どーなつの書庫

蛇行する川のほとり 1・2・3

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

Book reviews

ミステリ

蛇行する川のほとり 1・2・3

恩田陸著 中央公論新社

あの夏、
あの川のほとりで
少女たちに
なにが
起きたのか…(1巻帯より)

毬子は憧れの先輩、香澄から演劇祭に使う舞台背景を描くための合宿に誘われます。
香澄やその友人の芳野と過ごす夏休み。
期待を膨らませる毬子の前に
見知らぬ少年が現れ、警告を与えます。
香澄たちには何か意図があるのか?
なぜ毬子なのか?
ハルジョオンの揺れる川べりの古い洋館で
物語は動き始めます。


去年の年末に1巻が出ていたのですが
8月に完結編が出たところでまとめて購入。
1冊小1時間のペースで一気読みしてしまいました。
1巻2巻のあの終わり方だとまとめて読んで正解ですね。
面白かった〜♪

恩田さんの得意な学園ものの系列です。
いわゆる「一度しかない夏休みもの」ですね。
思春期の少年少女の屈折したせつない情景をうまく描く作家さんだと思います。

分類するとミステリになるんでしょうが
どちらかというときっちりと整合性を求めるタイプの話ではなく
雰囲気を楽しむタイプのお話になります。
しかし、出てくる登場人物がみんな美少女というのも…(笑
ちょっと前の少女漫画的といえばそうなんですが
そこにはまっちゃうんだよね〜。

今までの恩田さんの作品が好きだった方にはおすすめです。
今の季節にピッタリの本です。

(2003-08-26)
記事メニュー
目安箱バナー