だ。
そんなあなたはぎゅーよ、ぎゅう。抱きしめる!
私が満足しきるまで抱きしめてやるっ。ふふふ。いや、そんなに固くならないでも」
(ぎゅーは出来るでしょ?)
「うーん。やっぱり落ち込んでるところで優しくされた方が、いいって思わない?
いや、結局なにしても、抱きしめているとは思うんだけどね。
友達でも、友達でなくても。
ぎゅう」


「私の恋人は、世界を救うわ。世
界中の何もかもと、適当に折り合いをつけて。
…。
この言葉、明日から普通に使う事にしようと思うの。
はじめてそう思った時は、胸が高鳴って眠れなかった」


「うーん。いかん、また女性化が進行している。
いや、今さら男らしくとは思ってないが…。いや、思ってるのかな。
まあ、いいか。私も適当に折り合いつけるわ。
ふ、これもあなたの影響ね」


「隊長。もっと明るくてもいいと思いますよ。そんな風に世界の何もかもを殺すような顔をしていなくても。
……思いつめなくても。……元気を出してください。世の中は良くはないけれど、悪すぎるという感じでもないわ。
世の中には伯父のような人もいれば、あなたのような人もいるわ。
私はその二つを生んだ事をもって、世界を許してやるつもりです。
あ、そうだ。私には伯父がいるんです。話しましたっけ。
駄目な人だけど、私がこうなっても見捨てなかった、たった一人の家族なんです。
戦争が一段落したら、きっと会ってやってくださいね。……きっとですよ」
(※イベントクリア)


「なんだ?
また他所の女と色々やってるワケ?
女なんかロクでもないぞ。
それと比較するといいぞー、俺。
いい加減観念して、俺とつきあえよ。
お前も一度女になって、更衣室で会話聞いてみろ。
すぐもう、女とは縁を切りたくなるぞ。
男の時代に思ってた俺らの夢、ぼろんぼろんだぞ。
それでな。女がなんで男と結婚するのか、わかった。
ありゃ男が好きだから結婚するんじゃなくて、女が嫌いだから男と結婚するんだ」



(工藤百華ED)
その日は、精一杯伯父におめかしをして、そして大好きな人を、ずっと待っていました。
料理をしたり、掃除をしたりね。
あんなに何かをまったのは、そうプロポーズ受けた日、くらいかなぁ。
(108警護師団に配属されていた学生兵の手記より)

「ほら、伯父さん、ネクタイまがってるっ。背筋伸ばして!お酒は飲まない!
私にとって、伯父さんくらいに大切な人なんだからね。
お願いだからちゃんと仲良くして。
いいわね。でないと右ストレートでマットに沈めるぞ。
え?……そう?やっぱり奇麗に見える?
そうでしょ?だって恋をしてるんだから。
……あ、来た来た。ほら、練習したとおりに……」



工藤百華 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ

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最終更新:2006年09月25日 21:47