2007-09-11




ミルククラウンとは

ミルククラウンとは、お皿のミルクに雫を垂らしたときに王冠状の形態ができる現象をいいます。唐突に思い立って、ミルククラウンの撮影にチャレンジしてみました。




撮影方法

撮影にはおもに2つの方法があり、明るいところで高速撮影できるビデオを使う方法と、暗いところで高速ストロボを使う方法です。私はそのどちらも持っていませんので、前者の方法を応用することにしました。すなわち、明るいところで高速シャッターを切れるカメラで何枚も撮影するという、「数打ちゃ当たる」作戦です(なんて原始的!)。

落下させるミルクは粘性の高いものがよいということなので、飲むヨーグルト(明治乳業)を用いました(ミルクじゃない!なんて細かいことは言わないで)。通常は化学の適定に使うビュレットから雫を垂らすのですが、(ビュレットなんぞ持っていないので)その代わりに紙コップの側面に小さな穴を開け、そこから1秒に1滴くらいのペースで雫が垂れるようにしました。高さは60cmくらいです。雫を受ける皿はあらかじめ飲むヨーグルトで濡らしておきます。ピント合わせ用に、落下地点のすぐ横に爪楊枝を置きました(真っ白なのでオートではピント合わせができず、マニュアルで爪楊枝にピントを合わせておきます)。この状態で、ポタッ、ポタッと垂れる雫にタイミングを合わせてカシャッ、カシャッとシャッターを切ります。シャッタースピードは3000分の1秒でした(スポーツモードで撮影)。



ミルククラウンギャラリー

撮影にはデジタル一眼レフ90mmマクロレンズを使いましたが、置きピンができて、1000分の1秒程度の高速シャッターが切れれば、コンパクトデジカメでも撮影できるはずです。
全部で180枚ほど撮影し、そのうち20枚程度にクラウンが写っていました。だんだん上手になった終盤には3分の1くらいの確率でクラウンを撮ることができました。











失敗ショット

「数打ちゃ当たる」方式なので、当然のことながらタイミングが早すぎたり遅すぎたりする写真もたくさん残ります。その内の何枚かを以下にあげておきます。うまくつなぎ合わせれば動画になるかも(そんな根性は元からないから、言ってみただけです、ごめんなさい)。







ミルククラウンの物理学

ミルククラウンという現象には重力、表面張力などのさまざまな力や液体の粘性なども関係しているようです。そしていまだにきちんと解明されていないそうです。いずれにせよ私には難しすぎてよくわかりませんので、物理学の素養のない私にもわかるように誰か説明していただければ……なんて虫のいいお願いですね。


参考文献

YPC別館天神のページ>天神のアルバム>ミルククラウン
科学のつまみ食い>ミルククラウンを撮影しよう


  • 上からならいいのですが、横から取る場合は背景を黒くすると、きれいに写ります。
    ぼくはダンボールの内側に黒いビニールを貼ったものを使っています。
    ほかの撮影にも便利です。 -- 土井 (2010-10-11 22:37:53)
  • 土井さん,コメントありがとうございます。
    今度挑戦するときは是非試してみようと思います。
    -- yu-kubo (2010-10-11 23:59:03)
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最終更新:2010年10月11日 23:59