日々是栄和
【 役作り 】 その13
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匿名ユーザー
【 役作り 】 その13
麻雀雑考【 役作り 】編、第13回。今回から部分役に入ります。
その中でも【 サンショク 】について。
まずは注意点。
【 サンショク 】と表記した場合、通常は【 三色同順 】という順子の【 サンショク 】の方を指します。
もう一つの【 三色同刻 】の方は同じ【 サンショク 】と呼ばれますが、現実的にはあまり見る機会がありません。
というのも、この2つの役は翻数こそ同じものの、
【 三色同順 】 : 9枚役
例 : 123
各4枚 計 36枚 ( うち 9枚必要 )
【 三色同刻 】 : 9枚役
例 : 111
各4枚 計 12枚 ( うち 9枚必要 )
と、明らかに難易度に違いがあります。
よってここでは、【 三色同順 】のことを【 サンショク 】と呼び、その特性について雑考してみましょう。
んでゎ、まずはいつも通り【 サンショク 】の定義から。
1.ワンズ、ピンズ、ソウズで各1面子を 同じ数牌の構成 で作成すること
2.数牌の構成自体は 任意の数牌である こと
いじょ。
鳴いても成立しますが、 その場合は一翻に食い下がります。
さて、このままではわかりづらいので、例を。
例 1 :
一番上の牌姿ですな。
この場合は【 678のサンショク 】という言い方をします。
ワンズ、ピンズ、ソウズで【 678 】という面子が出来ており、この部分が【 サンショク 】と呼ばれるわけです。
例 2 :
そのちょっと変形したもの。
これはもう既に3面子が【 678のサンショク 】の形に出来上がっていますね。
これを【 出来サンショク 】と呼んだりします。しない場合もあります。まー最も楽な形といえるでしょう。
例 3 :
これが最も見受けられる形でしょうか。
この場合、リャンメン待ちになっており、 が来れば【 サンショク 】になりますが、 が来てしまうと【 サンショク 】にはなりません。
待ちやフリテンに注意した手作りが必要です。
こんなところか。おわかりでしょうか。
ちなみに【 サンショク 】は7種類あり、
グループA : 【 123 】 、 【 234 】 、 【 345 】
グループB : 【 456 】
グループC : 【 567 】 、 【 678 】 、 【 789 】
以上の組み合わせになります。
グループAを【 下目のサンショク 】 、 グループCを【 上目のサンショク 】 と呼ぶこともあります。
さて次に【 サンショク 】の特色について。
① 必要牌がワンズ、ピンズ、ソウズと各色均等に配分される
② いざとなれば鳴いて構成できるので、蹴り役としても使える
③ 手牌構成が捨て牌から読まれにくい
①は長所でもあり短所でもあります。
手牌が偏らず、均等な手の際には狙って損のない役です。
明らかに1色に偏っている時は【 ホンイツ 】や【 イッツー 】でわかりやすいのですが、問題は1色だけ少なく、2色で構成しなければならないとき。
例えば以下。
手牌 :
まーこういう時ってありますなー。
ワンズ、ピンズ、ソウズの各色のことを【 門( メン ) 】と呼ぶ場合があります。
このうち、一つの種類の【 門 】を絶って打つ方法を【 絶一門( ツェーイーメン ) 】と呼び、2色に減らして厚く構える打ち方です。
その場合当然ここから を切っていくことになりますが、そうすると、当たり前のごとく
や を引いた場合ツモ切りすることになります。
その分 引きに楽しみがあるわけで。
こういった単独孤立牌の【 サンショクの種 】が最も処理に困ると言えるでしょう。
僕の場合、目安として以下のような感じで決めます。
ⅰ : 1回の和了りでトップになれる場合は棒テン重視で 切り
ⅱ : マンガン以上(2回以上の和了り)が必要な場合は 残しで【 サンショク 】狙い
ⅲ : 親の場合は状況や巡目にもよるが、棒テン狙いで 切り
ⅳ : トップ目の終盤戦は役を付けるために 残しで【 サンショク 】狙い
クイタン有・無や場の状況で変わりますが、一応参考までに。
ⅳの場合は や が危険牌の場合もあるので防御的な意味合いも含みます。
②については状況判断の部類に入るので、一概には言えませんが、鳴いても和了がれる役として、相手の大きい手を流す際に重宝します。
例 :
聴牌してますね。ペン 待ちです。これ、リーチしてませんか?
確かにそれもいい選択でしょう。
しかし、相手の手が大きそうだった場合は? 危険もたくさん伴います。
「 でもこのままじゃ が出ても和了がれない 」 とお嘆きのアナタ。
そういう場合はすかさずチー。
切り チー
1300点が1000点になりますが、この場合重要なことは【 大きい手の相手に和了がらせない 】ことです。
こういった【 手の切り換え 】が利くのも【 サンショク 】の特長の一つでしょう。
念のために言っておきますが、
こんな鳴きが毎回出来るわけありません
一応参考までに。 ← ムセキニン
では③について。
これは【 ピンフ 】などと同じく、捨て牌から何を狙った手役構成なのか読まれにくいこと。
基本的には 外 → 内 へと切られていきます。これによって、相手に牌を絞らせにくくすることが出来ます。
しかし、【 サンショク 】を狙った際には や といった端牌が終盤に捨てられることがあり、これによって読まれる場合があります。
これは、 とあった際に、【 678のサンショク 】に確定した際に切られる が、【 タンヤオ 】などと違い如実に現れるためです。
こうなると、捨て牌を読んでくる人からは は出てこないでしょう。
【 端の三色は決め打ちで 】とは言いえて妙ですな。
ではここで、他の役との相性を見てみましょう。
でゎ、例によって表を。
難易度 易 | 難易度 中 | 難易度 難 | 難易度 不可 |
---|---|---|---|
○【 タンヤオ 】 | ○【 イーペーコ 】 |
無 |
○【 ホンイツ 】 |
○【 チャンタ 】 | ○【 ヤクハイ 】 | ○【 チートイツ 】 | |
○【 リーチ 】 | ○【 ジュンチャン 】 | ○【 トイトイ 】 | |
○【 ピンフ 】 | ○【 イッツー 】 | ||
○【 ツモ 】 | ○【 チンイツ 】 | ||
○【 リャンペーコ 】 | |||
○【 サンアンコウ 】 | |||
○【 ホンロウトウ 】 | |||
○【 サンカンツ 】 | |||
○【 ショウサンゲン 】 |
こんな感じですね。
難易度 【 難 】が一つもないのがわかりやすい。出来るか出来ないか、はっきりとした役なわけです。
この中の 【 タンヤオ 】及び【 ピンフ 】との組み合わせを【 タンピンサンショク 】といい、綺麗な手牌の代表として親しまれています。
ドラがなく、ダマでも7700点あり、逆転トップを狙うには欠かせない組み合わせでもあります。
運の要素を排して大きな手を作る場合には欠かせない役【 サンショク 】
次回では、面前での【 サンショク 】の作り方について雑考してみましょう。