俺と妹紅


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永い永い夜、月は暖かな白光を地上に送りながら
人々は眠りにつき
人ならざるものは起き

そんな理の中から少し外れた人間のお話。




ッ!・・・
「もうやめてくれ・・・頼む・・・」
 「ふん、誰が止めるか」

迷いの竹林、永遠亭と真逆の方向にある館
屋敷と呼ぶには小さすぎ、家と呼ぶには大きすぎる
その館を優しく照らす月光を突き破るような男の声

「頼む・・・許してくれ・・・」
 「だから誰が止めるといった、今宵は私が満足するまで止めんぞ」

男は両腕と両足を台に固定されていた
二つの長方形を並べ、その間を跨ぐように。
その横に立つ少女があった。
背から紅蓮のツバサを広げ、あたりを舞う火の粉の美しさに彩られているその姿は
火の女神と呼ぶに相応しい姿だった。

「もう・・・ッ!・・・限界だ・・・頼む・・・」
 「嫌だ。何度いったらわかるんだ?お前は」

長方形の台の間から立ち上る炎は、焼くには足りず
温まるには強すぎる。
そしてその炎は男の背をジリジリと焼いていく。
炎は畳や壁に移らず、男の背のみを炙り続ける

「妹紅・・・俺が悪かった・・・反省・・・している・・・本当だ・・・」
 「本当に?」
「あぁ・・・本当だ・・・だから炎で炙るのをやめてくれッ!」
 「ふんっ」パチンッ

妹紅と呼ばれた少女が指を鳴らすと、男を炙る炎はフッっと蝋燭を吹き消すように消えた。

「ハァ・・・ハァ・・・」

男の荒い息遣いが静かな夜によく響く
カチンッ、妹紅は男の体を拘束している4つの留め金を外した
ゴロンッ、男の体は台と炎から開放されて背に焼け跡を残したまま畳へ転がった

ドスッ
「ウッ!・・・カハッ・・・・」

いつの間にか男の傍に立っていた妹紅が男の腹部に思い切り蹴りを入れた
男の口からは赤黒い血が痰とともに吐き出される。
妹紅は男の肩を優しく抱き上げると

 「ごめんね・・・焼け跡も綺麗に直すから・・・」

そういうと奥から小さなツボを手に戻ってきた
その中に入っている白濁色の薬を優しく男の背に塗っていく。
すると瞬く間に男の背の焼け爛れは消え、もとの健康的な肌色へと戻っていく。
二人は優しく抱き合い、その姿を月光が優しく照らしていた・・・。





「こんなプレイもたまには悪くなかったけどな~」
 「バカ、あれは永林の薬があったからやっただけで本当はあんなこと」
「アドリブで蹴りなんていれちゃってさぁ、あれは結構効いたけど」
 「あ、あれはだな・・・その・・・」
「まぁ、俺はよかったけどなー、妹紅のあの蔑むような目なんて特に」
 「私はあんなこと二度とやらないからな」
「なんで?」
 「そ、それは、お前の体に傷なんてつけたくないからだよ、たとえ全快するんだとしてもな」
「へぇ~、じゃあ今日は拘束して鞭で」
 「お前私の話聞いてなかったのか?」



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