車両軽量化の必要性
●軽量化軽量化は、鉄道車両構体にアルミニウムを採用する一番の理由です。車両の高性能化、乗り心地の向上のために、積載する部品などが増え、構体の軽量化が必要となります。
また軽量化によるメリットとして、
①電力節減効果
②加減速性能の向上によるスピードアップ
③騒音・振動の低減
④保線作業ならびにその費用の軽減、
などが挙げられます。
(参考「アルミ圧延品ポケットブック」・PDF )
軽量化は、地盤が比較的軟らかい日本では地盤振動の低減のために非常に重要な項目となっています。
(中略)
軽量化は地盤振動低減以外にも運行エネルギーの削減、軌道保守コスト低減面でも望ましいことです。
地盤が固く、軸重20数トンの機関車列車が主流のヨーロッパにおいても、高速走行時の横圧増大による軌道劣化を防ぐため、フランスのTGVでは軸重17トン程度までの軽量化がなされています。
(参考:「ここまできた! 鉄道車両-しくみと働き-」テクノライフ選書オーム社(1997):宮本昌幸)