日々是栄和

【 役作り 】 その4

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【 役作り 】 その4 

 
タンヤオ   断幺九  【 一翻 】

   



 さて、【 役作り 】編、第4回である。

 今回は、やはりお世話になることが多い【 タンヤオ 】を考察してみよう。


 まず、【 タンヤオ 】の定義は以下の通り。


 ● 数牌の1,9,および字牌を1枚も使用せずに手牌を構成した役


 と言うことが出来る。


 この 数牌の1,9および字牌を幺九牌【 ヤオチュウハイ 】という。


 よって、幺九を断つ → 断幺九 と言うのである。

 ここまでよろしいか。

 

 おそらく、全体役としては最も簡単な定義で完成される役といえる。

 よって、【 タンヤオ 】のみに適用される特殊なルールがある。それは、一般的に【 食いタン 】と呼ばれるもの。

 

 【 食いタン 】を説明するには、まず【 食い下がり 】について触れなければならない。

 【 食い下がり 】とは、

 

 ● ある役が、面前でなく鳴いて作られた場合、本来の点数よりも低くなる

 

 ことで、役によってその下がり度合いは決まっている。

 

 ● 例えば【 サンショク 】や【 イッツー 】は通常面前で作られた場合は【 二翻 】だが、

   これらを鳴いて作った場合は【 一翻 】に食い下がる。

 

 というように、ポンやチーなどの恩恵を受ける代わりに値段が安くなるのだ。

 では【 タンヤオ 】の場合はどうなのかというと、

 

 ハンゲでは2つのルールのどちらかを選択できる

 

 ① 【 タンヤオ 】を鳴いて完成させても食い下がりなし。【 一翻 】のまま

 ② 【 タンヤオ 】を鳴いて完成させた場合、食い下がって【 0翻 】になる

 

 以上の2つ。

 ① を 【 食いタンあり 】

 ② を 【 食いタンなし 】

 という。

 

 もちろん、②の場合、鳴いて完成させた【 タンヤオ 】は役として無効である。

 よってその役で和了ることはできない。

 なぜそんなに【 食いタンヤオ 】が迫害されているかは謎。地方ルールの差を考慮した、としか今のところ言いようがない。

 この、鳴いて完成させる【 食いタン 】は非常に奥が深いので、次回に廻します。

 

 では、【 タンヤオ 】の特性を見てみよう。

 

 ① 有効牌が多く、手牌を構成しやすい

 ② 他の役との複合が容易である

 ③ 最終待ちにこだわらなくても完成させることができる。

 

 といったところ。

 

 ① はおわかりになるだろうか。

 【 タンヤオ 】を構成することができる牌は、ざっと並べると、

       


       

         

 以上、21種84枚もある。

 これらを、順子・刻子関係なしに構成することが可能である。

 ※ 順子・刻子がわからない方は前回の【 ピンフ 】第1回の表を参照

 こりゃあ多いね

 

 では、次に②について。

 これは例のごとく、下に表をまとめたのでご覧いただきたい。

 
難易度  易 難易度  中 難易度  難 難易度  不可
【 ピンフ 】 【 チートイツ  】 【 トイトイ 】 【 ホンイツ 】
【 リーチ 】 【 イーペーコ  】 【 チンイツ 】 【 チャンタ 】
【 ツモ 】   【 リャンペーコ 】 【 ジュンチャン 】
【 サンショク 】   【 サンアンコウ 】 【 イッツー 】
    【 サンカンツ 】 【 ホンロウトウ 】
      【 ヤクハイ 】
      【 ショウサンゲン 】
 
 【 ピンフ 】よりは不自由な感じがしますな。
 
 【 タンヤオ 】は、役の複合による発展は確かに【 ピンフ 】に劣る。
 だが、【 タンヤオ 】は、構成の自由度以外に【 ピンフ 】に勝る点が一点だけある。
 
 それは、
 
 【 タンヤオ 】はドラとの相性が非常に良い
 
 ということ。
 
 また、設定にもよるが、
 
 【 タンヤオ 】は赤牌との相性も極めて良い
 
 ということである。 もちろんドラが中張牌だったときに限るが。
 
 このドラ・赤牌を絡めた構成で、【 タンヤオ 】は手軽に高得点を期待できる役として人気がある。
 
 例えば、
 

 手牌
 

 ↑  こんなんドウヨ
 
 では③はどうか。
 
 ここが【 ピンフ 】との最大の違いで、 【 リャンメン待ち 】でなくても良い。
 もちろん、 【 リャンメン待ち 】でも良い わけで、非常に自由度が高い。カンチャン、シャボ、単騎待ち、何でもオッケーなのだ。
 
 よって、
 
 手牌の組立に少々難があっても和了れる役
 
 として、初心者が狙う場合が多いのも特長か。
 
 逆に、手牌のすべてが中張牌になるので、危険牌を多く持つことになる。
 
 一般的な安全牌を持った【 タンヤオ 】は聴牌しない
 
 当たり前であるが。よって振り込みも自然に増えることがある。
 【 タンヤオ 】は非常に攻撃的な役なのだ。
 中級編では【 食いタン 】について考察してみよう。

 

   

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