がんばれチルノちゃん


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がんばれチルノちゃん











           この先、一億光年
              ↓




























―――月の異常にはすぐに気付いた

いつも通り霊夢たちがなんとかするんじゃないかな

ついでだからからかってみるか

……なんて考えたところでふと思った。

……あたい雑魚扱いされてないか?

よくない!それはよくないぞ!!

「……よし」

あたいがこの事件解決する!

まず手始めに霊夢を倒す!!



「――で、何の用かしら?寒いから手短にお願いしたいところなんだけど」
あきれたような声が、湖の上空から広がる。
そこには、二人の少女が立っていた。
一人は人間。名は霊夢。
少々派手な巫女の衣装に身を包み、その右手にはお払い棒を携えている。
もう一人は妖精。名はチルノ。
蒼を基調としたシンプルなワンピース、その背には透き通った氷の羽がある。
「簡単よ!あたいの石机になれ!」
強い口調で、チルノは言い放つ。
「――ああ、礎」
霊夢は今分かったとばかりに、手を合わせた。
「うっうるさいっいくぞ!」
その言葉と同時に、チルノの周りには棘のような氷の刃が無数に現れた。

彼女の手の動きに合わせこちらへと放たれる。
なんて粗雑な弾幕だろうか。
自分の体に当たる軌道のものだけを確実に避ける。
なんてことない弾幕。
全てを避けきる。
その目の前には大岩のような氷が眼前まで来ていた。
――かわせない!
そう感じた時には体が動いていた。
三枚の札を手に取り、大岩へと飛ばす。
ばぎん
膨大な音と破片を周囲へとばら撒き、氷は砕けた。
体に降りかかった破片を払う。
「……やけにやる気ね」
そうチルノへ投げかける。
「一人目だからな」

どういう意味だろうか。
「……まあいいわ。なんだかわからないけど」
またチルノのつまらない思いつきか何かだろう。
「一人目――? で、終わるわけだし?」
「言ってろ!」

チルノが無数の氷を放つ。
霊夢がその全てに札を合わせる。
結果、二人の視界は一時的にその破片によって妨げられる。
その隙にチルノは湖面すれすれへ移動し、上空への弾幕。
しかし、読んでいたかのように札をあわせられる。
チルノは感じる。
なんと固い守りだろうと。
霊夢も同時に感じる。
いつもの彼女ではないと。

「……なら、手を抜いちゃ失礼ってものね」
「上等!来い!一人目っ!!」
「チルノのくせにっ!」
そうだ
それが許せない!
「そうよ。あたいは――」
強い!
「チルノだぁっ!」
氷符「アイシクルフォール」
背後に現れた氷の刃達が霊夢を挟み込む。
「甘い」
その声が届いた時には全ての氷は砕かれていた。
突如現れた巨大な三つの陰陽玉がこちらに向かってくる。
避ける事は容易い。
しかし、全てを砕いた陰陽玉はスペルカードですらないのだ。
「……っ!まだまだ!」
空気中の水分を集め雪と成す。
雪を止め
雹と成し
敵を討つ!
凍符「パーフェクトフリーズ」
全ての雹は霊夢へと向かう。
同時に霊夢は構え――
霊符「夢想妙珠」
霊夢から八つの妙珠が展開され、全ての雹は砕ける。
しかし、それに驚かされる暇もなくそれらはこちらへ向かってくる。
「おおおおおっ。あ……ぶね……」
紙一重でなんとか避けきり一息をつく。

ある事に気がつく。
むしろなぜ気付かなかったのか不思議なくらいだ。
ふと霊夢の方へ顔を上げる。
「もうおしまい?」
なんて言いながら、首を傾げてる。
「ンだとっ!?」
……まあいいかやってみりゃ
両手を前に振り出す。
雪符「ダイアモンドブリザード」
いままでにない程の密度とスピードの弾幕が霊夢を襲う。
宝具「陰陽鬼神玉」
霊夢はそれに対し、巨大な陰陽玉の形をしたエネルギー弾を放つ。
――今だ!
それを見越し霊夢の真上へと移動する。
――大技の後は
右手に巨大な氷を携えて。
――隙が出来る!
「これで終わりだぁ!」
右手のそれを真下の敵へと一直線に投げつける。
「……そうね」
札を四方へ飛ばし、陣を描く。
その中央には霊夢。
「幕よ」
神技「八方鬼縛陣」


岸に二人の少女がいた。
一人は人間。
湖を眺め立っている。
一人は妖精。
空を仰ぎ倒れている。
「なあ……」
喉から搾り出したかのようにチルノは口を開いた。
「あたい……弱いのかなあ」
霊夢は一つため息をつきつぶやく。
「馬鹿ね」
「ばっ」
「私に挑むのは最後にすればよかったのよ」
「え……それはつまり……」
そうすれば
「どういう意味?」
――察せない馬鹿
「強かったって言ってんの!」
チルノはきょとんとした顔をする。
「そっか」
「そうよ」
チルノは月を仰いだ。
「――で、悦ってるとこ悪いんだけど、何で突然こんなことしたの?」
「――ああ。月が……」
「月?」
――なんてどうでもいいか
だってこんなに
「綺麗だったから」
すがすがしいから――
「月が綺麗だったから……ってなんじゃそりゃ」
ぺちんとお祓い棒でチルノを叩く。
「いだっ!何すんだよっ!」
「お祓いよ。今回はこれで納得しておいてあげるわ。次はお金とるからね」
「はぁっ!?」
ふっと霊夢は笑みを浮かべた。
「巫女のお祓いは高いのよ」
そう言い残すと、ふわりと霊夢は空を飛び帰って行く。

――それは始まりの前の――
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