- ユダヤ教
- マラーノ (隠れユダヤ教徒、古カスティリア語で豚の意)
- コンベルソ イベリア半島でのユダヤ教徒のキリスト教徒への
- 改宗運動
アッ=トゥーシー 1201〜74
シーア派イスラム学者、ナーシル=アッディーン=アッ=トゥーシー。ペルシアのトゥース出身で哲学・神学・天文学・数学など多分野の学問に通じている。
もとはイスマイル派の天文官だったが、フラグの侵攻でイスマイル派が滅亡すると彼に仕えて政治顧問に任命された。アッバース朝攻撃に際してはバグダード攻略によって大災難が次々に襲い掛かるという不吉な予言が占星術師によってなされたのに対して「フラグがカリフに取って代わるだけの事」とこれを喝破、フラグを励まし攻撃を断行させている。1259年からフラグの支援を受けアゼルバイジャンにマラーガ天文台を建設(完成はアバカの代)。イル=ハン国建国後は国内の宗教財産を管理しその収入をもって学者の育成に努めた。
著作では、ギリシア倫理学を述べた「ナーシル倫理書」と「イル=ハーン天文表」が有名で、ユークリッドやプトレマイオスの科学書の翻訳も行った。
- ドルーズ教徒
- ドルーズ教徒は約9万5千人で、アラビア語を話し、イスラエル北部の22ヶ村で、独自の文化的、社会的、宗教的生活を営んでいる。ドルーズ教は密教で外部の者は近づけないが、その哲学にはタキヤという考えがあることが知られ、
- 居住する国の政府に全面的に忠誠を尽くすことを教えている。
- マンダ教
- 2世紀ごろに全盛を迎えた二元論的思想(グノーシス主義)の流れを汲むイラン南部の民俗宗教。生殖による民族の繁栄を重視するのは民俗宗教としては珍しくないが、グノーシス主義の一派としては異質である。自らをコーランの中にある正体不明の一部族の末裔であると主張し、周囲のムスリムから経典の民との認識を勝ち得た。