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ネヴィル・シュートの終末兵器パンジャンドラム

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出 典:【愛と哀しみのエスパーマン】p.209
種 別:【台詞 - 兵器】
発言者:【金剛地小五郎】

解説:
 ロケット式自走爆雷パンジャンドラム(Panjandrum)はイギリス海軍開発の兵器。イギリスの小説家、ネヴィル・シュート(Nevil Shute Norway:1899-1960,代表作「渚にて」)が開発に参加。
 1943年、フランス上陸作戦の際に、海岸の障害物を破壊する目的で開発された。海辺からこの自走爆雷を発射し、コンクリート擁壁を破壊、そこから戦車を上陸させると云う狙いであった。外見は、ドラム缶を横にして両端に車輪を付けた形で、車輪の直径が3m、ドラム缶内に詰められた炸薬は1.83t。車輪のリムに取り付けられた多数のロケットを一斉に噴射させる事で推進する予定だったが…

 ①ロケットが取り付け部の強度不足により吹き飛び停止。
 ②にも拘らず翌日ロケットの数を倍に増やして(初回18基、2回目36基)実験。失敗。
 ③車輪を3個に増やすも、海辺であれこれ弄っている内に潮が満ち水没。
 ④ロケット数70基にて実験。水上を走破するも、浜に上がった直後方向を変え海中に没し、爆発。
 ⑤両輪にケーブルを取り付け手元操作を行おうとするもケーブルが断線。

…等の試行錯誤の末、遂に翌1944年の最終実験においてお偉方の見守る中、水上から浜を疾走。すわ成功かと思いきや、やはりロケットが吹き飛び、迷走した挙句砂に突っ込んで大破と云う素晴らしい成果を見せ、パンジャンドラムの開発は打ち切られた。

 尚、このパンジャンドラムの雄姿は、倫敦帝国戦争博物館において現在も見る事が可能だそうである。

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