2006-03-26

顕微鏡用光源装置



顕微鏡の操作では、ミラーを正しく操作することも重要なことですが、私の自宅の机では、天井の蛍光灯の光を導くことが難しく、十分な明るさを確保できません。
そこで佐々木玄祐先生のHPを参考に顕微鏡用の光源をLEDで作ってみました。

超高輝度の白色LED(3.2V、20mA)に抵抗をつないで、4.5V乾電池で通電しています。写真撮影用と肉眼観察用に、スイッチ切り替えで明るさを調節できるようにしたかったのですが、あまり明るさの違いは感じられませんでした。もうちょっと工夫が必要なようです。


実際に観察してみました


森田保久先生のHPを参考に、オオカナダモの原形質分離を観察してみました。
オオカナダモはホームセンターの熱帯魚コーナーで『アナカリス』という商品名で売られている水草です。1株で315円でした。


プレパラート作製と顕鏡


オオカナダモの葉をピンセットでちぎり取り、水、あるいは15%ショ糖溶液に30分間漬けておきました。スライドガラス上に葉を置き、漬けておいた水、または15%ショ糖溶液を垂らして、カバーガラスをかけました。



上の写真は、水に漬けておいたオオカナダモの葉です。陸上植物の場合、水に漬けておくと細胞が膨張するのですが、オオカナダモは水草のため、水中でも普通の状態です。

下の写真は15%ショ糖溶液に漬けておいたものです。見事に原形質分離(細胞膜が細胞壁から剥離して小さくなっている)しています。あまりにも強力に分離しているせいか、カバーガラスの隙間から水を流し込んでも原形質復帰してくれませんでした。



コンパクトデジカメの手持ちで、コリメート法(カメラを接眼レンズに密着させて撮る)により撮影しましたが、この程度の写真が取れます。上の2枚の写真の倍率は×600です。

だ液腺染色体の撮影はこちらへ


参考文献




名前:
コメント:

Copyleft2006, yu-kubo.cloud9 all rights reversed
最終更新:2006年04月02日 17:31