2007-05-05
一家に1枚『宇宙図』
第48回
科学技術週間のポスター、一家に1枚
宇宙図がリリースされました。昨年の一家に1枚ヒトゲノムマップ、その前の一家に1枚周期表に続く作品です。今年は、かねてからの予想通り、天文学に関するポスターでした。
化学→生物学→天文学(地学)の順に来ましたから、来年は物理学の番でしょうか?
相対性理論? それとも量子力学? どんなポスターになるのか今から楽しみです。
宇宙はどのように生まれたのか?
遠くの宇宙を見ることは昔の宇宙を見ることです。私たちはつい忘れがちなのですが、光の速度は有限です。その速さは秒速30万kmです。だから私たちが見る太陽は8分前の太陽です。同じように遠くの星の姿は今の星を見ているのではなくて、ずっと昔に星を出発した光を見ているのです。
ハッブル宇宙望遠鏡や
すばる望遠鏡などの成果により、昔の宇宙が以前よりもよく見えるようになって来ました。今では100億光年のかなたの銀河が観測可能になっています。ということは100億年前にその銀河を旅立った光が今地球に届いた、と言うことです。今この瞬間には、その銀河は存在していないのかもしれませんね。
人間の材料はどこから来たのか?
私の敬愛する科学者、
カール・セーガンのお気に入りのセリフに『私たちは星屑でできている』というのがあります。
私たちのからだはおもに、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)、窒素(N)などの元素でできています。このうちHは
ビッグバンの後の3分間でできましたが、C、O、Nなどの重い元素は、年老いた
赤色巨星が核融合によって作り出し、その最後に起こす超新星爆発によって宇宙空間に飛び散ったものに由来します。
そういうわけでカール・セーガンは『私たちは星屑でできている』と言ったのです。
参考文献
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最終更新:2007年05月11日 15:34