日々是栄和

【 役作り 】 その8

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【 役作り 】 その8 

 
ホンイツ   混一色  【 三翻 】

   


 今回のお題は【 ホンイツ 】 もうおなじみの役ですな。


 リアルで徹夜麻雀をやると、朝方はこればっかりになります。集中力が切れるとねー。

 それだけに狙いとしてはわかりやすい役でしょう。


 では、いつもの通りその定義から。


 【 ホンイツ 】の定義は、


 ① ワンズ・ソウズ・ピンズの中から任意の一種類の数牌+字牌で構成されたもの


 となります。

 この【 任意の一種類の数牌 】とは、ワンズ・ソウズ・ピンズの中から一種類ということ。

 つまり、同じ種類の数牌と字牌だけで構成された役ですね。


 当然、その他の数牌は要らないわけなので、ビシバシと切っていく。よって手牌が読まれやすいともいえます。


 この一色だけ集める行為を、麻雀用語で【 染める 】と言います。


 その他の必要条件はなく、待ちや面子構成に制限はありません。

 ポン・チー・カンなど、鳴いても【 ホンイツ 】は成立しますが、


 鳴くと 【 三翻 】 → 【 二翻 】 に食い下がります



   ポン    ロン




 がんばって  【 ホンイツ 】作って  2000点、






 なんてことのないように。




 狙いがあれば別ですが。


 

 ここまでよろしいか。


 では、次に【 ホンイツ 】の長所短所。


 メリット :

 

 ① 初心者にもわかりやすく、複合役によれば点数も高い

 ② 鳴いて手牌構成が可能なので、早い時は早い

 ③ 他の役との複合が意外に容易である


 となります。


 まず① :

 デフォルトの状態で三翻あるので、十分に高い役といえるでしょう。

 オーラスやラス前など、逆転を狙う必要がある際には狙える役です。特にマンガンクラスまで持っていける役の一つなので、パンチ力があります。


 ② :

 配牌にもよりますが、手牌にある一種類の数牌が固まることがあります。

 こういったときはポン・チーを駆使して早くテンパイすることが可能です。

 【 ピンフ 】 や 【 チートイツ 】などの面前役よりも早いときは早いです。



 例えば、

    チー  チー  ポン  ポン



 なんてのもアリ。


 ③ :

 冷静にみてみると、意外に他の役と複合しやすい。

 特に、他の全体役との複合が可能な場合が多い。

 後述しますが、【 トイトイ 】、【 チートイツ 】共に可能です。これは【 タンヤオ 】に匹敵するくらい豊富な構成役といえます。


 ではデメリット。


 ① 手牌構成が他家にバレやすい

 ② 集めている数牌の種類以外は安全牌として通されてしまう

 ③ 不要数牌が増えるので、聴牌を狙うと防御力は低い


 といったところ。


 ① :

 まー初心者以外にはバレバレですな

 代表的な捨て牌は以下の通り。



 捨て牌 : 9巡目まで

  



 まあこんな感じで



 

 不要な数牌 → 不要な字牌 → 必要と思われる数牌で使用できない牌(余り)


 の順で捨てられます。

 もちろん、作為を入れればこれを回避することは出来ますが。

 これをといいます。


 で、次。


 ② :

 上記の例の場合、ワンズは危険だということはわかったとします。



 じゃあ、ピンズとソウズは安全なわけで




 これらをバシバシ切られると、相手の手が進んでしまうことが多々あります。手早く勝負をかけられれば良いのですが、もつれると大変です。

 それは次の③にも当てはまります。


 ③ :

 こんなときはドウスルカ。


 なにやら他家が聴牌している様子。。。


    ツモ


 

 赤いの持ってきちゃったよ。。。。


 ここで  を切って様子見という手ももちろんある。

 だが、【 ホンイツ 】を作るにはどうしても  は邪魔だね。。。


 で、エイヤッっと切るが 『 ロン 』





 ということは多々ある。


 


 注意しましょう。

 

 では、【 ホンイツ 】の長所短所がわかったところで、実際にはどうやって狙うか。

 これをみてみましょう。


 まずは以下の表を。例によって、他の役との複合のしやすさをまとめてみました。

 
難易度  易 難易度  中 難易度  難 難易度  不可
○【 ヤクハイ 】 ○【 チートイツ 】 ○【 ピンフ 】 ○【 チンイツ 】
○【 イッツー 】 ○【 トイトイ 】 ○【 サンアンコウ 】 ○【 タンヤオ 】
  ○【 ツモ 】 ○【 サンカンツ 】 ○【 ジュンチャン 】
  ○【 イーペーコ 】 ○【 リャンペーコ 】 ○【 サンショク 】
  ○【 ホンロウトウ 】    
  ○【 リーチ 】    
  ○【 チャンタ 】    
  ○【 ショウサンゲン 】    
            
 
 
 注 :
 【 チンイツ 】は【 ホンイツ 】とは複合しない(当たり前)
 しかし【 チンイツ 】と【 ジュンチャン 】は複合します。
 
 。。。とみてみると 実は【 ピンフ 】より多いかもね。
 
 特に「 難易度 易 」にある 【 ヤクハイ 】との複合が相性良い。
 
 ここで【 ヤクハイ 】の説明を。
 
 【 ヤクハイ 】とは、3枚揃うと一翻(または二翻)になる 役 のことで、以下の例があります。
 

 ① 三元牌
 
      のこと  鳴いてポンしてもオッケー
 
 ② 場風
 
 東風戦なら 東場のみ
 半荘戦なら 東場と南場 があります。
 【 東一局 】とあるときは【 東場の一局目 】という意味。
 
 このとき、 東場の  と 南場の  は誰でも一翻がつきます。もちろん鳴いてオッケー。
 
 ③ 自風
 
 各局での自分の場所のこと。これを【 家 】といいます。
 親の場合は必ず 【 東家 】、その次の人は【 南家 】です。
 一翻つくのは以下の通り。
 
 東家の 
 南家の 
 西家の 
 北家の 
 
 しつこいが鳴いてオッケー。
 

 
 良いですか。
 よって、【 東場の東家 】のときの  は二翻つくことになる。
 これを俗に ダブ東 という。ある意味最も強力な役である。
 
 また、これ以外の一翻つかない字牌のことを オタ風 という。詳細は【 ピンフ 】の項を参照のこと。
 
 この【 ヤクハイ 】が【 ホンイツ 】との複合に拍車をかけている。
 初心者の人が、【 オタ風 】を鳴いて、さてどうしよう、と【 ホンイツ 】に向かうこともしばしば。
 鳴いても【 ヤクハイ 】1種 + 【 ホンイツ 】 で三翻ある。赤牌やドラが絡めばもうマンガンだ。よってスピードと点数の両方を満たすことになる。
 
 以下に例を。
 

 
 自分の手牌 : 5巡目
 
 
 
 【 ホンイツ 】逝きたいですな。
 このときの【 ポン 】をする優先度は一般的にいうと
 
 1.他家が攻撃的な場合
 
 ⅰ:   ⅱ:   ⅲ: 
 
 2.他家が防御的な場合
 
 ⅰ:   ⅱ:   ⅲ: 
 
 となります。
 

 
 次回では【 ホンイツ 】を進めるときに現れる【 絞り 】と【 縛り 】について雑考しましょう。

 

   

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