地下妄の手記 二つの地図に違いがある
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  二つの地図に違いがある

  新宿西口付近の地図が下にある。淀橋浄水場跡地を太い破線が囲っている。
  上の地図では新宿中央公園は完全に破線の中に入っている。
  だが、同じ新宿中央公園が下の地図では一部しか破線の中に入っていない。二つの地図には誰の目にも明らかな違いがある。

 

 



                                 

  秋庭さんはこう主張する

  「第4章 新宿中央公園の地下にある巨大な冷暖房設備の謎!!」

と。

 

  つまり、一般に「新宿地域冷暖房センター」と呼ばれるエネルギープラントは新宿中央公園の地下にあるとおっしゃってます。

 


  でもって、「洞道」に堂々と、「どうどう」とルビを振っておられます。私、不勉強にも、今日の今日まで「とうどう」だと思っておりました。日本国政府も私と同様に、今日の今日まで「とう道」と法律に書いてしまっています。いやぁー困りましたね。

  新宿西口には、この「どうどう」が「隅から隅まで張り巡らされていると言われています」と、して、

 


  こんなことも仰っています。
  危機管理で「一般」には知らされていないと。で、「そんな大事な施設をなんで公園の地下につくったの?」と突っ込まれた、って言うか、サンフランシスコの乙女ならぬ、アバター千佳子(芸名=秋庭俊)で一人ボケ突っ込みしてる秋庭さんは、「既にあった地下施設を再利用したんですよ」と宣うのですが、

  何か、変でしょう?地下施設って、秋庭さんが「堂々」と主張される地下通路のことでしょうか?それとも、東京ドーム47個分のビル群を冷暖房する設備のことでしょうか?一体どっちなんでしょう?それとも両方を以って地下施設と?

  新宿西口に地下道「堂々」が四方八方に張り巡らされているからと言って、それは新宿中央公園に地下冷暖房設備が存在する必然にはなりません。
  秋庭さんの説明には、新宿中央公園が「新宿地域冷暖房」の起点となり、終点となる理由根拠が何処にも無いのです。
と言うより、秋庭さんは、新宿西口の高層ビル群が何故、集中冷暖房を利用しているかの説明すらしていません。できる材料をチャンとお持ちなのに。「新宿地域冷暖房センター」が新宿中央公園の下になぞ無いことも、「堂々」がちっとも、「「隅から隅まで張り巡らされてい」無いこともよくご存知なのに。

  だって、こう仰っているんですから、

  「高層ビルの容積合計は 220万立方メートル およそ東京ドーム 47個分の冷暖房に なります」

  って。

  高層ビルの容積合計が220万立方メートルあると言う資料はありません。って言うか、「東京ドームの容積」ですが、一棟で124万立方メートルあるそうです。となると、東京ドーム2個分になっちゃいますね。 東京ドーム2個分の冷暖房設備が新宿中央公園の地下に埋まっている。
  う~んっ、説得力あるなぁ(笑

  マンガになったので、少しは脈絡のある合理的な話になるのかと思いきや、ますます支離滅裂な話になっちゃいましたね。

  ところで、東京ドームの建築面積は4万6755平方メートルだそうです。そして、これを47倍すると ≒220万平米になるんですけど。

  そんなことを考えながら、新宿地域冷暖房をググっていると、

http://www.tokyo-gas.co.jp/csr/report/environment/sitedata/03.html

東京ガス株式会社 CSR報告2008 に

供給延床面積220万平方メートル

  と、「新宿地域冷暖房センター」の何とぉ、住所があるじゃありませんか。

  東京都新宿区西新宿3-7-13

  「あの地下にそんなものが!」とか「新宿にはよく来ていたけど ちっとも知らなかったわ!」、「危機管理の観点から一般には知らされていませんからね」と言う、「堂々」の素「新宿地域冷暖房センター」の御住所が。

で、新宿中央公園の住所ですが、地図見りゃ判りますが、一応新宿区のサイトで確認すると。

http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/380700midori/kouenkanri/park-chuo/p-chuo.htm

東京都新宿区西新宿2-11と10なんです。

  なるほど、東京ドーム2個分の冷暖房用冷熱を供給する設備は新宿中央公園にあるのかもしれませんね。

  で、延床面積で、220万平方メートル、東京ドーム47個分の延べ床面積を持つ、西新宿の高層ビル群に冷暖房の熱源を供給している「新宿地域冷暖房センター」は何処にあるかと言うと、

 このマンガの、この絵の中にヒントがあります。

 

  まぁ、別に、上の住所をちず丸でも、ゼンリンの「いつもガイド」でも検索に放り込んでやれば、出ますけどね。

  上の、何処ぞの資料から盗んで来た、淀橋浄水場を含む新宿西口の写真、その左下の方にあるのが、1960年代前半まで、新宿西口のランドマークと言えば、文化服装学院の円形校舎か、東京ガスのガスタンク、そのガスタンクです。

  で、このガスタンクのあった場所に今あるのが、これ、

 

  新宿中央公園はすっぽり入っちゃっていませんが。この地図では。

  それはさて置き、ガスタンクの跡地新宿パークタワービル、これの所有者が、「東京ガス都市開発株式会社」つまり、新宿パークタワービルは東京ガスの持ちビルなんです。
  で、地域冷暖房の会社って本体が直接やるか、別働隊になるかはあるとして、ヤッパリ向き不向きって言うか、餅は餅屋って言うか、事業主体大抵は、東京ガスとか東京電力とか或いは何とか製鉄とかのエネルギー供給会社なんですよね。そして、新宿西口、あるいは西新宿、新宿副都心の地域冷暖房会社の主体は、東京ガスだったんですね。上のurlでも解る様に。
  と言うことは、ガスタンクの跡地は何だったのか?答えはこれです。1971年つまり、最初のビル群が立ち上がってから、都庁が出来る1991年までの間、

       
      日本の地域冷暖房(JESプロジェクトルーム編 尾島俊雄監修 1971年日本工業新聞社刊)

  こんなものがありました。
  そうです、初代の「新宿地域冷暖房センター」。「日本の地域冷暖房」には、こんな図も。



微妙な差はあるけど、一点鎖線で表わされている「淀橋浄水場区域」とこの微妙に違う秋庭地図の「淀橋浄水場跡地」一致してませんか?新宿中央公園の殆どが浄水場跡地に含まれて居ないことが。



 そして、




  これが、日本の地域冷暖房(JESプロジェクトルーム編 尾島俊雄監修 1971年日本工業新聞社刊)に描かれている、1971年当初の地域配管図です。
  左下の「プラント」と書かれている所が秋庭さんの地図の何処と一致するか。

  お判りだろうか(笑 東京ドーム47杯分の延床面積220万平方メートルのビル群に冷熱を供給している「新宿地域冷暖房センター」は新宿パークタワーにあります。正確には、新宿パークタワーアネックスの地下2~3階部分にあります。

  そして、この配管図のもうひとつのポイントは、配管が道路を横断しているところには、シールドと書かれ、それ以外のビル敷地内では、管の直径が書かれていることです。
  これはどう言う事かと言うと、ここにも書きましたが、冷熱各管は道路横断部分はシールド掘削された洞道で敷設され、ビル敷地内では、直接に埋設されていると言うことを表わしています。
  つまり、「トンネルを使っても誰もビルなどへ侵入できない。」と言うことで、「危機管理」何ですかそれはって言うことです。化学物質を冷熱管にぶち込んだらと言うことなら、リスクはありますが、冷気や熱風が直接ビルの空気に供給されるわけじゃありません。熱交換器とか、ファンコイルを通じて間接的に供給されるのが殆どですから、秋庭さんが言うほどの「大惨事」とかって話にはなりません。
 
  ですから、センターの場所も別に秘密ではありませんし、ご覧のとおり、秋庭さんが尊敬おくあたわざる、尾島センセーのご本にも、1991年以降の配管図が載っています。その配管の起点と終点が新宿中央公園では無いことも、実際には何処にあるかと言うことも含めて。


       「地域冷暖房」(尾島俊雄 早稲田大学理工総研シリーズ1
      早稲田大学出版部刊1994年9月20日初版発行)

 そもそも、危機管理だとか、新宿中央公園の下に埋まっているとか、と言うのは、秋庭さんだけが言い募ってきたことで、他にそんなことを言っている人は居ません。
  では、この「新宿中央公園の地下にある巨大な冷暖房設備の謎!!」は秋庭さんの誤認誤解による妄想なのでしょうか?
  いいえ、違います。秋庭さんは事実を知っていて、敢て新宿中央公園の地下の話を捏造しているのです。

  まず、延床面積と容積の取り違え、220万立方メートル一体どこから出たんでしょう?東京ドーム47杯分。調べずに書いたんでしょうか?元ネタ、wikipediaからでも盗んできたんでしょうか?
  220万平方メートルと言う正答の元ネタがあるはずです。そこには新宿中央公園のちの字も無いはずですし、元ネタの裏取りもせずに書いたのなら、その時点でジャーナリストどころか、マスゴミ人、ノンフィクション・ライター失格でしょう。
  そしてこの図です。

      


  元ネタ、尾島「地域冷暖房」この図を複写している以上は、原典25頁の上の「図1-10 新宿地域配置図」御覧になっているはずですよね。冷熱管が何処を起点終点としているか、一目瞭然です。
  そして、ここで得意然として挙げられている、洞道(とうどう)は「新宿地域冷暖房センター」固有の事情によることも、「地域冷暖房」を一読すれば明らかなんですけど。

      高度に過密な新都心において、道路は立体化されたが、共同溝の完備が遅れ、インフラスト
   ラクチャーと呼べるものの完備が極度に遅れることになったのは、初めての大都市計画であり、
   あまりにも大規模な投資額と長期間の計画から、インフラストラクチャーの重要性はわかって
   いても計画時に導入しきれなかったのが実状ではなかったろうか。

 と、もっと計画的に地域冷暖房を行っていたなら、それは共同溝になっていたはずと言う意味のことが書かれていますし。
 そして、東京ガスがネタ元なら、当然この記述にも行き当たるはずです。

   また、新宿新都心地区では、当時すでに道路の舗装も完了しており掘削は不可能とされたので、
  都有地への配管
の埋設許可を得ることとした。こうして、当社は四十五年一月地域冷暖房開発室
  を設置し、地域冷暖房実施のた
めの第一歩を踏み出した。
  (中略)
   四十五年三月にはプラント第一期工事の起工式が行われ、三月五日の杭打ちに続いて、六月
  には配管工事のため
一号トンネルの立坑掘削が開始された。プラントでは、当時国産最大級
  の三、〇〇〇Rtの冷凍機の製作、据付けや
小型火力発電所なみの高温高圧配管を施工した。
  また、屋外配管では道路掘削が許可されなかったので、道路横断
部はトンネルを掘ってその
  中に配管しなければならなかった。このため、地下鉄工事と同様のシールド工法や、わ
が国
  で初めてのメッセル工法による大規模なトンネル工事を行った。

      「東京ガス百年史」 昭和61年3月 東京ガス株式会社刊

   つまり、この盗用の図、洞道の図は「新宿地域冷暖房センター」に係る書籍、資料からしか持って来れないのです。何故なら、新宿新都心地区の特殊な事情、既に道路等の整備をしてしまったから、それを引き剥がして共同溝は構築できない、シールドで、冷熱専用の地下道すなわち洞道を掘るしか方法が無かったのです。
  そして、「新宿地域冷暖房センター」に係る書籍、資料には、「新宿地域冷暖房センター」が何処にあるか、新宿中央公園の地下には無いことが書かれています。

  では何故、秋庭さんは嘘、捏造を行ったか。それは、

 「地下施設が既にあった」ことにしたかったからです。秋庭さんの地下妄想の主題、常に、江戸期、或いは、明治・大正・昭和初期(戦前)に相当な地下妄が東京の地下にあったことにしたい。という願望の表出に他ならないからです。その虚妄の正当化のためなら、盗用、無断複写、捏造、歪曲、改竄、他者人格の贋造も平気の平左で行うのです。それがためだけに、冒頭の新宿中央公園全域をも淀橋浄水場地域とする改竄を地図に施され、新宿中央公園の下に、巨大な冷暖房設備なんちゃらを捏造されたのです。
  浄水場は沈殿槽など、地面を掘り込んだ設備だらけ、秋庭さんの主張する、穴掘って上に蓋をすれば、地下施設一丁あがりって話には、格好の巨大構築物ですから。中央公園淀橋浄水場の区域を外れられちゃあ困るのでしょうね。