桜井淳氏の意見を、アマチャな我々でも「そのまま」受け入れるわけにはいかない。その理由をここに記す。
基本的な問題点
まず、桜井氏の文に流れている論調。
感情的で冷静さを欠いた不適切な表現が満ち満ちていることに反感を覚えざるを得ない。次のような表現を読んで、一般良識ある人はいかなる気持ちを持つであろうか?
まあ、なんとよくもこれだけの中傷、椰楡に満ちた表現を集めたことか。
少なくとも「危機管理」を問題にしようとする時に、それとは関係のない「絶対につきあいたくも、関わりも持ちたくない」このような人物の人生観を読まされることは、「言葉の暴力」以外の何があろうか。コメンテーターとして使おうとするマスコミは、もう一度この人物に流れるゆがんだ著者の人生観を検討すべきであろう。これでは「便所の落書き以下」と呼ばれてもしかたがない。
こういった、自画自賛の文章のみを判断材料にするが、
- 自分の持論に対するおそるべき自信
(私に対し、一市民が私を中傷したり、攻撃したりするのは、筋違いであり、そのような無礼な行為に対しては、右翼反動派と位置付け、厳しく対決いたします。) - 差別主義的発言
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- 能力・学歴での分け隔て
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- 飛岡君! 君が学位を得たならば、軽々しく技術を論じることができなくなります。いまからでも遅くはありません。論文博士では不可能ですから、東大大学院工学研究科に入学し、博士課程を修めて学位審査を受けてください。そして、客観的な技術評価がどのようなものであるか、考えなおしてください。学位すら取れないくせに専門家面などするものではありません。(参考1)
- 村上自身、学位を持っていない中級ディレッタントであるため、おそらく、柳田のような視点に共鳴するのでしょう。 参考2。勿論これだけではないが)
- 佐藤前福島県知事の質疑に激怒し、「福島県が東北地方に位置するため、そこに住む人たちの意識が低い」、と発言(参考3)
- 私は、カリフォルニア大やスタンフォード大や東大の中で生きてきましたので、偏差値45程度の世界がどのようなものなのか予想すらできません。(参考4)
- 安全を論ずる対象への基本的知識の欠如
また、メールやblogコメント欄にての指摘に対して、言い訳・コメントそのものの抹消、異論を述べたBlogへのアカウント剥奪を画策した疑惑、及び名誉毀損による告発など偏屈な態度にこりかたまっている。このような者に安全を論じる資格があるのか。
基本的な問題点2
そもそも、桜井氏の人格について論じなければならないところが、一番の問題なのだ。
刺激的、扇動的な表現を削ってもう一度、読み直してみよう。少なくとも、氏の専門である原子力問題以外については、問題点を「指摘」こそすれ、その具体的な対応策をほとんど何も論じてはいないことがわかるであろう。つまり危機管理や安全「御意見番」には成り得ても「論者」にはなっていないのである。
【例1】2006年3月8日(水) 無人運転はどこまで可能か
結局無人運転が「どこまで」可能なのか、何ら述べていない。
【例2】2006年2月22日(水) 中学生にもわかる「車両軽量化」の話-アルミニウムとステンレススチールを利用する目的と切り落としてしまったもの-
の中で、
アルミニウムやステンレススチールを採用しても、設計の仕方によっては、軽量化を図りつつ、なおかつ、乗客への安全性を高めることは、十分に可能なのです。
とは言うが、その方法は何ら述べていない。
念のため追記するが、氏は、アルミ電車の車体は弱い、と盲信している節がある。
第2に危機管理や安全対策はかくあるべきだ、という論点を一方的に設定して、その基準に満たないから駄目だ、といっていることである。その設定が事故発生=日本滅亡ともなりかねない原子力発電所を基準にしているため、「的はずれ」になることもある。
また、危機管理や安全論は多くの専門家や研究者、技術者の知恵の結晶からなっているのにも拘わらず、
テレビでは、(1)たとえまちがってもよいから、意識的に断定的に話すこと
等という発言は、危機管理や安全にかかわる人々への侮辱以外の何者でもない。
更にいえば、テレビ界そのものを完全に舐めきっている。テレビとはそんなものだとバカにしくさっている。桜井をほいほいと出演させるテレビは自らを貶めていることに気が付かないのか。ウソをつくのが当然だといわれているにも拘わらず。
また、テレビ局側が「たとえ間違っていてもよいから、意識的に断定的に話すこと」を望み、それに乗じて発言しているのなら、桜井氏は単なるTVの走狗で、おひな様であり、また自らの言うように、
たとえバカでも、視聴率を稼げるヤツが価値があり、仕事が増えることになっている。
を、実践なされているとも判断できる。
事実、テレビ局のスタッフに
「あなたを呼んだのは、視聴率を上げるためです。他局で言ってないことを言ってください。あなたが過激なことを言えば、言うほど視聴率が上がりますから・・・」
と言われた、と氏は述べている。
それは、社会との接点を得るため、市民の安全を守るためと割り切り、がまんの毎日でした。
とはいうが、どうやら数字を取るために手っ取り早く使える「事故屋」として走狗となっていることを、知ってか知らずかはともかく、それと同じ口で、
JR西日本と鉄道マニアとテレビ局には、無知・無能をさらけ出したため、不名誉な「三バカ大将賞」を差し上げましょう。
と述べている以上、桜井氏の発言も「無知無能の三バカ」の一つとして、扱うしかない。
ジャンル違いになるが『食卓の安全学(松永和紀)』において、著者は「○○は、病気に効く」等と述べる博士を「ナンチャッテ学者」とし、
ほとんどの研究者は慎重に言葉を選んで話し、「○○は、病気に効く」等の断定はしません。しかし、これでは、マスメディアはコメントとして使えません。
その結果、一部のナンチャッテ学者に取材が集中し、同じ人がさまざまなメディアに登場してしまうのです。(p98)
と断じている。著者は、脚光を浴びたい、経済的に豊かになりたいという考え方や、社会貢献のあり方を誤ったことが、ナンチャッテ学者がはびこる理由としている。
加えてデマゴーグ(参考:佐賀銀行破綻デマ)やミスリードによる危険を自覚していない、危機管理論者、と言うことになろう。
【参考・正確2の次 売名第一? より。】
私は、ことがことだけに、真実を曲げず、危ない話に対して、言葉を選びながら、慎重に表現したつもりである。(参考)としたインタビューが、逆に「原子力発電所の多重の防護システムを無視」したあげく「視聴者の皆様、周辺住民の皆様に誤解や不安を与える結果」になってしまい、あげくTV局にお詫び放送をさせる事態にまでなった。
福知山線事故以来、置き石等線路に障害物を置く事件が多く報道されるようになった。それは、氏が繰り返し「置き石では脱線しないと発言したため」である。追記すれば、その行為自体懲役2年以上(!)という犯罪である。
こう書いたら当然氏は激怒するであろうが。
【追記】
やはり激怒した。
私があえて責任を負わなければならないほど大きな過失は何ひとつないだろう。自然科学のイロハも知らない精神異常者があら探しに明け暮れている。
このWikiの姿勢
桜井氏は、
テレビや新聞は、素人相手の世界であり、たまには、真剣で、生きるか死ぬかの勝負をしてみたいと思っている。腕に自身のあるヤツは、氏名、住所、経歴をオープンにして、かかってこい。いつでも相手になってやる。手加減はしないから、覚悟してかかってこい。
と発言しておりますが、このWiki編集者はおそらくはほとんど素人であると推察される。死ぬか生きるかの勝負はゴメンこうむる。
もっと言えば、玄人相手でも曽根・永瀬両教授に対する態度のように、論に対して論を返せず人格攻撃に終始するのでは、勝負したところで、経歴をあげつらうことが想像出来て話にならない。
確かにこのwikiは、元はといえば匿名掲示板から登場した物ではある。案の定激怒したらしく、
インターネットには2チャンネルと呼ばれるものがある。しかしその正しい定義を知っている者は少ない。インターネットに掲載されたホームページやブログまで2チャンネルだと錯覚しているバカがいる。ひどいバカになると商業用電子週刊誌の連載欄まで2チャンネルだと錯覚している。
2チャンネルとは、匿名の反社会的内容を掲載した犯罪的掲示板のことであり、テレビの空きチャンネルの最初の番号を記したにすぎない。掲示板利用者もウイルス攻撃を趣味にしているバカと同じ種類の人間であり、非生産的で無意味な時間を費やしている。
と、発言(こちらにて再録)している。
その前に2チャンネル(ママ)とは何であるか。ウィキペディアなりガイドなり読んでから・・と言っても読まないか。
確かに、匿名故羽目を外す発言をする輩がいることは大いに問題だ。が、同時に、匿名故学歴や年齢性別関わらず自由に発言できる側面がある。博士号を持っていようが、その道の権威だろうが、ハロー効果起こさせずに論じ雑談し、検証できることは大きな利点である。
(この文は、氏が人間を地位・学歴・論文の数で分け隔てする事への、皮肉でもある。)
それでもなお問題があるようなら、
最近の犯罪捜査で明らかなように、都市、駅、それにテーパート、スパーマーケット等、要所に設置された監視カメラにより、個々の人間の振る舞い等、すべてお見通しなのだ。
とのことであるし、何でも
サーバー情報公開法がありますので、警察に届け出れば、すぐに特定されますから、それなりの対応をしてもよいのです。
ということですので、問題発言された方、サーバー情報公開法で訴えられぬよう、気をつけましょう。誰も訴えられないと思うけど。