絢爛舞踏祭@Wiki

一方その頃(時間経過)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

一方その頃(時間経過)その1




第5異星人

太陽系侵攻(第5異星人)

冷たく輝く星々が、大気に邪魔されることもなく、
漆黒の宇宙に輝いていた。
地上で見るのとは違う、恐ろしいまでの、星の密度。

輝く星々のいくつかは、艦の駆動炎だった。

その数、約280万。

第5異星人”F”が動き出したのである。

第6異星人

太陽系侵攻(第6異星人)

冷たく輝く星々が、大気に邪魔されることもなく、
漆黒の宇宙に輝いていた。
地上で見るのとは違う、恐ろしいまでの、星の密度。

輝く星々のいくつかは、艦の駆動炎だった。

その数、約320万。

第6、第7異星人連合体
“蜂”が動き出したのである。

セプテントリオン

パイプオルガン

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
セントラルワールドタイムゲート、
解放を確認しました。

WA/
第5世界で接触があったという、
他の世界間移動組織の差し金か?

MA/
いくつかの世界で我々が遭遇した、
一連の敵の一つと思われます。

ブランカ/
組織化に成功していたのか。
友よ。

WA/
ブランカ、御命令を。

ブランカ/
我々の作る未来以外は、必要ない。
フットワーカーを送り込め。
介入し、敵を探し、排除せよ。

WA/
BL。

その他大勢と言った感じの中から、
ブラック・レイディが顔をあげる。

BL/
は…。

WA/
いけ。
異星人の一つをお前にやろう。
間接的に太陽系を使い、目的を達成せよ。

BL/
は…。

完全なる青の介入疑惑

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
BLよりの報告がきました。
第3異星人の制御に成功しました。
現在太陽系に移動しています。

WA/
新しい身体の調子は良いようだな。
今は、火星か。
水資源会社の一つが、粘っていたな。

MA/
今は、都市船を追われて海賊化して
いるようです。

BA/
不愉快な動きだ。
…直接介入している者がいますな。

ブランカ/
知恵者だ。
友が、完全なる青が、出て来ている。
私にはわかる。

WA/
第3異星人を経由した太陽系への介入を
本格化させましょう。

WA/
BLに伝えよ。第3異星人を
高圧的な態度に変え、地球の危機感を募らせて
火星の内乱を潰すのを急がせるのだ。

MA/
第3異星人への餌は、どうするつもりで。

ブランカ/
嘘の情報でよかろう。
火星に、グレートワイズマンの遺跡あり。
それぐらいでどうだ。

WA/
御意に。
BLに命じましょう。

裏からの操作

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
第6世界で新たな報告が入ってきました。
火星の海賊に、敵からの介入があったようです。
我が方が投資した方の損害が激増しています。

WA/
どの程度の損害だ。
どの程度の介入があった。

MA/
介入は、一名のようです。
戦果は…たった一隻で、すでに数十の艦を撃破し、
その数倍の艦隊を足止めしています。

MA/
実質上、通常戦力では歯が立ちません。

BA/
強いですな。

WA/
彼我で兵器の性能差はないはずだぞ。

MA/
差は、腕だと思います。
差は、数を圧倒する介入者の
知恵と技量だと思われます。

ブランカ/
友よ、竜を引き連れて出てきたか。
…だが、たかが一人の人中の竜で、
どれだけの戦いが出来るというのだ。

MA/
化け物め。

MA/
世界決戦存在級の強さです。
たった一人で、世界の流れを
ねじまげようとしています。

WA/
いかが、いたしましょうか。

ブランカ/
太陽系に与える援助を増やせ。
竜とて、所詮はただの一人の人間。
隙は必ずある。

ブランカ/
寝る暇もなく襲いかかり、圧倒する数で踏みつぶせ。
些細な損害にひるむな。

WA/
BLを通じて第3異星人を通じ、
援助をさせましょう。

刺客を放つ

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
続報です。
海賊達は介入者を中心に戦闘を続行中。

MA/
敵対する太陽系総軍は、総崩れです。
周辺のミリタリーバランスは、
完全に崩れました。

WA/
さらなる増援を打ち破ってか?

WA/
たった一人で、何の特殊な措置も訓練も
受けていない人間が銀河のミリタリーバランスを
突き崩せるのか?

BA/
…人中の竜とは、恐ろしいものですな。
RBよりも宇宙戦艦よりも、一人の心の中の
煌きのほうが強いときかある、か。

ブランカ/
…そうか、ブラウは、研究を完成させたのだな。
奴が辿り着いた最後の答えは、ただの人間か。

WA/
敵を誉めるべき時ではないでしょう。
…MA。

MA/
は。

WA/
刺客を送れ。
奴は武力では殺せぬ。

WA/
だが、そういう英雄ほど、平時はもろい。
暗殺してしまえばいい。

ブランカ/
…もし、それを守るシステムを
奴が組み上げていればどうなる?
いや、やってみなければわからんか…。

TAGAMIの発見

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
BLが気になる報告をあげてきております。

WA/
どういうものだ。

MA/
裏切り者が姿を見せたと。

ブランカ/
夫を捜しに来たのだろう。
どうやら、逢えるようだな。

MA/
刺客を送りますか?

ブランカ/
必要ない。
あれはただ、夫を追っているだけだ。
敵にも味方にもなるまい。

ブランカ/
そもそも、あれは死ぬような存在ではない。

ブランカは、目を伏せた。

ブランカ/
…永遠の寿命を持つ化け物と、
永遠に伝わる心の組み合わせか。

ブランカ/
悲しい組み合わせだ。
その間にどんな子供をつくろうと言うのだ?

セプテントリオンの撤退

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
BLより報告です。
リューンの極端な増大を確認。
ヤオト接近は確実の情勢。

BA/
第3異星人の艦隊は?

MA/
介入者によって、ほぼ駆逐されました。
もはや組織的な戦いは困難です。

ブランカ/
第6世界を放棄する。
第7世界で防衛線の構築を開始する。
WA。

WA/
…は。

ブランカ/
責任を取れ。

WAは己の額に銃を当てた。
そのまま倒れる。

MA/
防衛線ですか?

ブランカ/
第6世界を分けたように、
第7世界を分離して、
片方を盾とするしかあるまい。

BA/
第4、第5世界に引き続き、第6世界までも…。

ブランカ/
のんびりと原因の追究は
出来んということか、友よ。

MA/
火星にいるBLをどうしますか。

ブランカ/
残念だった。
…この上は立派に戦えと伝えろ。

MA/
了解しました。
第6世界を放棄して、世界を閉じます。

ヤオト

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
知恵者を名乗る者から、
BLに通告が入りました。
第7世界に戻り、急ぎ防御を固めよと。

パイプオルガンを鳴らす手が止まった。
振り返るブランカ。

ブランカ/
なんだと。

MA/
ヤオトです。

MA/
閣下、第4世界に引き続いて
第5世界を制圧したヤオトが、
第6世界にも枝を伸ばしてきたと。

MA/
すでに多くの世界が、
ファンタジーに引きずりこまれているようです。

WA/
知恵者とは?

ブランカ/
他からは、尊称としてグレートを
つけて呼ばれる。

ブランカ/
…第6世界を分裂させ、
防壁である論理迷宮を作った、
我が組織の至宝。

BA/
偽装ですな。
ブラウは、我々を謀略で退けようと
しているはずです。

BA/
ヤオトが迷宮を突破するまでには、
主観時間でまだ50年近い時間があるはず。
何を急ぐ必要がありましょう。

ブランカ/
友は、嘘をつくような人間ではない。
…リューンの観測を強化せよ。

ブランカ/
全ゲート上で降るリューン量を調べるのだ。
ヤオトが加速する可能性が、ないわけではない。

敗北

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
BLからの報告です。
海賊どもに痛撃を与えることに
成功しました。

MA/
かなりの損害を与えた模様です。

ブランカ/
…その程度か、友よ。

MA/
は?

ブランカ/
よかろう、ではこれから通常体制に戻せ。
他世界への介入を開始せよ。

太陽系への介入

一方その頃

天井に映る銀河の星々。
パイプオルガンの曲が、鳴っている。

一際高いパイプオルガンを演奏するのは、
純白の長衣を着た男。

その下には黒衣の男女が並び、
新たな指令を待っている。

MA/
BLからの連絡です。
刺客はことごとく、邪魔をされました。

MA/
どうやら、都市船のあらゆる情報機器を
操作する仲間がいるようです。

BA/
暗殺も無理とは、これは困りましたな。

WA/
………。

ブランカ/
投資効果が低すぎるな。

WA/
おまちください!
まだです。

WA/
BLに命じ、
第3異星人を直接侵攻させるのです。

ブランカ/
火星が、奴の作った罠だということに
気付かないのか。

ブランカ/
人を食った名前だ。
マーズ、戦の神とは。

ブランカ/
このままでは、我々の血によって
あの星はまた赤くなるぞ。

WA/
我々の血ではありません。
我々の家畜の血です。
騙されてはいけません。

WA/
奴がいかに強かろうと、セプテントリオンには
いささかの人的被害も与えていないのです。
奴等は、勝っているわけではないのです。

ブランカ/
…刺客のことで、責任を感じる必要はない。

WA/
そういう訳にはいきません。
私にもう一度チャンスを。

ブランカ/
…最後のチャンスをやろう。

WA/
はっ。

光国人

光国の紹介

一方その頃

第3異星人 光国。

無限に広がる大宇宙。

弱々しい光を放つ偏光恒星の近くで、
光国人は銀に赤に輝くその姿で、
車座になっている。

光国人は、100mを超える大きさを持つ
種族である。

彼らの一人が破壊されたRBを手の平に
浮かべている。

ファーザー/
我が属国である、太陽系のものが
気に入っているな…。
…シン。

シン/
これは、もう死んでいます。

アストーラ/
シンは昔、我が属国である太陽系に居たな。
飼い慣らした原住民はどうしている。

シン/
彼ら友人は、長く生きられません。
もう、皆死んでいるでしょう。

ファーザー/
改造すればいいではないか。
永遠の命をやればいい。

シン/
どうでしょうか。
私は、それがいいことかどうか
自信はありません。

アストーラ/
長生きするほうがいいに決まっている。
光を直接浴びれない劣等種族なら
なおさらだ。

シン/
…どうでしょうか。
私の友人は死にましたが、
その子孫は自力で宇宙に出てきました。

シン/
あの時と同じように、
自分の力だけでやってのけたのです。

シン/
彼らにとって、
固体の命の長さはどうでもいいかも
知れません。

ファーザー/
我が属国である太陽系は、
変わり者を引き付けるようだな。

シン/
あなたも一度いけばわかるでしょう。
あそこには、我々より大きな流れがあります。

大審院での協議 太陽系討伐について

一方その頃

光国人達が車座になっている。
彼らは回転しながら天にあがり、
対話を行っていた。

ファーザー/
我が属国である太陽系はどうか。

ロドー/
我が属国である太陽系は、
内乱を起こしています。

エレクシル/
あの国では、よくある話だ。
我々が見守っていた300年昔からそうだった。

アーミァ/
しかし、強大ではある。

アーミァ/
あの野蛮さこそが、わずか300年で
我が敵国であるネーバルウィッチを
打ち破ったのだ。

ファーザー/
危険な強さだ。
心が育っていない強さ、野獣の強さだ。

アーミァ/
我が属国である太陽系に送った
二人の光国人はどうか。

エレクシル/
ソフィーは太陽系に肩入れしすぎる。
プリンセスの方はどうか。

ロドー/
プリンセスは内乱の火星にいます。
かの地でグレートワイズマンの
遺産を探しています。

ファーザー/
火星に、本当にグレートワイズマンの通路が
あるのかと問え。

ロドー/
問いました。
あると返答がありました。

エレクシル/
では、太陽系に我が庇護を与えるだけの
価値はあるかと問え。

ロドー/
問いました。
ないと返答がありました。

ファーザー/
よかろう。
では戦争だ。

アーミァ/
了解した。
これ以上、強くなる前に鎮定しよう。

ファーザー/
同盟を破棄したと、太陽系政府に伝えよ。

アーミァ/
光国は、我が属国である太陽系を併合し、
遺伝子をいじり、もっとも正しい教育を
与えると伝えよ。

太陽系への侵攻

一方その頃

―太陽系最外縁・冥王星軌道―

びっくりするほど巨大な光国人の出現を受け、
RBを駆るBALLSたちが通信を開始した。

BALLS/
”敵発見。
所属、第3異星人光国人。
艦船規模不明。”

BALLS/
”太陽系の全星に緊急電。
敵味方の序列なし、最優先コード。”

光国人の一体が、額のビームでRBを破壊。
爆発を吸収しながら光国人達が飛翔する。

第3異星人光国人が、
太陽系に侵攻を開始しました。

太陽系との同盟堅守

一方その頃

第3異星人 光国大審院。

光国人達が車座になっている。
彼らは回転しながら天にあがり、
対話を行っていた。

ファーザー/
我が属国である太陽系はどうか。

シン/
我が属国である太陽系は内乱を起しています。

アストーラ/
あの国では、よくある話だ。
我々が見守っていた300年昔からそうだった。

アーミァ/
同族で戦うのは醜い。

エレクシル/
だが、同族で戦うほど強くなる
手段もあるまい。

ファーザー/
我が属国である太陽系に送った
二人の光国人はどうか。

アーミァ/
ソフィーは太陽系に肩入れしすぎる。
プリンセスの方はどうか。

ロドー/
プリンセスは内乱の火星にいます。
かの地でグレートワイズマンの遺産を探しています。

アーミァ/
火星に、本当にグレートワイズマンの通路が
あるのかと問え。

ロドー/
問いました。
あると返答がありました。

ファーザー/
では、太陽系に我が庇護を与えるだけの
価値はあるかと問え。

ロドー/
問いました。
あると返答がありました。

アーミァ/
何故と、問え。

ロドー/
問いました。
本当に価値があるかどうか、
わからないから価値があると。

アストーラ/
ベフベフベフ!
300年前、はじめて太陽系に接触した
光国人と同じ事を言ったな。

エレクシル/
300年で太陽系は変ったと思ったが、
変っていないということか。

ファーザー/
太陽系人は、いまだ何もわかっておらぬ。
自分達ですら自分達が何かわかっておらぬ。

エレクシル/
光法に問う。
世に罪は数々あれど、無知は罪か?

シン/
否、罪はなし。
それが努力を伴うならば。

ファーザー/
よかろう。
では、友誼を続けよう。
300年前と同じように。

ファーザー/
我々は待とう。
裁きの時を。

アーミァ/
いかなる状況にあろうとも、
光国は、同盟を堅守すると太陽系政府に伝えよ。

エレクシル/
光国は、我が属国である太陽系を護ると。

BLの姿

一方その頃

第3異星人 光国大審院。

光国人達が車座になっている。
彼らは回転しながら天にあがり、
対話を行っていた。

ファーザー/
我が属国であり、
今敵国になる予定の太陽系はどうか。

ロドー/
我が属国であり、
今敵国になる予定の太陽系は内乱中です。

アーミァ/
火星に送ったプリンセスはどうか。

シン/
地球重力と比較して、
200倍の時間は本来の姿で動けるようです。

エレクシル/
600分か。
短いな。

アストーラ/
単に戦闘する分には構うまい。

ファーザー/
火星に送ったプリンセスの現状を問え。

ロドー/
問いました。
現在は、人形の姿になっていると
返答がありました。

アストーラ/
現地人の姿を借りたのかと問え。

ロドー/
問いました。
いえ、自身の遺伝子情報を
使っているとのことです。

アーミァ/
気付かれぬように注意せよ。
光国人であることがわからぬように
黒い夜の闇で身を包めと。

エレクシル/
伝えたか。
では待とう。
プリンセスの次なる報告を。

アストーラ/
待つのは光国の得意とするところだ。

ファーザー/
我らの寿命は長い。

太陽系との和睦 光国の没落

一方その頃

第3異星人 光国大審院。

光国人達が車座になっている。
彼らは回転しながら天にあがり、
対話を行っていた。

ファーザー/
我が属国であり、
今敵国である太陽系はどうか。

ロドー/
我々が送った討伐対隊が各地で苦戦を
強いられています。

アストーラ/
誤りましたな。

アーミァ/
光国人は間違いを起こさない。

シン/
それ以上に我が敵国である太陽系が
正しかったということでしょう。

エレクシル/
ヤ・デウォン…。
地球は、我々が護ってやってきたのだ、我々が。
あの小さな人形を、我々が。

シン/
その護ってやった人形が、
我が敵であるゼトーを倒し、
ネーバルウィッチを倒し…、

シン/
今また我々を倒したのです。

アストーラ/
我々は、弱くなっていない。

ロドー/
太陽系は、強くなりましたな。
あの小さな人形達が、さらに小さな丸いものを
作ったとき、気付くべきでした。

ロドー/
グレードワイズマンが残した最後の遺産を。

アーミァ/
最後の遺産だと。

シン/
グレートワイズマンは、
新たな知的種族を生み出しながら
旅を続けていたのです。

シン/
銀河百一の種族でグレートワイズマンと
同じことをやってのけた種族を、

シン/
自分と対等か、それ以上の力を持った存在を
恐れもなく作った種族を、
私は一つしか知りません。

ファーザー/
我が属国であり、今敵国である太陽系が、
グレートワイズマンの後継者だと。

シン/
グレートワイズマンが最強だったのは、
グレートワイズマンの子供たちが
最強だったからかも知れません。

アストーラ/
…どうすれば。

シン/
和を請いましょう。
我々はもはや数が少なくなりました。
もはや、レッド族に至っては滅亡寸前です。

シン/
今なら太陽系は、我々の母星まで攻め込む戦力は
ありますまい。

ファーザー/
無敵の伝説が、光の帝国が終る。

シン/
ですが、光国人は生き残ります。

火星にグレートワイズマンの通路が

一方その頃

第3異星人 光国大審院。

光国人達が車座になっている。
彼らは回転しながら天にあがり、
対話を行っていた。

ファーザー/
我が属国であり、
今敵国になる予定の太陽系はどうか。

ロドー/
我が属国であり、
今敵国になる予定の太陽系は内乱中です。

アストーラ/
火星に送ったプリンセスはどうか。
首尾はどうかと問え。

ロドー/
問いました。
首尾は上々と返答がありました。

ロドー/
プリンセスは、気になる報告をしています。

アーミァ/
報告を聞くと問え。

ロドー/
問いました。
火星にグレートワイズマンの遺産がある
兆候ありと返答がありました。

エレクシル/
ヤ・デウォン…なんだと。
星系最外縁の惑星以外に、グレートワイズマンの
遺産があるという話など、聞いたことがないぞ。

アーミァ/
報告を続けよと問え。

ロドー/
グレートワイズマンの旅の終着点は、
火星である可能性高し。

アーミァ/
ヤ・デウォン。

アストーラ/
太陽系が火星を殻で包むのは、そのせいか!

エレクシル/
グレートワイズマンの痕跡は?

ファーザー/
よかろう、調査を続行させよう。
場合によっては全ての星系が、
火星を目指すかも知れぬ。

火星に使者を

一方その頃

第3異星人 光国大審院。

光国人達が車座になっている。
彼らは回転しながら天にあがり、
対話を行っていた。

ファーザー/
我が属国であり、
今敵国になる予定の太陽系はどうか。

ロドー/
我が属国であり、
今敵国になる予定の太陽系は強大です。

アストーラ/
あのネーバルウィッチすらも、
破ったのだ。

アストーラ/
それも、グレートワイズマンの遺産すら
受け取らずに。

エレクシル/
危険だ。

アーミァ/
変身や巨大化しないうちに、
攻めるしかあるまい。
奴等はいずれ、変身する。

ロドー/
我が属国であり、
今敵国になる予定の太陽系は強大ですが、
付け入る隙がないわけではありません。

アストーラ/
隙だと?
光国人らしくない。

アストーラ/
敵の攻撃はすべて受け止め、その上で勝つ。
それが、光国の戦い方のはずだ。

ロドー/
では、言い方を変えましょう。
彼らには弱点があります。

アストーラ/
それならいい。
弱点を突いて勝つのは正しいことだ。

ロドー/
太陽系は、内乱を起こしています。
火星という地球の隣の惑星です。

アーミァ/
火星に加勢して、内乱を拡大させるか。

エレクシル/
よかろう、では使者を送ろう。

ファーザー/
プリンセスを送れ。

アーミァ/
太陽系を混乱の渦に叩き込むのだ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー