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インテリジェント・レース

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インテリジェント・レース

脳科学が進歩し、コンピューター工学が進歩した2030年ごろから、
スーパーコンピューターで人間そのものをエミュレーション(仮想実行)
出来るのではないかと囁かれ始めた。
それは10年のうちに現実味を帯び、実際に検討を開始する事となる。

2044年、脳のエミュレーションにUSA・スタンフォード大学が始めて成功。
コンピューターチャイルド“サム”が作られる。
このときの動作速度は人間の1/10だったという。
脳の生化学反応を再現するのに、それだけの計算能力が必要だったのである。

2050年代末にはついにパソコンクラスでこれが実現化し、同時に、
コンピューターへの人間の移植、不死化/電子化が模索され始めた。
10年後には人間の脳記憶をスキャニングする手法が確立され、
人間のコンピューターへの移植が可能になった。

技術確立当初は脳以外の人間を形成する臓器、機関を軽視していた為に、
移植後の人格に障害が出ていた(そのうち、人間でないものになる)が、
これらはそれも人工感覚として脳に入力するうちに問題は解決された。

これらの人格移植は末期的患者や、不死を求める人間、対話型商品に使われ、
ほどなくコンピューターの中に居る
人間というものが、認知を受けた。

その一方、生化学的な動きをコンピューター上でトレースするのとは
別のルートで知能や人格を研究する学問、すなわちAI研究は進歩し、
2014年ごろにはチューリングテストを突破するプログラムが現れ始め、
2025年にはフレーム問題を突破する高認識能力を持つ
システムが開発された。

これらはその後、ゲームや兵器、顧客応対など、100年を通じて研究が進み、
最終的には心理学者が人間か否かを認識するのが困難なほど、高度化した。

これらは程なくして自己改良するような仕様に改められ、自分自身を改造する
プログラムとなって、電網世界に君臨する事になる。

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