2009-11-03

注意!大きな音が出ます。場合によっては不快感を感じることがあります。了解していただいた上で動画をご覧ください。



ねむれん棒

長さ1m、直径10~15mmくらいのアルミ棒(あるいはパイプ)と松ヤニを用意します。松ヤニはスポーツ用品店や楽器店で入手できます。

利き手の反対の手の、親指と人差し指で棒の中心をしっかり持ちます。棒の中心は、物差しできちんと計り、油性マジックで印をつけておいてください。利き手の親指と人差し指に松ヤニを付け、棒を軽くこすります。音が聞こえてきたら、少しずつこする力を強めていくと、ますます大きな音が出るようになります。こすり方がまずいとせっかくの音が止まってしまいます。何回か練習してみてください。細い棒の方が音を出しやすいのですが、太い棒の方がより大きな音が出ます。

棒の端から4分の1のところを持ってこすると、先ほどの2倍の周波数の高音が出ます。

ねむれん棒は、M尾先生より教えていただきました。

ねむれん棒の物理学

あらゆる物体には振動しやすい振動数(固有振動数)があり、物体をこすると、固有振動数の振動のエネルギーが物体に蓄積していきます。ブランコと同じで、タイミングよく振動を加えることで、ますます振幅を大きくする(音を大きくする)ことができます。この現象を共鳴といいます。

ねむれん棒では、共鳴によってアルミ棒の中に縦波の定常波ができ、棒の両端が空気を振動させることで大きな音を発生させます。

タコマナローズブリッジ

タコマナローズブリッジ(Tacoma Narrows Bridge)はアメリカ・ワシントン州のつり橋でした。1940年に開通しましたが、開通4ヵ月後に崩落しました。その瞬間が動画に収められています。


橋の固有振動数と風による振動が共鳴した結果、蓄積したエネルギーが橋を崩壊させてしまったのです。




参考文献


関連項目


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最終更新:2009年11月04日 07:09