第111回定期公演感想

「TRUTH」作:成井豊・真柴あずき
演出
演出/閑野宗朗
難しい話は部内の反省会で話したので、ここでは所感だけにします。

えー、公演が終わった後の嬉しさと寂しさ、そして開放感は何事にも代え難いものがありますね。
TRUTHは大きめの舞台でしたし、2回生の最後でもありましたか ら感慨深いものがあります。
初めての演出で至らないところばかりでしたが、部員、OBOGの方の支援で何とか成功までこぎ着けることができました。
色々言いたいことがある気もするのですが、蛇足になりそうなのでやめます。

みんな、本当にありがとうございました。

キャスト
弦次郎役/五十嵐淳
今回主役に抜擢されて二つの意味で驚いたよ。
まず一つは全く希望していない役 になったこと、もう一つは主役ということ………。
第110回定期公演で役者をさせてもらったとき、何をどうすればいいのか分からなかったので、
今回もそんな感じで終わってしまうかもしれないという不安しかなかった。
後期から早朝のバイトを始めたこともあり、精神的にも体力的にも限界だった。
実習の時間に立っているのに寝てるなんてことしょっちゅうあった。
① 立って寝るときはまず膝に強い衝撃が走ります。
②その後瞬時に身の危険を感じ ます。
③冷汗とともに体勢を立て直します。
④何事もなかったかのように振る舞 います。
⑤回りをうかがいます。挙動不審な人物と化します……(笑)
そんな調子でも部活に来ると異常なくらい元気だった。
みんな同じ境遇だったか らかな?
とりあえず純粋にテンション高かったんだよね↑↑
そしていろいろ学ん だね!
演技のことに対して。
最後に第111回というめでたい回で主役をやらせて頂 いて本当に光栄でした。
今では弦次郎や初音、栄之助とみんなのことが愛おしい です。
TRUTHが狂おしく愛おしい。
今回TRUTH関わった人にこの場を借りて感謝し たい………。
やってて楽しかったぜ!
ありがとうございました!!

鏡吾役/中嶋啓詞
裏切り者は芝居の華。
おもしろおかしくやらせて頂きました。
次も悪をやりたい !

英之助役/後藤忠彦
今回英之助を演じさせてもらい、演出さんには感謝という言葉だけでは伝えられ ない想いでいっぱいです。
驕らずに覚悟してこの役は演じよう、そうじゃないと 英之助に失礼だと思いながら、かつ自分なりに楽しみながら考えました。
自分を なくすのではなく体や精神や魂を通じて英之助に生きてもらいたかったのです。
結果として観に来てくださった皆様の目に映ったのが英之助だったのなら、僕は 幸せです。
あと英之助は老人である山岡様をもっといたわるべし。

初音役/堀田萌奈美
初めて台本を読んだ時、初音は心の強い人なんだと思いました。
この強さをどう 表現していけば良いだろう、と考えていました。
しかし夢中で初音に取り組んで 、気づいた時には私の初音はまったく強くありませんでした。
その舞台における キャラクターというのは、台本と役者とがそろって完成するものなんだなぁとし みじみと感じました。
そういった意味でも、やはり舞台は楽しいです。
台本を読んだだけでは自分の役 の予想もつかない、他の役の予想なんかもっとつかない。
予想もつかないものを 作るのはなんだか不思議で面白いです。
初音を演じることができて、本当に楽しかったです。
今ではもうあの舞台に生き ていた人々に会えないのが寂しくてなりませんが、とても良い思い出を頂きまし た。
あの時あの舞台に生きていた人々、それを演じた役者さん方、TRUTHを支えてくだ さった全ての方々に感謝致します。

隼助役/矢野有希
隼助を通して自分とまっすぐ向き合いたいと思いました。

三郎太/内田久嗣
TRUTHは、久々の舞台で、大変でした。
でも、楽しかったです。
三郎太とし て舞台に立ててよかったです。
ありがとうございました。

虎太郎/柴田賢
"虎太郎の役を頂けて本当に幸せでした。"
突入したての頃は、そんなことを想う 余裕もなく、稽古でも演出さんをはじめ他の役者の方々にご迷惑をかけてしまい ました。
しかし今思うと、あの悩める時間なしでは私の「虎太郎最終形態」は完 成しなかっただろうと考えています。
辛いこともありましたが、笑顔とほどよい 切なさで千秋楽を終えられたのはみなさんのおかげです。
本当にありがとうござ いました。
まだまだがんばります。

ふじ役/上野香奈
「もう、知りません。私実家へ帰らせていただきます。」で始まった私の『TRUTH 』。
最初の台詞が1番「ふじ」としての本心ではなかったかな…としみじみ思い ます。
ああは言っても本当に実家に帰る気はないと思います。
少なくとも私の「 ふじ」はどこかで虎太郎殿を許していました。
といいますか、本当に怒ってなん かいなかったのかな…と。

今まで『「孤独」を背負ってます。』とか、『実は「孤独」です。』みたいな役 を劇研では演じてきて、今回が初めての想い、想われる役。
しかし、その中にも 「孤独」を感じることがありました。
「ふじ」は物語の本筋に関わることが許さ れない役でした。
真実を知ることが出来る場(ラスト)にいれない辛さ、あくま で一歩後ろから大切な人たちを見守ることしか出来ない「武士の妻」としての「 孤独」さ。
幸せな人の中にあるふとした「孤独」は演じている上でとても悲しく 、辛いものでした。
と同時にどんな役にでも影はあるのだと認識出来ました。

虎太郎殿は(役者さん自身もですが)とても良い方で(「ふじ」いわく『優しい 人』です)、
演じているうちに少しずつ「ふじ」の彼への気持ちが理解出来て、 私が演じている「ふじ」も虎太郎殿がどんどん好きになってました。
稽古当初は 演出から「夫婦っぽくして!」という改善の仕方がわからない駄目出しを受けま したが、今思うと確かに夫婦ではなかったと思います。
本番で夫婦に見えたかは 未だに謎ですが、稽古をして、距離感がなくなっていったのは事実です。
殆ど虎 太郎殿のおかげなのですが…。
また今回は、「内面の強さ」を知れた気がします。
声を強くし、低くすることが 「強さ」の表し方ではなくて、役と私が心から向き合った時に出る本当の「強さ 」があるのだな…と。
どこかで型にはまっていた私がいて、今回はその型を消せ た芝居でした。
そのうち「台詞」を「台詞」として言っているのか「台詞」を「言葉」として言 っているのかわからなくなった時もあって、「役を生きる」ことの断片を見れた 気がします。
よい作品に出会えたと思います!
役者の皆さん、変なアドリブにお付き合い頂きありがとうございます!

美緒役/高木ゆかり
2回生にの後期で漸く役者らしい役者をやらせていただき、一生懸命演じました が、いかがだったでしょうか?
私はまだまだやれたのではないかと感じています 。
この思いを次の公演に繋げていければ、と思います。
御来場下さった方々、並 びに今公演に携わって下さった皆様に御礼を申し上げ、感想と代えさせていただ きます。

帆平役/加藤慎也
久々の舞台でしかも今までやったことのないタイプの役だったのでいろいろ 苦労しましたが、やっぱり舞台は気持ちいいものだと再認識できました。
いいですね。舞台って。

山岡・月真和尚/石川直幸
いゃあ、何回演っても役者はいいものですね。
そしてその奥深さは全くもって果 てしないようです。
これだから芝居はおもしろい。
まいったまいった。

スタッフ
舞台監督/内田久嗣
舞台監督としても、各所に迷惑をかけっぱなしで、すみませんでした。
とにかく 成功したのは皆さんのおかげです。
ありがとうございました。

殺陣/中嶋啓詞
やはり殺陣はいいですね。
お客様には誉めていただきましたが、これに甘んじず 次回も(あれば)精進したいです。
次の課題は、所作を丁寧にすることかな……

美術/石川直幸
不慣れな劇場、初めての部署というハンデの中、ただもがいてもがいてようやく 泳げるようになった時にはもう仕込み~本番という、
まさに秋の公演はつるべ落 としとか言うやつでしょうか。
反省すべき多々の点は今後の世代の宿題でしょう。

さて。

今こみあげているものはやはり感謝の気持ちに他なりません。
ご来場いただいたお客様、どうもありがとうございました。
OBOGの方々、応援ありがとうございます。
大変励みになりました。

そして最後に…美術のみんなへ。
君達は素晴らしい!君達と仕事ができて本当に 嬉しいです。
またいつか大暴れしようぜ!

これからも新大劇研をよろしくお願い致します!

美術/大家貴志
装置が前よりできてよかった
みんな盛り上がって勢いがあって楽しかったです

美術/小野友也
できる限りがんばりました。
…といっても、そんなにすごいものではない。
音集めでは演出・美術チーフのお世話になってばかりで申し訳ない限りです。
先代の言葉のなかにもあるように、せっかく卓をやるんだったら、隠れた役者の つもりで自分の音を奏でるのがベストだったと思います。
そういう意味では、自 分が音作りの音頭をとるぐらいの気概で取り組むべきだったと思うのですが、何 分至らず申し訳なかったです。

美術/柴田賢
装置・音響・照明を「美術」として進めた今回、美術としてはあまり機能するこ とができなかった気はします。
しかし、私自身初めて装置と音響に関わることが できたので、とても勉強になりました。
また、照明についても新たな設備に刺激 され、もっと追究していきたいと思いました。
これらの経験を新たなステップと して、また励んでいこうと思います。

美術/矢野有希
いろいろな仕事があったけど、やったと言い切れる事は一つだけ・・・悔しいか な。

美術/橋本亮
部署に関しては、後輩たちが自分以上の技術を 身につけてくれたので、とても頼りになった。
学業が忙しく、あまり部活に参加 できなかったが、舞台装置に関しては安心感を持てた。
しかし、実際にはまだま だ不安な要素が見られたため、後輩にはもっと頑張ってほしい。
最後の定期公演 への参加となったが、伝えたいことが多く残ってしまったことが悔やまれる。

衣裳/堀田萌奈美
衣裳という部署に関わり一年以上経ちます。
衣裳デザインを考えるのもミシン作 業も楽しいですが、衣裳をやっていて一番嬉しいことはずっと変わりません。
役 者さんが衣裳を着てくれること。
作った時は、ただ布を縫い合わせたものなのに 、役者さんが纏うとひとたび衣裳になるのを見るのが好きです。
これだから衣裳 は離れられない。
チーフとして拙いところは多々あったけれど、衣裳メンバーの皆や他の方々にま で支えられ、衣裳で居られて幸せでした。

衣裳/大山貴史
今回の講演を通して色々と学べたが、まだ未来の後輩に自信を持って教えられる 程ではないので、これからも精進したいです。

衣裳/上野香奈
衣裳に所属しての定期公演。
………縫って、縫って、たまに切って、また縫って ………ミシンをガタガタ言わせてました。
ミシンにあきた時はミシンを使って役 者名を刺繍するという謎の行動をしていました。
(ミシンを使っているという根 本は変わってないです)

1枚の布が羽織になるなんて……という感動を味わいつつ作業していた日もあり ます。

しかし、メイクはまだまだでした。
…ごめんなさい。
もっと勉強したいです。
でも、充実感はありました。
「仕事したな~」という充実感。とても楽しい日々 でした。

お気づきかも知れませんが、ブログの大半を書いていたのは私でございます。
「 筆まめ」は『TRUTH』専用の名前ですので、また、違う形でお目にかかれたら…… と思います。
ブログをご覧いただきありがとうございました!

最後に『TRUTH』をお手伝い頂いた先輩方、御来場頂きましたお客様、そして部員 の皆さん、ありがとうございました!!

衣裳/あひる
演劇を創る側の立場に立たせてもらえて、楽しい時間を過ごせました。
終わった後に、楽しかったと心から言えるのは素敵なことだと思います。

広報/加藤慎也
正直言って1回生で役者を兼ねながらチーフをすることがここまで大変だと は思っていませんでした。
多くの至らない点、深く反省しております。
今回の経験を今後に生かすことが大切だと思ってます。

広報/五十嵐淳
前回より仕事してねんじゃねぇ!?
やばいからチーフに教えてもらうことにする よ。
でもチケットはぴったし10だったんだってさ。
めでたし、めでたし!!

広報/片野阿佐美
今までずっと見る側として携わっていた劇研の舞台。
今回はなんと「作る側」に 回ることとなりました。
…料理屋さんを例に出しましょう(劇研人が大好きなTT麺屋さんに倣いラーメン 屋という設定にしましょうか)。
毎日通ってこのラーメン美味いなあ、具には辛 味噌と挽き肉があって、麺は太めで、スープはこんな味で…と「客として」わか ることと、
具はどこ産で麺の茹で時間は何分で…と「作り手として」わかること の間には、やっぱり壁があります。
今回、今まで客だった私は厨房への立ち入りを認めてもらい、ああ、劇研風味の ラーメンはこうやって出来るんだ、と知ることが出来ました。
しかしまだまだわ からないことだらけです。
門外不出の隠し味が入ることはわかったけど何を入れ てるの?…とか。
いつか一人で厨房を任せられるレベルぐらいに達せるように見習い料理人は今後 更に修行を積もうと思います。

広報/後藤忠彦
第111回公演に関わっていただいた皆さま、本当にありがとうございました。
そし て広報チーフさんお疲れさまです。
上回生として至らない点が多々あったことで しょう。
もっと上へ取り組むアッパー系の気合いと自分がチーフだったらと考え てあげられる優しさが僕には足りないのかもしれません。
いざという時、だらし ないぞ!しっかり!と励ましてくれた先輩方のように僕も支えられる存在に近づ きたいものです。
そしてやはり公演とは何度やっても新しい発見があると感じま した。
何度でも何度でも学べるものが必ずあることを忘れてはならないのです。

最終更新:2009年10月23日 16:36
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