2009-10-17

photo from monojussi @Flickr


トーベ・ヤンソン

「ムーミン」の原作者、トーベ・マリカ・ヤンソン(1914‐2001)はスウェーデン系フィンランド人の画家であり、作家でした。ムーミンは、小説、コミック、絵本など、様々な作品が出版されています。日本ではテレビアニメの放映が数回にわたって行われています。

photo from Wikipedia

フィンランド航空はヘルシンキと成田・関空・セントレアを結ぶ便に、スペシャルマーキングの機体を就航させています。

ムーミン原画展

タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館が所蔵する、ヤンソンの描いた原画170点などが今、日本に来ています。ムーミン原画展は既に大阪、東京、札幌での公開が終わり、現在は愛知県岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館で公開中です。続いて鹿児島、宮崎、広島で順次公開される予定です。

そんなわけで、おかざき世界子ども美術博物館に行ってきました。これだけのものをたった300円の入場料で見せてもらえるなんて、とっても得した気分です。

「ムーミン」

展示は、出版された順に、出版に用いられた絵とともに習作やアイデアスケッチも公開されていました。順に見ていくと、初めはスマートで妖怪チックだったムーミンが、丸い可愛らしい姿に変わっていく様子がよくわかります。

原画と出版されたページが並べて展示されているのですが、どの挿絵もとても小さな原画で、細いペンでびっしりと線が引かれています。

上の写真はミュージアムショップで買った絵葉書ですが、実際の作品はこれよりも一回り小さいです。当然のことながら館内は撮影禁止だったので、こんな写真しかありません。ご容赦ください。

こちらは、ムーミン谷の地図の絵葉書です。

コミックは弟のラルフ・ヤンソンとの共作でした。これも、原画、英語版、日本語版が並べて展示されていました。

また、ヤンソンの作品ではありませんが、トゥーリッキ・ピエティラの製作した立体作品や、谷口千代の立体作品も展示されていました。

「不思議の国のアリス」

今回の展示で初めて知ったのですが、トーベ・ヤンソンは「不思議の国のアリス」の挿絵も描いていました。これはフィンランド語版の挿絵として描かれたのですが、フィンランドでは絶版となっているそうです。一方日本では、村山由佳の翻訳とヤンソンの挿絵による「アリス」が2006年に出版されています。有名なジョン・テニエルの絵とは違って、これもまた素敵な絵です。




参考サイト


関連項目



コメント

名前:
コメント:


Copyleft2005-2009, yu-kubo.cloud9 all rights reversed
最終更新:2009年10月19日 10:04