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リターントゥ神々の宴(4)

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rinorino

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  • タイトル:リターントゥ神々の宴(4)
  • 作成日時:2006/08/25 21:22
  • URL:http://blog.tendice.jp/200608/article_11.html
  • 登場人物:ふみこ、N野英太郎、泣いてる女の子(月子)、銀の腕を与えた人(回想)、玖珂光太郎(1999年 4月21日)光太郎の味方(ホームレス、パン屋のおばちゃん、サラリーマン、太極拳を教えた老人)
  • 日時
  • 場所:小さな聖堂→?
  • ダイジェスト:泣きじゃくる子は必死に泣いていた。ただそれだけが生き残るための方法だと言う様であった。
泣きじゃくる子を抱いた英太郎の耳の奥で昔聞いた言葉が木霊する。

”神は上を、魔術とは超常を、単に示すだけの言葉である。”

昔、魔術師になる前の英太郎に銀の腕を与えた人物の言葉だった。
英太郎は泣きじゃくる子を抱いて大昔を思い出すと、魔術を一つ、行使した。
歌であった。大昔仲間と歌った、今はもう誰も使わなくなった、魔術。
英太郎の歌に驚き泣くのをやめる子。
英太郎はこの地に残った最後の魔力を使って歌い、静かに告げる。月子。それが幼子のあたらしい名前であった。
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1999年 4月21日
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玖珂光太郎、勉強が嫌いどころではない9歳。父も母も果ては担任も彼を省みないが、だから光太郎は可愛そうな子
というわけではない。幸不幸は自分で決めること。だから光太郎は幸せだった。自分でそう確信していたから。
だって、彼にはたくさんの味方がいた。そして兄がいた。

光太郎は家に帰る事はない、兄のいるのところが光太郎の帰るところだった。


カテゴリ: [SS] - &trackback() - 2006年08月28日 11:20:02

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