2009-06-07
セパタクローとは
セパタクローとは、ネットを挟んだコートで、籐で編んだボールをキックやヘッディングで扱う球技です。東南アジアでとても盛んなスポーツです。荷物用のPPバンドでセパタクローのボールを作ってみました。幼稚園児くらいの子どもが、室内で安全に投げて遊ぶことのできるおもちゃです。
PPバンドでセパタクロー
O川先生より、材料のカラーPPバンドをいただきました。
材料
カラーPPバンド(幅1.5cm×長さ27cm)を色違いで6本、ゼムクリップ、両面テープ
作り方
「
のらねこ先生の 科学でいこう!」の108ページにある、作り方の解説に従ってつくりました。組み立てには両面テープを使用します。ホチキスを使ったほうが頑丈に組みあがりますが、遊ぶときに怪我をするかもしれません。両面テープのほうが安全です。
PPバンドの切断面は鋭く、怪我をすることがありますので、はさみで角を落としておきましょう(上の写真左)。最初に1本のPPバンド(黒)の片端に2cmの両面テープを貼り、リング状にします(上の写真右)。これがあとで赤道になります。
3本のPPバンド(赤、緑、青)を組み合わせます(上の写真左)。もう1本(黄)を組み合わせます(上の写真右)。このとき、PPバンドが外れないようにクリップで押さえておきます。
次の1本(白)を組み合わせて五角形を作ります(上の写真左)。これを南半球として、先ほど作っておいた赤道用のリング状のPPバンドを組み合わせます(上の写真右)。
同様に、両面テープで張り合わせて北半球を組み立てます。完成形の写真です。直径は8cmになりました。
かぶきヒモでもセパタクロー
紙ヘビを作った残りのかぶきヒモでも作ってみました。かぶきヒモの幅は6mmなので、材料のヒモの長さは120mmにしました。両面テープののり代は10mmです。こちらの完成形は直径35mmです。
2つのセパタクローを並べて見るとこんな感じになります。小さいセパタクローを大きいセパタクローの中に入れてみました。
フラーレンを作る
セパタクローは20個の頂点(三すくみになっている部分)をもつ正12面体構造です。これを工夫することでフラーレンのモデルを作ることができます。こちらは五角形と六角形の面からなる、60個の頂点をもつサーカーボール型になります。幅1.5cmのPPバンドなら、長さ55cm(のり代3cmを含む)のPPバンド10本で編んでいきます。幅6mmのかぶきヒモなら、長さ22.5cm(のり代1cmを含む)です。
上の写真左はかぶきヒモで作ったフラーレン(C60)です。右の写真はセパタクロー(C20)と並べたところです。
フラーレンとは
サッカーボール型の分子はC60フラーレンです。C60の他に、C70やC74など、ラグビーボール状に歪んだものも存在します。これらは、五員環が隣り合わないため、安定して存在しますが、C20は五員環だけからなるので非常に不安定で、すぐに壊れてしまうそうです。
フラーレンがチューブ状に長く伸びたものを
カーボンナノチューブといいます。根性さえあれば、カーボンナノチューブのモデルも作れそうですが、私にはムリですね。
フラーレンは医薬品や工業品への応用研究が進んでおり、一部実用化もされているそうです。
有機化学美術館にそのあたりの
面白い話が何本もあります。ぜひご覧ください。カーボンナノチューブは
軌道エレベータへの応用が期待されています。
参考文献&サイト
関連項目
- Ben黒岩 作り方 撮影仕方がよく 作りやすかったです
ありがとうございます -- Ben 黒岩 (2015-07-27 19:22:38)
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最終更新:2015年07月27日 19:22