至心に懺悔す
無始より身を受けてこのかた 常に十悪を以って衆生に加う 父母に孝せず三宝を謗じ 五逆不善の業を造作す 是の衆罪の因縁を以っての故に 妄想顛倒して纒縛を生ず 応に無量生死の苦を受くべし 頂礼して懺悔したてまつる 願わくは滅除せしめたまへ 懺悔し已わって至心に阿弥陀佛に 帰命したてまつる
至心に勧請したてまつる
諸佛大慈無上尊 恒に空慧を以って三界を照らしたまう 衆生妄冥にして覚知せず 永く生死の大苦界に没す 群生を抜いて諸の苦を 離れしめんが為に 勧請したてまつる 恒に住して法輪を転じたまえ 勧請し已わって至心に阿弥陀佛に 帰命したてまつる
至心に随喜す
歴劫よりこのかた嫉妬を懐く 我慢・放逸は癡に由りて生ず 恒に瞋恚毒害の火を以って 智慧慈善根を梵焼す 今日思惟し始めて惺悟して 大精進随喜の心を発す 随喜し已わって至心に阿弥陀佛に 帰命したてまつる
至心に回向す
三界の内に流浪して 癡愛をもて胎獄に入る 生じ已わって老死に帰し 苦界に沈没す 我今此の福を修す 回して安楽土に生ぜん 回向し已わって至心に阿弥陀佛に 帰命したてまつる
至心に発願す
願わくは胎蔵の形を捨てて 安楽国に往生し 速かに弥陀佛の 無辺功徳の身を見たてまつる 諸の如来賢聖を観奉らんことも 亦また然なり 六神通の力を獲て 苦の衆生を救摂せん 虚空法界も尽きんや 我が願も亦是の如し 発願し已わって至心に阿弥陀佛に 帰命したてまつる
