2007-2-17




カライドサイクルとは

カライドサイクルとは、正四面体をつないでつくったリング状の物体です(上写真の右側のモノ)。この物体は中心から外側に向かって(あるいは反対向きに)、くるくると回転させることができます。と言ってもなんだかよくわからないですよね。幾何学おもちゃの世界四面体の輪に動画がありますので、ご覧になってください。


M.C.エッシャー カライドサイクル

M.C.エッシャー カライドサイクルという本を岐阜工業高校のN野先生から分けていただいていたのですが、本棚の隅っこから再発見され、ようやくつくってみました。


中綴じの部品を取り外し、カッターで切り出して折り曲げ、木工用ボンド速乾で接着して組み立てました。切り線や折線がはじめから入っているのはありがたいのですが、それが絵から微妙にずれているのがちょっと気に入らないです・・・



平面の正則分割

エッシャーの作品といえば、『滝』『上昇と下降』のようなだまし絵を思い浮かべる方が多いと思います。私もその一人で、それらの作品に触発されて『不可能な三角形』や『永久階段』をつくってみました。松坂屋美術館東急bunkamuraザ・ミュージアムで行われたエッシャー展を見に行って、実はエッシャーはだまし絵よりも平面の正則分割というものに強く惹かれていたことを知りました。1個のパーツは単純な形ではないのですが、これを平面に敷き詰めることができる・・・これが平面の正則分割です。


上の写真のように、天使や悪魔自体は長方形や菱形のような単純な形ではないのですが、天使や悪魔ですき間なく平面を敷き詰めることができます。このカライドサイクルは、平面の正則分割を立体に起こしたものと言えますね。


参考文献

幾何学おもちゃの世界トップページから、幾何学おもちゃ>四面体の輪、の順にクリックしてください。
M.C.エッシャー カライドサイクルすでに絶版になっているようです。
Wikipedia マウリッツ・エッシャー


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最終更新:2007年02月18日 10:02