日々是栄和

【 役作り 】 その12

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【 役作り 】 その12 

 
チャンタ   全帯幺  【 二翻 】

  

 

 【 役作り 】編、第12回でございます。


 ここで第1回の表を再掲。


 ※ 便宜上、役満は漢字表記、その他の一般役は半角カタカナで表記します。これはこのテーマ中統一とします。


全体役

部分役

条件役

○ ピンフ  【一翻】 ○ サンショク '【二翻】 ○ イッパツ 【一翻】
○ タンヤオ  【一翻】 ○ イッツー  '【二翻】 ○ ツモ  【一翻】
○ チートイツ 【二翻】 ○ イーペーコ 【一翻】 ○ Wリーチ 【二翻】
○ トイトイ  【二翻】 ○ リャンペーコ 【三翻】 ○ リンシャン 【一翻】
○ チャンタ  【二翻】 ○ ヤクハイ  a【一翻】 ○ チャンカン 【一翻】
○ ホンイツ  【三翻】 ○ サンアンコウ a【二翻】 ○ ハイテイ 【一翻】
○ ジュンチャン【三翻】 ○ サンカンツ  【二翻】 ○ ホーテイ 【一翻】
○ チンイツ  【六翻】 ○ ショウサンゲン【二翻】  
○ ホンロウトウ 【二翻】 ※【 サンショク 】 には  
○ リーチ  【一翻】  同順と同刻がある  

○ 字一色  【役満】 ○ 四暗刻    【役満】 ○ 天和   【役満】
○ 緑一色  【役満】 ○ 四槓子    【役満】 ○ 地和   【役満】
○ 九連宝燈 【役満】 ○ 大三元    【役満】  
○ 国士無双 【役満】 ○ 四喜和    【役満】  
○ 清老頭  【役満】    

 これだけある役のうちのほんのわずかを解説するだけで随分とかかってしまいました。。。

 青塗りのところだけのつもりなんですけどねー。


 で、今回は【 全体役 】の最後を飾る【 チャンタ 】を考察してみましょう。

 

 ではいつもの通り、【 チャンタ 】の定義から。


 ○ 構成面子 + 雀頭 に 必ず幺九牌が含まれること

 ○ 4つの構成面子のうち、少なくともひとつは順子であること

 ○ 【 チャンタ 】であるには、構成面子 + 雀頭のどこかに字牌が含まれること

 ※1 字牌が含まれない場合は【 ジュンチャン 】になります

 ※2 すべて刻子・対子で構成された場合( トイトイの形 )は【 チャンタ 】ではなく【 ホンロー 】になります

 

 こんな感じですかね。ちょとわかりにくいので表にしましょう。



 【 チャンタ 】になりえる面子

 

 1.順子

     2種類  ピンズ・ソーズ・ワンズで計6種類


 2.刻子

       一・九・字牌の3種類 全部で計13種類


 3.対子(雀頭)

       一・九・字牌の3種類 全部で計13種類(刻子と同じ)



 こんな感じでわかりますかね。つまり【 チャンタ 】は一・九・字牌が面子の中に必ず含まれる形になります。


 注意点その① :

 【 タンヤオ 】と同じく、片和了りする場合があること。



 例 : 手牌

    


 このような聴牌の状態で、  が来れば【 チャンタ 】になりますが、  だと 【 チャンタ 】になりません。



 注意点その② :

 鳴いても【 チャンタ 】は構成可能ですが、その場合、食い下がって【 一翻 】 になります。

 頑張ってムリに狙っても報われにくい役です。


 ここまでよろしいか。

 では次。


 【 チャンタ 】のメリットとデメリットをみてみよう。

 今回は順序を変えてデメリットから。


 1.構成牌の枚数が少なく、単純に作りづらい

 2.待ち牌の数が少なくなりやすい

 3.中級者以上には【 チャンタ 】を狙っているとバレやすい

 4.その割には点数が低い

 5.しかも赤牌との絡みは全くできない

 6.その上中張牌をバシバシ切らねばならないので防御力で劣る


 なんかイッパイありますな。。。これだけみるとなくても良いような気が。


 しかししかし、これほどのデメリットに余りあるほどのメリットが実はありまする。

 それは、


 1.形が美しい


 ( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!

 それかい ( ゚∀゚)・∵. ガハッ!!


 まーどちらかというとマニアックな役なのであります。

 ちょと実戦的なメリットというと、


 2.待ち牌が端にかかるのでやや和了りやすい

 3.悪い配牌からも狙いやすい(国士狙いから崩れて【 チャンタ 】など)


 こんなもんか。。。


 というわけで、昨今【 チャンタ 】は冷遇されている役なのです。

 僕らの世代は【 ジュンチャン三色 】に萌えの時代ですからなぁ。。。ちょと寂しい気もします。


 これも時代の流れなので致し方なし。

 赤牌・リーチイッパツ・ウラドラの全盛期では、【 チャンタ 】はどちらかというとゲリラ的な戦法に入るでしょう。


 こういうマニアックな役というものは、和了したときの喜びは大きい。

 というわけで、【 チャンタ 】を構成していく上での注意点をいくつか。


 ① 初期(1巡目~5巡目程度)までのツモでいけるかどうか判断する

 

 これは例を。



 配牌 :

 


 いかんともしがたい配牌ですなー。一応【 123のサンショク 】がちょと見え。

 ここで【 チャンタ 】を狙えるツモを順位付けしてみましょう。


 1. 

 実はコイツが一番手。

  や  がベストのような気がしますが(事実かなりやりやすくなるが)、

 その場合はムリに【 チャンタ 】に行く必要はなく、【 サンショク 】を狙いつつ【 チャンタ 】もフォロー。

  は 外に向かって伸びる 可能性を示唆しています。

 これが  であれば【 チャンタ 】はあきらめ【 ピンフ 】系へ。  であれば鳴いての【 チャンタ 】の可能性が大きくなります。


 2. 

 やはりここは欲しいですね。【 チャンタ 】狙いでなくても欲しい牌です。

 先ほど述べたように、【 サンショク 】を狙いつつ  を活用した【 ピンフ 】でも良い。


 3.  

 リャンカンが先に入ってしまうと、  を浮き牌として活用したくなります。よって順位としてはやや下。


 4.  もしくは 

 字牌が重なったときも多少【 チャンタ 】は睨んでおくべきでしょう。ただ、他の面子を犠牲にまでしてとっておく必要はないかと。


 5. 

 はい。この辺りになるとかなり迷います。

 僕的には【 チャンタ 】ゴーゴー♪ という気がしますが。様子を見ることが多いでしょうね。


 6.  もしくは 

 トイツ場の気配か。こういうときは意外に  や  が誰かの手の内の一箇所に固まってあったりします。

 【 チャンタ 】を狙うのはやや危険。【 チートイ 】や【 ホンロー 】を狙いつつ様子見。


 7.     

 論外。フツーの手を目指しましょう。


 

 こんな感じかなー。


 では次。

 

 ② 【 チャンタ 】だけでは点数が低いので、複合役を狙う


 これは例によって表でまとめてみました。

 
            
難易度  易 難易度  中 難易度  難 難易度  不可
○【 ヤクハイ   】 ○【 ホンイツ 】 ○【 ショウサンゲン 】 ○【 チートイツ 】
○【 サンショク  】 ○【 リーチ 】 ○【 サンカンツ 】 ○【 トイトイ 】
↑※同順・同刻共に可 ○【 ピンフ 】 ○【 サンアンコウ 】 ○【 イッツー 】
○【 イーペーコ  】 ○【 ツモ 】 ○【 リャンペーコ 】 ○【 チンイツ 】
      ○【 タンヤオ 】
      ○【 ジュンチャン 】
      ○【 ホンロウトウ 】
  

 こんなところですかね。


 特に【 サンショク 】との相性が良いのでこの2つはセットで考えてもいいでしょう。

 ただ【 チャンタ 】の【 リーチ 】は読まれやすい上に待ち牌が少ないので注意。強力なんですけどねぇ。。。


 ③ 鳴きに関しては通常の手と逆の順序になりやすい




   とあった場合、【 チャンタ 】狙いではリャンメンを先に鳴くことがある


   という順序


 これは  ツモのフリテンを避けるためで、最後に  が残って和了がれない、という状態は周りの餌食。


 注意しましょう。

 【 後付 】は別の戦法になります。狙えればイイケド。

 

 こんなところかなー。

 何度もいうように、 【 チャンタ 】は現代の麻雀ではウェイトが低い。そこをあえて狙うにはそれなりの工夫が必要です。

 

   

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