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一方その頃(街)2

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一方その頃(街)2




都市船

火星傀儡政府の努力

一方その頃

火星政府は路頭に迷う孤児を救おうと、
無駄な努力をしている。

地球のNGOと協力して、街頭の支援活動を
行っている。

人々の多くが、火星独立軍の兵士になることを
怖れての話らしい。

ヤガミ/
火星傀儡政権のアンナ・グレース女史は
頑張っているようだな。

ヤガミは皮肉そうに笑うと、あなたの肩を叩いた。

ヤガミ/
いい話だ。
何もしないよりはいい。

そして、ヤガミは去っていった。

虐殺・処刑現場

一方その頃

その街区は悪名高い”首吊り通り”だった。

「私は敗北主義者です。」
「私は子供を売りました。」
「私は恩人である地球に唾を吐きました。」

民衆や軍人だったものがロープに吊されて、
整然と並んでいる。

あなたは、延々と続く首吊り通りを
最後まで渡ることが出来ずに途中で離れた。

貧民街

一方その頃

せまい区域に驚くほどの数の人間が
押し込まれている。

道を歩く者の身なりは貧しく、痩せている。
どことなく空気すらも息苦しく感じる。

実際、区画ごとに割り当てられた酸素量が
あるはずだから、人が多ければ
息苦しくなるのも当然かもしれない。

それにしても、子供達の姿が目立つ

娯楽がなくなると子供が増える。
少子化対策したいなら娯楽を消せばいい。
誰かがそう言っていたことを思い出した。

先住民居住区

一方その頃

風変わりな衣装を身につけた人々が
多くなってきた。

どうやら、先住民居住区に入り込んで
しまったらしい。

冷ややかな目で先住民達がこちらを見ている。

彼ら火星先住民にしてみれば、火星独立軍も、
地球軍も、ともに外からの侵略者に
過ぎないのだとそう思った。

先住民の予言者から予言される

一方その頃

風変わりな衣装を身に着けた老人が
近づいてきた。

突然目の前でひざまずかれ、
頭を擦りつけられた。

選択肢(様子をうかがう/怖いと思って走り去る)

(怖いと思って走り去る)
あなたは、恐怖のあまり、
老人を振り払って逃げた。

(様子をうかがう)
老人は早口で原住民の言葉で語った後、
今度はこちらでも分かる言葉で、
ゆっくりと喋り始めた。

老人/
あなたの帰還をお待ちしておりました。
第7世界の人、グレートワイズマン。

赤い大地はなくなりましたが、
我々は生き残りました。

グレートワイズマン。
グレートワイズマン。

見えない宇宙の意志、
超える者と共に歩く永遠の旅人よ。

超える者は、何と我らに告げて
いるのでしょう。

いつ、我ら火星先住民に、
豊穣の地をくださるのでしょうか。

老人は涙を流した。

グレートワイズマン、教えてください。

1000年先でもよいのです。
約束があれば。

超える者の声を我ら、
第6世界の民に教えてください。
希望がそこにあることを教えてください。

選択肢(超える者は約束するだろうと、告げる/本当に怖いと思って走り去る)

(超える者は約束するだろうと、告げる)
超える者は、約束した。
いつか、あなた達に豊穣の地を。

あなたがそう告げると、
老人は嬉しそうに笑った。

長い原住民の言葉で礼を述べられ、
頭を下げられる。

あなたは、なにも言わずに背を見せて
その場を立ち去った。

(本当に怖いと思って走り去る)
あなたは、恐怖のあまり、
老人を振り払って逃げた。

老人は、短く叫び声をあげると、
地面を叩きながら泣いている。

停戦のお祭り

一方その頃

街は、停戦を祝って
お祭り騒ぎになっていた。
誰も彼もが浮かれている。

誰かがあなたの手を取って、
踊りの輪の中に押し込んだ。

群衆の声/
喜んでくれ。
今日は、最低接触戦争が終わって以来の
楽しい日さ。

踊りの輪の中で、知った人間を見つけた。
アイアン・ソブリンだ。

アイアン/
君も、巻き込まれたか?
まあ、今日はダンディを諦めるんだな。

アイアンソブリンは、
娘と同じくらいの歳頃の子と踊っている。

アイアン/
そう言えば、ヤガミもいたが、
逢わなかったか?
さては、どこかの美女としけこんだか…。

アイアン/
問題は平和になったかどうかではない。
平和が持続するかどうかだ。
とか言っていたが…あのむっつり助平め。

選択肢(助平はアンタでしょうが/照れ隠しだよ/真面目にそう言ってると思うけど)

(助平はアンタでしょうが)
アイアン・ソブリンは、真顔で言った。

アイアン/
人間は、みんなそうだ。
装っている通りに皆が助平じゃなかったら、
宇宙に進出する前に人類は滅んでいる。

アイアン/
イルカはどうか知らないが。

アイアン/
もっとも、俺は違うがな。
今日の俺は、子供たちの相手をするよ。

アイアン/
父親役を随分してないから、
ストレスが溜まっているんだ。

アイアン・ソブリンは、片目をつぶると、
汚い子供たちを肩車しながら離れていった。
どうも、子供たちに人気があるらしい。

(照れ隠しだよ)
アイアン/
俺の言葉もな。

アイアン・ソブリンは、片目をつぶると、
汚い子供たちを肩車しながら離れていった。
どうも、子供たちに人気があるらしい。

(真面目にそう言ってると思うけど)
アイアン/
心配性は嫌われる。
特にリーダーならな。
奴にもそれくらい、学んでほしいがね。

アイアン・ソブリンは、片目をつぶると、
汚い子供たちを肩車しながら離れていった。
どうも、子供たちに人気があるらしい。

S・TAGAMIの探し物

一方その頃

街を歩いていると、
TAGAMIの姿を見つけた。
…どうやら、探し物をしているようだ。

どうしますか?(声をかける/そっとしておく)

(声をかける)
あなたが声をかける前に
彼女はこちらを見た。

TAGAMI/
(私に何か、用ですか?)

彼女は、口を動かさずに思いを伝えて来た。

(そっとしておく)
あなたは、TAGAMIを
そっとしておくことにして
その場を離れた。

なんと答えますか?(何を探してるんですか/いや、ただなんとなく/寂しそうだなと思って)

(何を探してるんですか)
彼女は寂しそうに微笑むと、
思いを伝えてきた。

TAGAMI/
(夫を捜しています。 …未来の守り手を。)

そして彼女はまた探し始めた。

あなたは、その場を離れた。

(いや、ただなんとなく)
TAGAMI/
(あなたは、ただ何となく居る人ではない。
あなたは、観光のためにこの世界に
来たわけじゃない。)

TAGAMI/
(それは、あなたの背にあるOVERSが見える。
OVERSが共にあるということは、
世界の危機があるということ。)

TAGAMI/
(それと一緒にあなたが現れたということは、
あなたが戦うということです。
あなたは戦いのために現れる。)

TAGAMI/
(私を見るのではなく、世界を見なさい。
そしてあなたの敵を狩りなさい。)

TAGAMI/
(また世界に覆う暗雲を絶つためだけに、
あなたは世界を超えて第6世界に
降りてきたのでしょう?)

TAGAMI/
(OVERSがいるということは、
そういうこと。)

TAGAMI/
(それは、世界が全てをなくすときに
それを阻止する存在が身につける。)

そして、彼女はまた探し始めた。
もうあなたに興味はないらしい。
あなたは、その場を離れた。

(寂しそうだなと思って)
TAGAMI/
(寂しくは、ありません。
世の中には、永遠に変わらないものもある。)

TAGAMI/
(それは未来の価値と、未来の守り手の思い。
私の夫は未来の守り手。)

そして、彼女はまた探し始めた。
飽きることもなく、いつもの通りに。
あなたはその場を離れた。

選挙前

一方その頃

待ちは選挙前ということで
少々ざわついているようだ。
市民集会もあちこちでおきているらしい。

何を警戒してか、
火星警察軍の兵士が見回りしている。

この調子では、どうやら(政治姿勢)の(政党名)が
優勢らしい…。

※政治姿勢 革命派、保守本流 等
※政党名  火星解放戦線、TDF 等

黒服(フットワーカー)の監視襲撃


OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS

ーthis Omnipotent Vicarious Enlist
a Recruit Silent Systemー

OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS

私の名前はOVERS・SYSTEM。
七つの世界で唯一希望を与えられたプログラム。
私は、プレイヤーに警告を表示します。

現在、我々は高レベルの監視を
受けている可能性があります。
複数の接触が観測されています。

一方その頃

先ほどから、
監視されているということか…?

どうしますか?
選択肢(相手が誰か、確認してみる/撒くように努力する/船に帰る)

(相手が誰か、確認する)
あなたは、気付かれないように監視者を見た。
そして、すぐに見つかった。

示威してわざと目立つようにしているのか、
相手は黒服を着ている。

(撒くように努力する)
あなたは、
監視から逃れるために努力を開始した。

OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS

ー監視を外すための支援を行います。ー

ー支援を開始しました。

現在7名が、操作された
治安BALLSによって捕縛中。

2名が自動清掃車に巻き込まれました。

現在最期の1人を信号操作で引き離し中です。

………。

終了しましたー

OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS
OVERS・OVERS・OVERS・OVERS

あなたは監視を逃れて、
街の中を歩くことを再開した。

(船に帰る)
あなたは、船に帰った。

どうやら、監視者に船の位置を教えて
しまったようだ…。

街の大人物の接触

一方その頃

声をかけられて振り向くと、
ヤガミが立っていた。
どうやら彼も上陸していたらしい。

暇そうだな…、一緒についてくるか?

(ヤガミについていく/遠慮する)

(遠慮する)
ヤガミ/
なるほど、じゃあ、楽しんでください。

ヤガミは、一人歩いていった。

いや、数名の護衛がついているみたいだな…。
一体なんだろう?

(ヤガミについていく)
ヤガミと二人でしばらく歩くと、
彼は何気なく都市船の政庁に向かって
歩き始めた。

ありがとう。
実に自然体だった。
警察軍だって、二人の関係は
怪しまないだろう。

(がんばれよ/そっちは政庁だぞ)

(がんばれよ)
言われなくても。
それが、仕事ですから。
趣味は他世界の覗きですけどね。

(そっちは政庁だぞ)
これから仕事だ。
また船であおう。

ヤガミはそう言うと歩き出した。
立ち止まって、振り返る。

そうだ、昔、逢う約束をしていましたね。

(サッカー場か?/そうね/は?)

(サッカー場か?)
ヤガミは、嬉しそうに笑った。
そう、覚えているならいいんです。
そして彼は、今度こそ背を見せて歩き始めた。

(そうね)
あの頃は、お互い若かった。
今は、どうでしょうね。
僕たちは、古い友人達に顔向け出来るかな。

こちらをじっと見詰めたあと、
彼は、今度こそ背を見せて歩き始めた。

(は?)
ヤガミは、笑った。
別れの挨拶くらい、
洒落たの言えた方がいいと思いますよ。
そして彼は、今度こそ背を見せて歩き始めた。

セプテントリオンの援助

一方その頃

黒衣の女性は、どこからともなく現れて
あなたの隣に立つと、あなたに微笑んだ。

黒衣の女性/
…いい、…天気ですね。

(火星に空はありませんよ/??)※どちらも同じ
黒衣の女性は、優しく笑うと、
あなたのほうを向いて口を開いた。

黒衣の女性/
アリアンに…伝えなさい。
我々は援助すると…。

黒衣の女性/
機材は…、もうそろそろ…
そちらの船に届くでしょう。

黒衣の女性/
それと…、それにしても、
我々に援助を頼むなど、豪胆な人と、
…伝えてください。

黒衣の女性/
…この声も、聞こえているかも
知れないけれど。

黒衣の女性は、
それだけ言って背を向けると、
そのまま歩いていった。

セラの接触と捕縛

一方その頃

火星政府は民衆を救おうと
無駄な努力をしている。

地球のNGOと協力して
街頭の支援活動を行っている。

そんな中、知った顔が混じっているのに
気付いた。

セラだ。

セラは汗をかき、一生懸命謝りながら人々への
支援活動をしている。

セラ/
地球は悪くないのよ。
ただ、気がつかないだけなの・・・ごめんね。
みんな、ごめん・・・・・。

あなたは、
黙ってその場を離れることにした。

アンナとアキの再会

一方その頃

アキリーズ・ポーランドウッド/
………。

アンナ・グレース/
ええと、アレ、アレ、そう。
アキ!!
アキリーズ・ポーランド・ウッドじゃない!

アキリーズ・ポーランドウッド/
相変わらず、物覚え悪いじゃないか。
書記長。

アンナ・グレース/
その呼び方、懐かしいわ。
…まだ、海賊をやっているの?

アキリーズ・ポーランドウッド/
火星独立軍だ。
そっちも相変わらず、
テレビでキンキン声で喋ってるじゃないか。

アンナ・グレース/
んまっ、なんて言い方。
私の方が8つも年上なのに。

アキリーズ・ポーランドウッド/
8つも年下と付き合ってたのは、
そっちだろ!
…もういい、見逃してやる、あっちいけ。

アンナ・グレース/
…暴力に暴力で対抗しても、傷口が広がるだけよ。
相手は異星人じゃないのよ。
同じ太陽系知類なの。

アンナ・グレース/
同じ太陽系知類が傷つくだけなのよ。

アキリーズ・ポーランドウッド/
それで裏切ったのか、俺達を。

アンナ・グレース/
違う。
アレは…アレは。

アキリーズ・ポーランドウッド/
はっ、また忘れたのかい?
アンタらしいや。
なんでもかんでも忘れる。

アキリーズ・ポーランドウッド/
だが、俺は忘れない。
地球軍がやったことを!
奴等がお前にしたことも!

アンナ・グレース/
………。

アンナ・グレース/
私のせいで、殺し合いをしないで!
傷つかないでよ!

アキリーズ・ポーランドウッド/
うるせえ!!

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