俺と店長1

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その日も俺はふらりとその店に入った。 『居酒屋きめぇまる』と見るも適当なスレタ…ならぬ看板が掲げられている。 初めてここを見かけたときは何じゃこれは、と思ったが最近では俺の生活になくてはならないものとなっている。 「きめぇ~」 ドアを開けると、ドアベルが鳴る。他に「おお、こわいこわい」「>>19最低だな」などと鳴っているのを聞いたことがある。 器用な居民(ここの常連を指す言葉だ)が自作したらしい。 すたすたと歩いて、店の端のトイレの傍の水道の前に立つ。 そばにはグラスが積んであり、その横には冷蔵庫がある。 グラスに氷を詰め、水道水を注ぐ。注ぎながら、 「店長、水ロックください」 と、俺はカウンターの向こうでふんぞり返ってニヤニヤしているやたらと顔のでかい正体不明の人物…『きめぇまる店長』に一声かけた。 「当店はセルフサービスです」 帰ってくるのはいつもの答え。今日も店長は絶好調のようだ。安心。 ここでの一番人気は『お湯の水割り』だが、俺はあんまりぬる湯は好きではない。というかみんな好きではないようにも思う。どうでもいいけど。 席に着き、水ロックをあおる。 こいつはそこらの飲食店のお冷のような味だが、要はそこらのお冷である。オイシーwww 「98:今北産業」 そこら中にいる先客の誰かに聞こえるように俺は言った。 誰かから答えが返ってくる。 「105:>>98 SSぶっぱ バロス おいお前ハードル上げんなwww」 だそうだ。 正直よく分からなかったが、このやりとりに俺は 「>>105把握」 と返す。慣例みたいなものだ。 ―むらさき!むらさきむらさき! どこかから声がする。あれは踊り子だ。見て楽しむものだが、俺はあんまり興味ないので店長を凝視する。 黒光りする髪。 どこまでもうさんくさい口元。 首より下があるのかないのかわからない体。(ある時とない時がある。一説には上半身担当の店長と下半身担当の店長の二人がいるとか。眉唾) ああ、店長。 素敵です。 ちゅっちゅしたいくんかくんかしたいなでなでもふもふしたいぺろぺろしたいお持ちかえりしたいです店長。 おっとつい本音が。 そう、 俺は居酒屋のアイドルにして可憐なママ、きめぇまる店長に恋をしているのだった。 どうにも酔ったらしい。 主に空気が悪いとか、空腹である事とかが原因のような気もするが、とにかく酔った。フラフラしてキモチヨクなってきた。 酔いに任せて、というのは、アリだな。 俺はあたりを見回す。 誰も俺に注意を払っていない。 よし、と心を決める。 「店長」 「ん?」 #size(medium){{{{#aa(){{{                 _               // ヽ,             ,.└''"´ ̄ ̄ `ヽ、           ,. '´     、、  ヽ  ヽ          ノ   ,  lヽ  j /、lヽ ト、_,,.',           r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ'  {  }         {  !、 l rr=-       /  `'''l.>‐ .、         レヽ.,ト'     ー=‐'   /    l 、,,_,,ノ        {  ,|ヽ//! L__      /ヘ,  /レ' ,/ >‐、     ( ( 7__」 ト‐' └ァ/        人ル'レ'   'i、_ノ      ,-‐'、`ヽヽ、,__,.>> `,.ァーrァ"´_ノ      !、_ノ .;'´`i‐ァ7";'く{7´ `;i  i  .,-ー、/  /!___ソ' / o' .ゝrァ'´!   !  !、__ノ   `ー'´ィく.,__/、   、ム、!  !       _,,..::'"´::::/:::::::!::`ヽ.,_  〉、__ノ     //::::::_,.rァ'7''ァー-‐ァ ''"´ ̄ `ヽー,、     ! !:::::ハ::::!:::トァ'!_,,..,,_i______  _,.ノ!::!ソ     '、,ハ/ト、'ー'、_ソ、;:::::! /、:;:::: ̄! /::/r'      V´ヽ.!>.,、__,ノヾr'´`ー'ヽレ':::/ノ      '       ` 、rrァ'、    ヽこ!              ハi::r-ハ              'i:`ー‐イ               └─‐ }}}}}}} 微妙に小憎いようなかわいい笑顔をこちらに向ける店長。 「ずっと…好きでした」 「…」 「俺、店長のことが…好きなんです」 おや?店長のようすが…? #size(medium){{{{#aa(){{{          // ヽ,       ,.└''"´ ̄ ̄   `ヽ、     ,. '´     、、   ヽ  ヽ    ノ   ,  lヽ  j /、lヽ ト、_,,.',  r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ'  {  }  {  !、 l rr=-    /// /  `'''l.>‐ .、  レヽ.,ト' /// ー=‐'   /    l 、,,_,,ノ    ,}' ',          /ヘ,  /レ' ,/ >‐、  7'´レ1 ヽ            人ル'レ'   'i、_    レ~i` ヽ 、_     ( " }}}}}}} 店長が…紅くなった…だと…!? まさか脈アリ!?
その日も俺はふらりとその店に入った。 『居酒屋きめぇまる』と見るも適当なスレタ…ならぬ看板が掲げられている。 初めてここを見かけたときは何じゃこれは、と思ったが最近では俺の生活になくてはならないものとなっている。 「きめぇ~」 ドアを開けると、ドアベルが鳴る。他に「おお、こわいこわい」「>>19最低だな」などと鳴っているのを聞いたことがある。 器用な居民(ここの常連を指す言葉だ)が自作したらしい。 すたすたと歩いて、店の端のトイレの傍の水道の前に立つ。 そばにはグラスが積んであり、その横には冷蔵庫がある。 グラスに氷を詰め、水道水を注ぐ。注ぎながら、 「店長、水ロックください」 と、俺はカウンターの向こうでふんぞり返ってニヤニヤしているやたらと顔のでかい正体不明の人物…『きめぇまる店長』に一声かけた。 「当店はセルフサービスです」 帰ってくるのはいつもの答え。今日も店長は絶好調のようだ。安心。 ここでの一番人気は『お湯の水割り』だが、俺はあんまりぬる湯は好きではない。というかみんな好きではないようにも思う。どうでもいいけど。 席に着き、水ロックをあおる。 こいつはそこらの飲食店のお冷のような味だが、要はそこらのお冷である。オイシーwww 「98:今北産業」 そこら中にいる先客の誰かに聞こえるように俺は言った。 誰かから答えが返ってくる。 「105:>>98 SSぶっぱ バロス おいお前ハードル上げんなwww」 だそうだ。 正直よく分からなかったが、このやりとりに俺は 「>>105把握」 と返す。慣例みたいなものだ。 ―むらさき!むらさきむらさき! どこかから声がする。あれは踊り子だ。見て楽しむものだが、俺はあんまり興味ないので店長を凝視する。 黒光りする髪。 どこまでもうさんくさい口元。 首より下があるのかないのかわからない体。(ある時とない時がある。一説には上半身担当の店長と下半身担当の店長の二人がいるとか。眉唾) ああ、店長。 素敵です。 ちゅっちゅしたいくんかくんかしたいなでなでもふもふしたいぺろぺろしたいお持ちかえりしたいです店長。 おっとつい本音が。 そう、 俺は居酒屋のアイドルにして可憐なママ、きめぇまる店長に恋をしているのだった。 どうにも酔ったらしい。 主に空気が悪いとか、空腹である事とかが原因のような気もするが、とにかく酔った。フラフラしてキモチヨクなってきた。 酔いに任せて、というのは、アリだな。 俺はあたりを見回す。 誰も俺に注意を払っていない。 よし、と心を決める。 「店長」 「ん?」 #size(medium){{{{#aa(){{{                 _               // ヽ,             ,.└''"´ ̄ ̄ `ヽ、           ,. '´     、、  ヽ  ヽ          ノ   ,  lヽ  j /、lヽ ト、_,,.',           r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ'  {  }         {  !、 l rr=-       /  `'''l.>‐ .、         レヽ.,ト'     ー=‐'   /    l 、,,_,,ノ        {  ,|ヽ//! L__      /ヘ,  /レ' ,/ >‐、     ( ( 7__」 ト‐' └ァ/        人ル'レ'   'i、_ノ      ,-‐'、`ヽヽ、,__,.>> `,.ァーrァ"´_ノ      !、_ノ .;'´`i‐ァ7";'く{7´ `;i  i  .,-ー、/  /!___ソ' / o' .ゝrァ'´!   !  !、__ノ   `ー'´ィく.,__/、   、ム、!  !       _,,..::'"´::::/:::::::!::`ヽ.,_  〉、__ノ     //::::::_,.rァ'7''ァー-‐ァ ''"´ ̄ `ヽー,、     ! !:::::ハ::::!:::トァ'!_,,..,,_i______  _,.ノ!::!ソ     '、,ハ/ト、'ー'、_ソ、;:::::! /、:;:::: ̄! /::/r'      V´ヽ.!>.,、__,ノヾr'´`ー'ヽレ':::/ノ      '       ` 、rrァ'、    ヽこ!              ハi::r-ハ              'i:`ー‐イ               └─‐ }}}}}}} 微妙に小憎いようなかわいい笑顔をこちらに向ける店長。 「ずっと…好きでした」 「…」 「俺、店長のことが…好きなんです」 おや?店長のようすが…? #size(medium){{{{#aa(){{{          // ヽ,       ,.└''"´ ̄ ̄   `ヽ、     ,. '´     、、   ヽ  ヽ    ノ   ,  lヽ  j /、lヽ ト、_,,.',  r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ'  {  }  {  !、 l rr=-    /// /  `'''l.>‐ .、  レヽ.,ト' /// ー=‐'   /    l 、,,_,,ノ    ,}' ',          /ヘ,  /レ' ,/ >‐、  7'´レ1 ヽ            人ル'レ'   'i、_    レ~i` ヽ 、_     ( " }}}}}}} 店長が…紅くなった…だと…!? まさか脈アリ!? 「202:明日はグングニルが降るぞ!」 「203:おぜうさま!おぜうさまはおらぬか!運命を弄って居酒屋最終回を防ぐんだ!」 「210:>>203馬鹿お前無理だ!店長の能力にデブリア程度が敵うわけねーだろ!」 「211:>>210表」 それに気づいて他の客達も騒ぎ出す。oiおいなんか大変なことになってるんだが…! だが、 ここでやめるわけにはいかないんだ。 そう自分に言い聞かせ、俺は続きを言った。 「店長、あなたと…」 #size(medium){{{{#aa(){{{          // ヽ,       ,.└''"´ ̄ ̄   `ヽ、     ,. '´     、、   ヽ  ヽ    ノ   ,  lヽ  j /、lヽ ト、_,,.',  r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ'  {  }      {  !、 l rr=-       /  `'''l.>‐ .、  レヽ.,ト'     ー=‐'   /    l 、,,_,,ノ    ,}' ',          /ヘ,  /レ' ,/ >‐、  7'´レ1 ヽ            人ル'レ'   'i、_    レ~i` ヽ 、_     ( " }}}}}}} 「…。」 俺は一旦息を整える。 他の居民たちも息をひそめ、ことの成り行きを見守っている。 俺は言った。 「あなたとフュージョンしたい…!」 oi みす おい 20kってどういうダメージだ おい 紀伊店のか おい 後日、他の居民が店長の独り言を聞いたという 「もうちょっと、さあ、ムードとかさあ…考えてよね…まったく…」 だが、それは普段の店長からは考えられない口調・態度であり、すぐに居民の頭から忘れられていくものであった。 大体、そんな話、信憑性がないし。ありえない。 でも、もしあるのなら、それなら、この男は… #size(medium){{{{#aa(){{{          // ヽ,       ,.└''"´ ̄ ̄   `ヽ、     ,. '´     、、   ヽ  ヽ    ノ   ,  lヽ  j /、lヽ ト、_,,.',  r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ'  {  }  {  !、 l rr=-       /  `'''l.>‐ .、  レヽ.,ト'     ー=‐'   /    l 、,,_,,ノ    ,}' ',          /ヘ,  /レ' ,/ >‐、  7'´レ1 ヽ            人ル'レ'   'i、_    レ~i` ヽ 、_     ( " }}}}}}} 『俺と店長』 ―完―

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