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  • 前回の基本操作に慣れてきたら、今回は割とユニークな基本機能であるSAI手ブレ補正ツールシフトについて説明しておきます。 このページはチュートリアルというよりはただの機能解説になってますが、SAIを起動してラクガキしながら実際に各機能を試してみてください。

手ブレ補正を使う

  • もうお気づきかもしれませんが、キャンバス上部のクイックバーに手ブレ補正という機能があります。 これは文字通り手ブレを抑えるための機能です。

  • ここでは補正の強さを補正なしを含めて23段階設定できるようになっています。 以下の画像では薄桃色のSAIという文字に沿って、糸を巻くようにグルグルと手を動かして引いた線を、補正0と補正S-7で比べてみました。

  • 補正をS-7にすると、かなり補正されるのが分かると思います。 実際に手元のSAIで確かめてみるとよく分かると思いますが、ペンを激しく動かしてもカーソルがゆっくりついててくるために、実際の筆跡通りに描画されないということが分かると思います。

  • 使いどころとしては、画面全体を横切るようなとても長い線を引く場合にはS補正で強めに補正したり、それよりも短めの時とか緊張してる時、またパソコンでの直描きやペンタブに慣れていない時など、どうしても思い通りの線が引けない場合に、適当に補正すると綺麗に引けるようになるのではと思います。 

  • ただし、クイックバーで設定すると全てのブラシに適用されてしまうので、消しゴムでは別に補正しなくてもいいよ!とか、特定のブラシだけで使いたいけど切り替えるのが面倒だよ!という状況になることがあります。 そのような場合は以下の操作を行って、特定のブラシのみに設定しておくと良いでしょう。

  • 任意のブラシをダブルクリック >> カスタムツールの設定ウィンドウで手ぶれ補正を設定する
    ちなみにこの設定はクイックバーの設定よりも優先して機能します。


    ※ちまちま設定するのが面倒臭い人は、消しゴムなど補正の必要の無いブラシだけ、上記の方法で手ぶれ補正0にすると良いかも。

ツールシフトを使う

  • ツールシフトというのはツールの切り替えを素早く行えるようになる機能です。 
  • SAIをインストールしたばかりで特に設定を弄ってないのであれば、実際に下記を試してみて下さい。 

  1. まず鉛筆を選択します
  2. キャンバスに適当にラクガキします
  3. Eキーを押したままにすると、消しゴムに切り替わっていることに気づきます
  4. Eキーを押したまま、キャンバスを適当に消します
  5. Eキーを離し、ペンを浮かします(マウス左ボタンから指を離す)
  6. ブラシが自動的に鉛筆に戻ります
  • つまり、切り替えた後のブラシのキーを離す&描画を止めると、切り替える前のブラシに戻る、というのがツールシフトです。

  • 各ツールに割り当てられたキーを変更する場合は、ブラシをダブルクリック >> カスタムツールの設定のショートカットの欄に好きな英字を入力とします。 また下の画像の固定ツールカスタムツールトレイ内の全てのツールでツールシフトを利用することが可能です。


  • ちなみにデフォルトでは250ミリ秒以内のキー押下であれば、ツールシフトが機能しないようになっています。 250ミリ秒というのはキーを適当にポチッと押してすぐ離すくらいです。 この場合は例えば、Eキーをポチッと押してすぐ離すと消しゴムになったまま鉛筆には戻りません。

  • これを自分のスタイルに合わせて設定変更したい場合は、SAIメニューバーのその他 >> オプション >> ツールタブで表示される以下のウィンドウで変更することができます。


  • 使用例
    1. ブラシを2~3個しか使わないという人は、ツールシフトと判定するまでのキー押下時間0ミリ秒にすることでメインのブラシを軸に常にツールシフトを使うことができる。 この場合ツール選択キー押下中にストロークを開始したらツールシフトとみなすのON/OFFは関係が無い。

    2. ブラシやツールをいくつも切り替えながら使う人は、ツールシフトと判定するまでのキー押下時間を長めに設定して、メインブラシを切り替える時は短めキーを押して切り替えて、サブブラシを使う時は長く押してツールシフトする。 またツール選択キー押下中にストロークを開始したらツールシフトとみなすにチェックを入れておけばキー押下時間を気にせず、描画を始めたらすぐキーを離してもツールシフトが機能する。

    3. ツールシフトが肌に合わない人はツールシフトを使用するのチェックを外してツールシフト機能をOFFにすれば、普通にツールが切り替わるだけになる。

SAIの方向性
SAIの良いところというのは結局のところ描きやすさに尽きます。 発売以前からよく言われていたことではありますが、確かに機能的にはお世辞にも豊富だとは言えず、PCのソフトという大枠で考えた時に、何ができるかを知っている人にとっては物足りなさを感じるはずです。 ようするにSAIは「あれができたら良いのに」ではなく「あれはこうだったら良いのに」みたいな概念、方向性をもって開発されたのだと個人的には思います。

それは恐らく、既にPhotoshopやPainterなど大御所のこれまでのバージョンアップによって「何ができるか」という方向性は底が見えはじめていたからでしょう。 それだけ豊かになったということでもあります。 だから、SAIのような方向性の違うソフトが最近増えているのは、技術的にもある意味必然的な流れなのだろうと思います。



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最終更新:1970年01月01日 09:00