2009-09-01
2009-09-02追記あり
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科学工作ブログだったはずのcloud9scienceですが、最近はすっかりお出かけブログになってしまっていますね。工作ネタが無い訳ではないのですが、いまいち気持ちの盛り上がりに欠けるネタばかりで、この夏休みのお出かけ記録を先に残しておこうかと思った次第です。しばらくこんな感じの記事が続く予定ですが、お付き合いください。
開国博Y150
開国博Y150 は、横浜開港150周年を記念して開かれている博覧会です(2009年9月27日まで)。横浜みなとみらい21地区を中心としたベイサイドエリアと、よこはま動物園ズーラシアを中心としたヒルサイドエリアに別れています。ラ・マシンの巨大ロボットがベイサイドエリアで見られるということで、見に行ってきました。ずいぶん前に
ロワイヤル・ド・リュクスの巨大操り人形 の話をネットで見て、ぜひ生で見たいと思っていたのですが、今回、蜘蛛型ロボットが日本で見られるということで、この機会を逃すと二度と見れないと思い、横浜まで見に行ってきました。
ラ・マシン(La Machine)
ラ・マシン は、フランスのナントを本拠地とする巨大ロボットの製作、パフォーマンス集団です。元々は、エクサンプロヴァンスの大道芸劇団
ロワイヤル・ド・リュクス (Royal de Luxe)に巨大な人形や動物を提供していたのですが、2008年からは独自のパフォーマンスも行っており、今回、開国博Y150において、日本での公演が実現しました。
上の写真はロワイヤル・ド・リュクスが演じる巨大な操り人形です。ガリバー旅行記を思わせる劇団員の服装がいいですね。
レ・メカニック・サヴァント(Les Mecaniques Savantes)
レ・メカニック・サヴァント(博識な機械)は、ラ・マシンが巨大ロボットを用いて行うパフォーマンスです。今回横浜には2台の蜘蛛型ロボット、ラ・プリンセスがやって来ています。
ラ・プリンセス(La Princesse)
パイロット8名の入場です。トラクターの運転が1名、8本の脚を4名で2本ずつ分担し、頭部の下で鋏角を1名が操作し、頭部の上で1名が放水を操作していました。各操縦席にはジョイスティックがあり、これを動かして操作していました。指揮者1名は搭乗せず、ラ・プリンセスの前方から各パイロットに指示を与えていました。操縦席自体は脚部にあと4名分、頭部の上にあと2名分ありましたので、全部で13名搭乗できるようです。その場合には、さらに多彩なパフォーマンスができるのかもしれません。
ロープが張られた中でラ・プリンセスが動き回るのですが、阻止線ギリギリまで動き回るだけでなく、会場の構造物や観客を踏み潰すかのような迫力満点の動きを見せてくれます。
当日は快晴だったこともあり、観客に向かって遠慮なしに高圧放水を行っていました。小学生はキャーキャー逃げまどい、高校生はこっちこいコールで挑発しているのがおもしろかった。
フィナーレです。脚を広げて空に浮かび上がりました。
公演の前後の時間は周りに簡単なロープを張っただけの状態で展示されており、最初の公演の前には機械の試運転、調整なども行っていて、動かす様子をかぶりつきで見ることができます。その時、パイロットに質問する子どもたちもいました。
公演前の試運転、調整の様子です。脚は、金属の骨組みと木製の外装パーツでできています。
口からだけでなくお尻からも放水します。この水は、公演の前にタンクに溜めておいた水道水を高圧ポンプで加圧放水しているようです。
動力源はディーゼルエンジンで、リフトのようなものにクモの胴体が乗せられています。脚は体重を支えるものではありません。眼は光るだけでなく、あちこちに視線を動かすことができます。夜中に、こんなデカイのに睨まれたくないなあ。
他の展示がまったく有料にはふさわしくないものだったことを考えると、ベイサイドエリアの入場料2400円は確かに高いのですが、ラ・プリンセス2台のフランスからの輸送費、レンタル料、公演の経費などを考えると仕方ない値段設定かもしれませんね。日本はロボット先進国かもしれませんが、それをアートとしてまとめ上げる力はまだまだだなあと、強く感じました。
汽車道(2009-09-02追記)
会場へは桜木町駅から、「
汽車道 」という遊歩道を歩いて向かいました。この遊歩道は、廃止された貨物線を元に整備された道です。板張りに仕上げられていて歩きやすく、100年前の古いトラス橋にツタがからまり、線路がそのまま残っていることもあり、とても雰囲気のよい道でした。
桜木町駅方向から会場の方向を見たところ。
アメリカン・ブリッジ社が1907年に製造したトラス橋です。
会場方向から桜木町駅方向を見たところ。そびえているのはランドマークタワーです。
ランドマークタワーから汽車道と開国博Y150会場を見下ろしたところです。右下から左上に伸びるのが汽車道で、ビルをくぐった先の会場内に、小さくラ・プリンセスが見えました。双眼鏡で公演を覗いてみるのもおもしろそうです。
参考サイト
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最終更新:2009年09月03日 10:46